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Yes!プリキュア5GoGo!第40話「うららの歌声を取り戻せ!」の感想です。
うららストーリー決着回。構成が凄い綺麗。
うららストーリーのテーマは無印プリキュア5時代から、一人(自分の女優の夢)VSみんな(プリキュアの仲間との活動)、どっちを取るか?というもの。
無印第23話「大ピンチ!悪夢の招待状」(その時の感想)で、各々が精神攻撃を受けて一旦プリキュア5が崩壊する回でも、その点(仲間と一緒にいたら自分の女優になるという夢が叶わないんじゃないの?)をうららは揺さぶられて一回落ちていたりと、だいぶ悩み続けていたテーマだったんですが、今回で決着となりました。
構成が綺麗と言ったのは、オーディションの絵、審査員達がずらっと並ぶ部屋で、オーディションを受けに来たうららが向かい合っているという構図の場面を、プリキュア5〜GoGoを通して、おそらく意図的にリフレインさせて三回使っていること。
一回目が、無印プリキュア5第3話の冒頭で、この時は、うららは学校が楽しいか、友だちはどうかという趣旨の審査員の質問に、営業スマイルで愛想笑いを浮かべるしかなかった。つまり、一回目の時は、まだ「みんな」は存在せず、「一人」で女優の夢を追うだけの存在だった(一人>みんな)。
二回目が、GoGo第04話「うららの台本を届けろ!」(その時の感想)で、この時は、オーディションの最中、「行かなくちゃならないんです。私の大切な友だちが困ってるんです」と言って、オーディション、つまりは自分一人の夢の方を放り出して、みんなのもとに駆け付けていってしまった。つまりは、無印第3話の時とは逆に、一人(自分の女優の夢)よりも、みんな(プリキュアの仲間達)の方を取った(一人<みんな)。
そして、今回三回目は、みんなが作ってくれたアクセサリをつけて、みんなのおかげで歌えるようになった歌を、堂々と自分の夢のためにオーディションで審査員達の前で歌うという決着回。つまり、一人(自分の女優の夢)とみんな(プリキュアの仲間達との活動)との融合エンディング回。(一人も、みんなも)
超綺麗。
この三回目にして、一人か?みんなか?のテーマに「両方取り」という解答を出したのを、バトルパートでもシビレッタさんから、歌声(自分一人の夢)を取るか、ローズパクト(プリキュアのみんなとの活動)を取るか?という問いかけに写像させて、結局、
「二つとも取るなんて卑怯じゃないか!」(シビレッタさん)
という台詞で落ち着いたように、一人もみんなも両方とったという決着回として表現していたりです。
大人としては、何かを得るということは何かを失うことというシビアなことも考えるんですが、プリキュア5はこれで良いです。夢とみんな、一見相反する大事なものを、両方取りにいくのこそが、子どもの特権にして、ドリーム連呼のプリキュア5テイストとしてふさわしいのだと思います。うらら回は毎回良かった。2年間見てきての決着に、今週は思わずグっと来たよ。
あと、GoGo上うらシロ補正になっていたけど、上のように無印からの流れで見てる者としては、うららの孤独を救ったきっかけののぞみさんが、歌よりもローズパクトを守るといううららに対して、いや、歌の方を守ろうと言ってあげる場面が良かった。のぞうらには、一年分のアドバンテージがあるんだぜ。
以下、無印第3話より。
「でも夢を叶えるならそれもしかたがないのかなって。だから一人で頑張ろうと思ってるんです」(うらら)
「一人じゃないよ。だって私達、もう友だちじゃない?」(のぞみ)
「こーんなにいっぱい色んな気持ち話して、一緒にたーくさん遊んだんだもん。私たち絶対友だちだよ」(のぞみ)
「夢原さん……」(うらら)
「ううん。のぞみって呼んで!」(のぞみ)
から始まった物語。決着。
→BOXその2
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Yes! プリキュア5GOGO 全員しゅーGO! ドリームフェスティバル
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