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フレッシュプリキュア!第14話「4人目のプリキュア!?アカルンを探せ!!」の感想です。
今回の見所ベスト4。
第4位:ブッキー、不思議少女化が加速
動物の言葉が分かるようになられました。
今までのシリーズでも各プリキュアの中の人は、何らかの特技を付与されていたものですが(なぎさ:ラクロス、美翔さん:絵、こまちさん:小説、などなど)、いきなりアグレッシブな特技をお持ちになられました。『秘密の花園』のディコンとかだとまだ何となくって感じでリアリティ保持ですが、ブッキーは本当に言語化して聞こえるというかなりのファンタジー能力。
そして、動物達は外見は可愛くても実は辛辣だったり欲望に忠実なことを喋っているという真実に汚されていく清純派ブッキーさん。『七瀬シリーズ』とかの読心能力ゆえに……みたいなわりとシリアスな題材になるシチェーションですが、そこはとりあえずギャグで済ませておきました。
ピュアな(と僕は信じてる)ブッキーさんが、エロスとか悪意とか、動物達のむき出しの感情に触れて、今まで信じていた動物達の生身の真実の前に汚されていくというのは結構背徳的なんですが、続きは、脳内で。
第3位:桃園ラブ
ネコと戦闘→敗北してマジ落ち込み→直後に鳥さんから情報が入って、桃園さんの戦闘は徒労に……
アカルンキャッチにチャレンジ→失敗続きでマジ落ち込み→コイン(のようなもの)を使いまくった所でアカルンは普通に飛んでいって、桃園さんのチャレンジは徒労に……
という大盤振る舞い。
特に後半に繋がる深い伏線になってるとかじゃなく、桃園さんが落ち込むためにがっちりとシーンを尺取って用意している脚本がニクイ。
第2位:3VS3
うおおう。2クール開始時にして、プリキュアVS敵幹部のガチのチーム戦。
今までのシリーズでは相当後半でしか実現しなかったのに、フレッシュは早い。どんどんクライマックスを投入で熱い。
ラブVSイース(幸福か不幸かの主題対決)
美希VSサウラー(完璧を目指すけど完璧じゃないVS現状一番完璧という対決)
ブッキーVSウェスター(ギャグ要因対決(エー))
とカードも完璧で熱い。
個々人の能力では劣っても、仲間パワーにおいて凌駕するというプリキュアイズム全開の決着も見事。
第1位:四人目のプリキュア
僕的にイース様(せつなさん)で確定ですね。
幸せの象徴であるカオルちゃんのドーナツを今話でイース様が口にしている。アカルンはミユキさんに辿り着いたけど、イース様もずっとミユキさんをマークして同じ場所にいた。そしてイース様が去った後はミユキさんの元からアカルンが消えている。
とかでもそうですが、まず第一にプリキュアシリーズを通した主題的に、
・独力志向から仲間パワーに変遷する
(→S☆Sの満薫、5のうらら、かれんなど。→今話ではわざとらしいくらいイース様に独力について語らせている)
と、
・対立する概念の狭間で思い悩んだ末、最終的にプリキュアサイド化
(→キリヤ、満薫、闇夢、など)
のプリキュアシリーズの必要条件を満たしているのはイース様(せつなさん)しかいない。
それにプラスして、今作のプリキュアの条件的に、
幸せを信じているけど、実際はあんまり幸せじゃない(ラブ)。
完璧じゃないからこそ、完璧を志向する(美希)。
状況が絶望的だからこそ、信じる(ブッキー)。
という、「現状満たされてないからこそ、それを求めている」という条件があるので、既に「本気の幸せ」を語れる(第11話より)ミユキさんはこの条件に当てはまらない。
その点、「現状『幸せ』が分からないけど、深層では求めている」というイース様(東せつな)の「幸せ探し」物語のストーリーラインは、今作のプリキュアの条件として、この上なく当てはまる。
さらには、「ひとりではなくふたり」、自分だけじゃなく相手もいるから(ケンカすることもあるけれど)強くなれる、優しくなれる、違う二人がペアだから意味があるという、これまたプリキュアシリーズの条件的にも、ラブとせつなという違う「ふたり」がペアとして成立するのが自然(さらにさらに、第1話でペアとなる「ふたり」が出会う所からはじまるという無印〜S☆Sのラインを継承するなら、フレッシュ!は第1話でラブとイース様が出会う所からはじまっている。プリキュアシリーズの条件である、ゼロからの関係性構築物語は、フレッシュでは美希とブッキーが既知の親友な以上、ラブとせつなでしか描けない。(ミユキさんとも第1話で出会っているけど、ラブより上のポジションなので従来の「ふたり」は成立しない))。
などなど。
孤独な場所から、出会いを通して救い出される。
MaxHert最終話が両親が外国に行ってしまって泣くことしかできない幼いほのかの絵から始まることから、無印〜MaxHeartはほのかがなぎさに出会って救われるお話と捉えられるし、
S☆Sも映画版の美翔さんの独白を考えると、「集中すると回りが見えなくなる」は実は孤独表現の一種で、舞が咲に出会って救い出されるお話と捉えられるし、
「5」〜「GoGo」に至っては、うららやかれんといった分かりやすい例も含めて、闇夢さんとか、GoGoになってもシロップとか、軒並みのぞみの存在によって孤独から救われるというストーリーラインを取っている。
そういう意味で、フレッシュではせつなさんがラブと出会って救われるストーリーラインを描くというのが、ほぼ無標に感じられる。
なぎさ、咲、のぞみは隠されたスペックがビンビンでしたが、ラブは今のところマジのロースペック。夢原的素質が垣間見えたのは、今の所第7話のせつなに自身の幸せを問うたシーンのみ。どうやってラブさんの手がせつなさんに届くのか、非常に楽しみ。
(さらに予想するなら、プリキュアシリーズである以上、クライマックスその一は、ラブとせつなの「手繋ぎ」の絵だと思います)
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→前回第13話「シフォンが病気!?パインの新しい力!!」感想へ
→次回フレッシュプリキュア第15話「せつなとラブ 相手を思いやる心!」の感想へ
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