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フレッシュプリキュア!【1】 [DVD]  「一針、一針、愛情込めた仕事してんだ」(桃園祖父)

 フレッシュプリキュア!第28話「大切な記憶!おじいちゃんとの思い出!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:地域共同体

 クローバータウンストリートの人々と、桃園さんとのコミュニケーションが温かい。ああ、桃園さん家のラブちゃんね、という感じに、地域共同体の中でしっかりと自分の居場所がアイデンティファイされておられる。

 管理国家という共同体から削除されたせつなさん的に意味がある設定で、ラブがせつなを地域共同体の中を連れて回るという序盤がとても良かった訳ですが、さらに桃園家はお父さんが婿養子ということが明らかになり、桃園母こそが四葉町商店街時代から暮らしていた地域共同体オブ地域共同体キャラだったことが明らかに。第24話で居場所が無くなったせつなさんを共同体の中に受け入れる役割を果たすのが桃園母というのは、ちゃんと意味がある流れだったんだなー。

 なんか村上春樹文学の問題意識とか、フレッシュプリキュア!はとっくに抜けだしている印象さえ受けるのですが。学生闘争とかに行き着いたので、共同幻想や大きい物語(イデオロギー)は信用できない、だから孤独で自意識の迷宮に迷い込むのだけど、それを抜け出すのにはどうすればいいか? 的なお話。

 せつなさんがちょうど、管理国家からは削除されたし、だけどひとりは孤独で苦しいみたいなキャラなんだけど、桃園さんと四ツ葉町の人達は、容易にそういった問題を突破してきてくれるという。

第2位:名前の由来

 いつか愛情をもって何かを成せるように。さらにはワールドワイドでそれができるように、英語でラブ。お祖父ちゃんの感覚はだいぶ先進的だな!

 地味にもの凄い脚本なんですが、ラブとお祖父ちゃん(家族)→四つ葉町(地域共同体)→ワールドワイド(いわゆるマクルーハンの「グローバルビレッジ」)と、共同体の大きさがどんどん拡張されてるのね。

 桃園さんが過去に飛ばされて、一番小さい「ラブとお祖父ちゃん(家族)」という共同体に閉じこもりそうになるんだけど、お祖父ちゃんはラブというワールドワイドな名前で、大きい共同体(ぶっちゃけ地球村)へとラブを送り返してくれるという。家族という共同体はとても大事なものだけれど、そこに閉じこもっているだけでは成せないことがある。

 帰ってきた桃園さんの「やらなきゃならないことがあるの」的な台詞はカッコいいな。家族という共同体の中で保護されていた女児期と、いつか世界という大きい共同体と向き合う大人の女性との過渡期の感覚という意味で、非常に少女創作的。

第1位:次回予告、カオルちゃんが戦ってるっぽい

 ここだけ東京でタイムリーに観て、「エーっ」となった部分。

 カオルちゃん、謎キャラで押し通すんじゃなくて、ちゃんとメイン回があったのか……。

 なんかもう、実は宇宙的存在だったみたいなSF展開を希望。フレッシュなら、それくらい世界観を拡張しても、作品が破綻しない気がする。

 というか、予告映像、カオルちゃんバトルってるよね? やばい、もう今日放送だけど、凄い楽しみです!

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