Yes!プリキュア5 GoGo! キュアドール! キュアミント  「ううん、大丈夫。どんなに沢山の中からでも、私がこまちさんの本をぜーったい見つけだしちゃうもん」(夢原のぞみ)

 Yes!プリキュア5GoGo!第42話「こまちの決意とアラビアンナイト」の感想です。
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 コミュニケーションの双方向化って大事だよねという方向でずっとお話を展開してきたGoGo!としては、やっぱり作者と読者の関係も、物語を通しての双方向コミュニケーションって所に落ち着くよなーと思って見ていました。物語を自分の都合良いようにこねくりまわすシビレッタさんの思想も、物語は生み出された後は作者の手を離れて読者に委ねられるという(現実世界の)一つある正論としてはそんなに否定されるものでもない気もしますが、やっぱり双方向化が大事っていうGoGo!視点では、伝えたい作者からのメッセージと、それを受け取ってアンサーを返す読者との間に双方向コミュニケーションが成立する所を美しく描くだろうし、やっぱりそこも美しいよなーと。

 こまちさんの作品(最初の一方向メッセージ)を、

 「ううん、大丈夫。どんなに沢山の中からでも、私がこまちさんの本をぜーったい見つけだしちゃうもん」(夢原のぞみ)

 とちゃんと拾って双方向化してみせると言うのぞみと、ナッツが語った千一夜物語の本質(語り部と王との双方向コミュニケーションが目的)が上手くマッチしていたんじゃないかと。

 そう考えると、シビレッタさんが物語に対して独善的で伝える意志がなかったから館長に届かなかった的にも今回だけだと取れるけど、これは、受け取って返す気が最初からない館長の方にも問題があるよなー。

 館長は、コミュニケーション不全病な人の比喩みたいなキャラだと思うんですよ。こちらからメッセージを送っても、受け取って返して双方向化してくれない(できない)。そこが、ずっとメッセージのキャッチボールでコミュニケーションを双方向化してきたプリキュアさん達側との対照なんじゃないかと。フローラさんのメッセージに答えるためにキュアローズガーデンに行くっていう、のぞみ達の双方向化する気満々、コミュニケーションする気満々のスタンスと、そこが違う訳で。

 孤独病だったデスパライア様と、コミュニケーション不全病な館長と、同じ感じ(仮面が拒絶のガジェットなのもたぶん同じ)なんで、館長も最後は救われて(フローラさんとコミュニケーションが取れて)終幕かなー。

・最後の各キャラメイン回終了。それぞれ、夢(医者、女優、アクセサリ職人、作家)に関して大きく何かを獲得して終幕した感じですね。
・今回は、バンク無しエメラルドソーサーで防御→バンク無しシューティングスターで突破して攻撃!の所のアクションが熱かった。

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