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映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(初回限定版) [DVD]  という訳で大人げなく朝一で観てきた、本日公開の『映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』のネタバレ感想です。
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 「映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」の見所ベスト20。

第20位:ミラクルライトまたあった

 なんとなく事前の広報で訴求されてなかった気がしたので、ああ、アレは夢原さんが出てこないとないんだなーとか思ってたんですが、映画の冒頭にタルトがいきなりミラクルライトの説明を始めたので、桃園さん、受け継いだ! と思いました。

 「ピンチの時に振ってね」というアバウトな指示なので、一番振って欲しいクライマックスの前でも、各女児視聴者が主観ジャッジでピンチだと思うとフライングで振っちゃうというのもプリキュア映画の風物詩になりつつあります。チカチカ。チカチカ。

第19位:劇場版特殊オープニング

 良くできてるけど、若干旧3人Verに4人目をハメこんでみました感が漂っている現在のTV版に対して、これが本当の四人勢揃いVerだ! というのを作り上げてきました。印象的なあたりでは、冒頭の空から3人が舞い降りてくるシーンに、後ろからパッションも降ってきて合流する……という映像を作り上げてきました。本当の本当に4人になった感が感動的。これはもったいないな。劇場版オンリーと言わず、TV放映版も最終章はこのOPにして欲しい。

第18位:パジャマパーティー

 4人でお泊まりしてご飯食べたり、一緒に寝たり、お風呂に入ったりという、謎の桃源郷パーティーが実施される運びに。おまけに、桃蒼Piは幼少の頃しょっちゅうやっていたという仲良しさん話が。

 そして、パジャマになって4人でマクラ投げまでは描写されたものの、桃園母がお風呂が沸いた旨を伝えに来た所で事件勃発で場面転換というのがまた悔しい。お風呂、入ってからおもちゃの国行ってよ!

第17位:おもちゃ消失事件

 町中からおもちゃが消滅するという事件が勃発。地味に関係省庁が調査に乗り出してるとかTVで報道されているのが熱い。結局プリキュアさん達で事件を解決する訳ですが、今作のプリキュアさんは本当国防的な何かです。

 ここでおもちゃ消失でガチ泣きしている子ども達に桃園さんが取り戻してみせると約束していたのが伏線でありました。確かに玩具がいきなり無くなったら悲しい。いや、バンダイさんがどうとか抜きでも!

第16位:ウサピョン登場シーンが怖い

 押入からぬらりと出てくるのが怖い。ファンタジーな演出をがんばっていましたが、ウサギだからまだ愛らしいものの、貞子的シチェーションです。

 そして、こういう未知との遭遇は「倉」が王道なんですが、押入というのが庶民派の桃園さんっぽいと思った。桃園さんの部屋は、ベッドは畳だし、押入には謎のウサギが潜伏しているしで、軽く異界になっておられる。

第15位:アカルンの瞬間移動でおもちゃの国まで一気に移動

 ダークフォールの入り口が分からなくて四苦八苦した美翔さん達や、キュアローズガーデンにたどり着くのに一年かかった夢原さん達に申し訳ないくらい、一気に移動しました。

 また、門の前での4人のボケ倒しが凄い。タルトが必死にツッコミに回っていましたが、フレッシュの4人は夏木さんがいないプリキュア5状態という未曾有の事態になっています。ら、来年5人目が入るならつっこみ役を……。

第14位:桃園カンフー

 おもちゃの国では、おもちゃ消失事件の犯人であるトイマジンの元に辿り着くまでに、4人が各個撃破を迫られることに。

 桃園さんの担当は、ブルース・リーみたいな黄色いジャージのカンフー人形さん。普通に「燃えよドラゴン」ばりに桃園さんのカンフーバトルが長々と描かれるのがもう女児向けアニメなんだか何なのか分からない。

 最後の攻略方法がいわば崩拳だったんですが、これは女児視聴者には分かりづらかったみたいだなー。近くで観ていた子が、桃園さんが崩拳のための精神集中に入った所で、「寝たの?」「なんで寝たの?」ってお父さんに聞いていたのが印象的だった。

第13位:美希たんインベーター

 そして美希たんは宇宙船に乗って敵船とレーザーを撃ち合うという、これまた無茶なバトルを要求されることに。そして美希たんの攻略方法が凄い。宇宙船でレーザーの撃ち合いとかやってられないので、宇宙船の窓ガラスをぶち破って直接操縦者本体を攻撃という、チェスで勝負しようぜ! って言ってきた相手に対してチェス盤を叩き割るみたいな攻略方法です。

 全体的に、美希たんが今回の映画では大人に近い役割を担っていたのには意味がある感じ。さすが父性役割担当。子どもの遊びに付き合ってられないという、戦国時代だったら「やあやあ我こそは」と名乗りを上げている敵将に鉄砲を使用する織田軍タイプです。

第12位:ブッキーモンスターハンター

 ブ、ブッキーさんだけエラく最近の玩具っていうかゲームだな。

 暴れる恐竜に対して、トゲが刺さっていたと見抜いて掌握するというのは、同じ前提を覆すのでも、美希たんとは違う優しさのようなものを見た感じ。というか女の子らしさを崩さないように配慮されているブッキーさんが羨ましい、と、美希たんが言ってたよ!

第11位:せつなさんチェスゲーム

 桃園さんカンフーと美希たんインベーターは良く分からないんですが、ブッキーさんは恐竜とはいえ動物関係と、パーソナリティーにあった布陣だったのに対して、せつなさんもチェス・駒、みたいな、なんとなく管理されてるのが印象的な相手に。

 もはやメビウス様の駒ではないせつなさんが駒兵隊をブチ倒すというのはカッコいいんですが、もはやこっちはハピネスにハリケーンな感じなので、戦力差がありすぎた。キング相手に使用したテレポート全方位攻撃とか凶悪過ぎる。

 キングをブチ潰して、見下ろしているパッションさんの絵に、ちょっとイース様っぽさを見た。この人、ハピネスに充実したイース様という手の付けられない感じになってきてるよ。

 あ、ちなみに4人の相手が全部基本的には男の子の玩具っていうのは演出上の意図アリですね(トイマジンもロボットで男の子の玩具なのにはちゃんと意味がある)。

第10位:トイマジン、正論を語る

 で、ようやくラスボス戦となる訳ですが、今回のトイマジンさんは、玩具は大事に使おうよ、捨てられたら報われないよ、というか僕らはみんな捨てられたんだ、だから復讐するよ、と、わりと己の正義に準じて戦っておられます。

 過剰消費時代にモノの大切さが失われることへの警鐘というか、だいぶ最もなことを言うので、桃園さんも思わず納得。そ、そういえば私もウサピョンを押し入れにしまい込んじゃってた……。

第9位:美希たん、桃園さんをビンタす

 そんな躊躇いで必殺技が撃てない桃園さんに、美希たんがビンタ。

 美希たんの言い分が、正しくもあるけど中々言えない。ウサピョン云々は桃園ラブとしての私的な事柄、だけど私達はプリキュアなんだから、そういう私情は置いておいてみんなを守らないといけない、というもの。

 あ、ああ、何というか、今作のプリキュアさん達は本当「公」の人というか、お仕事としてのプリキュア業テイストだよな。国防に、私情を挟むな的な。ここで仕事としての矜持を語れるのは父性役割の美希たんしかいないっていうことでマッチはしてるんですが。

第8位:4人必殺技が歯切れが悪い

 そんな感じで一応納得した桃園さんもラブサンシャインフレッシュを撃ち込み、あげくにプリキュアフォーメーションでトイマジンにトドメを刺すんですが、まだ「子ども達に捨てられた玩具の恨み」という根本的な所が解決してないので、この辺りの流れが意図して歯切れが悪いです。

 全部の子ども達が玩具を捨てる訳じゃないという言い分で押してはいるものの、そうは言ってもトイマジンさん達自身は実際捨てられちゃった訳で、実感としての恨みはぬぐい難い。

第7位:逆みんなパワー

 今回の映画はある意味ここが一番面白かった。

 かつて歴代のプリキュアさん達が使ってきた最後の希望、「みんなの力を借りる」を、今回はトイマジンさん側が実行します。

 おもちゃの国の住人達の、捨てられた恨みを集めて復活・パワーアップというのが、敵役ながら熱い。恨みつらみを忘れて何となく表面的に明るく生きていたけれど、やっぱり心の底では恨みが忘れられなかったとおもちゃの国の住人達が賛同して力が集まってくる所が迫真的で凄い。こ、こんな負の怨念を前にして桃園さんどうするの、と、本当に先が見えなかった。最早、力押しのご高説で何とかなるレベルじゃない。

第6位:全力で謝りに行く

 そして桃園さんの解答がこちら。

 これには感動した。

 どんな理屈でもって作品としてトイマジン側の怨念を撃破するのに理由づけるのかと思ったら、まったく逆の発想。悪いのは私達の方でした。おもちゃとか捨てちゃってゴメンなさい。

 怨念のこもった攻撃の雨あられの中、悪かったのは自分ですと全力で謝るために駆けていく桃園さんの絵が作画の美麗さも極まってエラく感動的。変身が解除されて生身になっても、ひたすら謝るためにウサピョンを探すのが、もう何というかエラい。なかなかここまで本気で謝れるものじゃない。

第5位:キュアエンジェル

 桃園さんの気持ちはウサピョンには伝わったけど、だけど僕は捨てられたんだよーと怨念未だ強しなトイマジンはじめおもちゃのみなさん。

 「言葉だけでは伝わらない」というウサピョンの台詞がやけにリアルです。なんか、人生経験豊富そうなウサギです。

 最後の解決方法は、これまた定番のみんなパワー。

 口だけじゃなく、何か別な形でおもちゃを大事にしている子ども達もいるってことを伝えないといけない。そこで登場のミラクルライトです。こっちの「みんなパワー」は夢原代から続く本家です。桃園さんが謎の天使形態に変身です。

第4位:決め技が浄化技

 これも凄いと思った。キュアエンジェルは戦闘行為を一切しないんですよ。ただ、伝達媒体になって、謎の力で「おもちゃを大事にしている子ども達の気持ち」を、捨てられたおもちゃ達に伝えただけ。

 ちょっとメタだけど、「意志が疎通できない」が作品として重要な要素になっていたGoGo!本編及び映画と対照的で素敵だと思った。桃園さんの最強フォームの能力は、ただ気持ちを伝えるだけというシンプルな能力。

 気持ちは伝わらない、相互不理解と至って、結局ムシバーンさんも館長も討伐した夢原さんとはちょっと違う。同じ翼を纏っても、天空剣劇を繰り広げた夢原さんとはやはり違う。桃園さんはただ包み込むようにしてみんなの気持ちを伝えただけ。

 なんかなー。これは、これで(明確に敵を打倒しなくても)プリキュアの映画は成り立つと判断した制作陣の決断に感動だなー。

第3位:和解エンド

 そういう訳で、トイマジンさんは討伐されず、元のテディベアに戻って、新しい主となる女の子の元へと貰われていきました。

 「もう一度子どもを信じてみるよ」(トイマジンだったテディベア)

 気持ちが伝わって戦闘行為を停止した、かつてない明確な和解エンド。伊達にイース様を救い出していない。桃園さんは、何かこれからの世の中に必要な大きなものを持っておられる。

第2位:エンディングは劇場でダンス

 こっちも、シフォンやタルトがちょくちょく参加する、劇場版特殊ダンスエンディング。

 エンディングに入る前に、注意事項とかが説明されて、ガチで劇場でみんなで踊ろうとしているのが凄い。そして、そんな超ノリノリまでいかなくても、実際女児様達が踊っておられた。

 映画館=映画を見る場所、という基本概念を取り払う、映画館でみんなで踊ってもいいじゃないという新地平。

 みんなでプリキュアの映画見て、見おわったら踊れば、幸せじゃない! という、なんかもう色々なんでもいいや感が伝わってくる素晴らしい試みだと思いました。

第1位:2010年3月20日、『映画プリキュアオールスターズDX』第二弾公開

 不景気どこ吹く風の謎の10億円映画、再臨。

 やたー! 夢原・桃園、夢の競演がまた目撃できる。やっぱりね、世界は夢と桃で出来てると思うんですよ(えー)。

 なんとなくもう死んだら死んだでしょうがないな感で日々生きてるんですが、あ、でもオールスターズDX第二弾を見るまではとりあえず生きておかないとなーと、また五ヶ月はとりあえず生きておく理由ができてしまったのでした。

 ◇◇◇

 何かと疑似家族演出の中でのお母さん役が顕著な桃園さんなので、おもちゃ=児童性との和解というのは、とてもしんみりしてイイ主題だったと思いました。お仕事(プリキュア業)、子育て(シフォンのお世話)、自分のやりたいこと(ダンス)は全部大切で、だけどだからこそ大変というのが色んな所で描かれているフレッシュ!だけに、そんな忙しい日常の中で忘れがちな児童性というか、あの頃大事だったもの、そこに気付くことができたなら、しあわせゲットだよ、というお話なんだと思ったのでした。

→劇場版DVD、3月17日発売

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