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Yes!プリキュア5GoGo! Vol.1 [DVD]  「種って、夢とよく似てるなって思う」(夢原のぞみ)

 Yes!プリキュア5GoGo!第48話(最終回)「未来へ!永遠不滅のプリキュア5!」の感想です。
 ◇

 2年間本当にありがとう。

 今回の見所ベスト5。

第5位:世界中からプリキュアに手紙が

 メタギミック炸裂。

 最後の絶体絶命のピンチにプリキュアに力を注いだのは、世界中のみんなからのプリキュア達への手紙。劇場版でのミラクルライトとか、メタな視聴者・作中登場人物一体感を演出しはじめたプリキュア5シリーズ。これは、メタに視聴者みんなからの応援の手紙という意味合いもかかっていたと解釈したい。

 最後、停止した世界で、みんながプリキュア達に手紙を送り、プリキュア達が勝利した後、何事も無かったように世界は動きだし、みんな日常に戻っていくという作中の描写もニクい。さながら、日曜の朝だけプリキュアに埋没し、月曜からは日常に戻っていく我々視聴者のよう。

 そして、双方向コミュニケーションが主題だったGoGo!。最後に使われた「手紙」のギミックは。プリキュア達への依頼とか、そういうんじゃなくて、今までとは逆、プリキュア達のこれまでの行動に対する、世界中から(視聴者含む)の「応援」というアンサーだった。OPの世界中でプリキュア達がメジャーになっていくかのようなシーン、第26話「プリキュア大都会に現る!」の虚実をボカしたようなお話(プリキュアが本当に作中世界で有名になったのかよく分からないで終わる。たぶん、作中世界の女の子の「がんばれプリキュア!」の台詞を、リアル視聴者の女の子とシンクロさせようというメタギミック話だったと今になって思う)、全てに意味があった。だとしたら、「がんばれ!」というアンサーが世界中から届いたなら、ガンバるのが夢を運ぶプリキュアさん達のお仕事。アンサーへのアンサー。蝶の羽が一段と巨大化し、プリキュアさん達、最後の復活。本当に、ラストのラストバトルです。

第4位:プリキュアミルキィローズフローラルエクスプロージョン

 最後の決め技は、これまであるようで無かった、MaxHeartのエキストリームルミナリオのような、加入戦士も含めた全員合体必殺技。S☆Sラストのスプラッシュスターも同ニュアンスか(満薫が加入している)。

 ローズまでもがフルーレを手にして放たれる、最終合体技。種から芽へ、芽からバラへ、バラからフローラさんへ。もう訳分からないんですが、物語の最後にフローラさんがこの後種になったことを考えると、結局はこういった生命の連綿とした繰り返し。これがフローラさん側解釈での「永遠」。館長の「支配し、保存する」という「永遠」を、育て、変化し、繰り返されるというフローラさん&プリキュア達側の「永遠」が打ち破ったって感じなんでしょう。大人視聴者としては、フローラさん側の「永遠」の方に共感できる。

 プリキュアという作品すら同じ。MaxHeartが価値ある名作だからと保存してそこで停止してしまうのではなく、延々とシリーズを育て、変わり、繰り返され、続いていくことに意味がある。そんな感じ。

第3位:相互世界交流エンド

 「5」第一期ではお別れエンド。パルミエ王国とのぞみ達の世界は断絶してしまうけど、一緒に過ごした輝いた時間を糧に生きていくって感じだったのに対して、今回は、沢山の世界が交流しながら続いていくというエンディング。そう言われてみると、GoGo!は、登場人物間どころか、「世界」すら、断絶した所から再びコミュニケーションを取り始めるという導入だったのだなとすら思える。

 運び屋シロップの存在、キュアモ、ナッツが作った謎の通信機などがあるので、今回は交流は終わらない。「伝え合い続ける」。本当、シンプルな主題を貫き通したGoGo!という作品だった。

 より現代的なエンディングという印象も。通信手段が発達した現代、日本と外国とくらいに別れ別れになっても、そうそう交流が途絶える訳ではない。大学の卒業式の時に、「じゃあ、またネットで」とお別れして、実際今でもネットとリアルの双方で交流を続けているリアル友人のことをちょっと思い出した。

第2位:ブンビーさん起業

 部下などいらない、私さえいれば……などと、かれんさんと独力バトルをやっていた頃ももう昔。物語を通して、信頼できる仲間の大切さをブンビーさんは学び、今回ついに起業という運びに。

 カワリーノさん似の新人を、切ってしまわず、大事に扱っているのがポイント。もう、部下などいらないなんて言っていたブンビーさんはいないのです。まずは、新人育成から。

 エンディングに出てきた新人部下がカワリーノさん似というのも、前期ラストでカワリーノさんに切られたブンビーさんが、仲間の大切さを学んで、「やりなおし」ているという印象を受けます。これから、ifナイトメア社とでも言うような、もしかしたら、カワリーノさんとブンビーさんがお互いを尊重しながら良好な同僚関係を結んでいたような、そういう組織をブンビーさんが作っていく物語の幕開けではないのかなどとワクワクします。プリキュア5シリーズは、ブンビーさん無しでは語れないシリーズだった。初っぱなからクレーム対処と先が思いやられる感じですが、頑張っていってほしいです。

第1位:はじまりはここから

 無印プリキュア5第1話冒頭との、リフレイン演出。近道をしようとしたのぞみは路地裏で、ココに抱きとめられる。2年前と、変わったことと、変わらないことがある。これは、視聴者も同じ。

 美翔さんの(商業的な)負の遺産を引き継ぎながら、「夢」連呼の一点突破で物語がはじまったのも、もう2年前。駆け抜けてみれば、一点突破しきった。プリキュアをオールスターズが成り立つくらいのビッグコンテンツとして飛翔させた夢原のぞみ伝説。これにて一区切り(まだオールスターズがあるからね)。とにかくすごいパワーだった。頑張る女の子を描き続けている日曜朝のこの枠で、間違いなくのぞみは一つの時代を駆け抜けた主人公だった。

 ◇

 「種って、夢とよく似てるなって思う」(夢原のぞみ)

 直接的には生命について言及されてましたが、作中で繰り返されてきた人と人とのコミュニケーションなんて言うのも、そうなんじゃないかと思った。じっくりと育み、育てていくもの。生命も、夢も、人と人との関係も同じ。狩猟型マーケティングの時代が終焉し、農耕型マーケティングが見直されている昨今。プリキュアシリーズと視聴者の関係も、育まれたもので、これからも育っていく、そんな期待に満ちたラストカットの芽吹いたフローラさんの種のカットでした。オールスター映画なんていうのが成り立つようになったのも、色々と育った結果。まだ、全然終わりじゃない。まじで、来週からはフレッシュプリキュア、3月にはオールスターズの映画も見に行くよ!

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