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フレッシュプリキュア!【8】 [DVD]  「私がやる」(キュアパッション)

 フレッシュプリキュア!第49話「驚きの真実!メビウスの本当の姿!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:大技が炸裂

 キュアエンジェル状態で、ラスト2にてプリキュアラビングトゥルーハートなる4人合体技が炸裂。今年の大盤振る舞いっぷりは本当に何を考えているんだろう。最終回は通常全員合体技の最終回形態というフォーマットがシリーズで一応これまで続いているので、次回はプリキュアフォーメーションの最終回ヴァージョンが炸裂するとすると、この一話のためだけの超必殺技です。劇場版で桃園エンジェル単体でトイマジンさんを撃破(浄化)したくらいなので、さすがのノーザさん・クラインさん、合体体も敗北。ここ数話の最終展開や、今回のメビウス様のオチも含めて、大事なのはハートというメッセージは、おそらく「こころ」がテーマになっているハートキャッチプリキュア!へとバトンを繋いでいくような印象も感じます。桃園力で、描ける所までは描く、後は頼む! 的な。

第2位:そりゃあたし、完璧だから

 よ、ようやっと美希たんのこの台詞がちゃんと意味通り機能したのが感動だった。完璧と言いつつ全然完璧じゃなく、それは自覚してるけど、実は本当に完璧という難しい娘だったけれど、彼女もフレッシュプリキュア!という作品の体現だった。結局モデルとしての地位でも美貌でも知性でもなく、ただ手が温かかった点で彼女は完璧だったという見事な着地。同じく美貌も知性も備えているサウラーさんが言うからこそ、結局ハートの温かさが大事なんだというのが際だつ。

第1位:if世界

 4人で(みんなで)力を合わせるというフォーマットを捨てて、パッションさんが単独で

 私がやる。

 という所からが凄すぎる。

 明かされる、ラビリンスは桃園さんの世界と似た世界が辿り着いた、メビウスというコンピュータに管理されたバッドエンド的世界だったという真相。

 こ、ここで多元世界SFもののフォーマットを持ってくるとは思わなかった。つまり、フレッシュという作品はバッドエンド的世界であるラビリンスのイース様が、何らかの大切なものを手にして「やり直し」て、東せつなとしてトゥルーエンド的世界へ抜ける話だったという。具体的な作品名も白字で伏せつつあげちゃうけど、「CLANNAD」とか「ひぐらしのなく頃に(解)」と同じような構造でも捉えられる作品だったという。女児向け作品でやるネタとも思えないと一瞬思ったけれど、もう子ども向けといっても手加減しないでこれくらい本格的に物語を作り込んでいい時代なのかもしれない。お父さんががんばって解説してあげればいいんだし。

 そういう意味でも、主人公というか視点キャラがイース様の方がしっくりくる作品だったとも改めて言えそうなので、今回の単独でメビウス様と対話を試みようとする展開は良かった。

 で、結局イース様がどうしてバッドエンド的世界からトゥルーエンド的世界への分岐に抜けられたかと言ったら、問答無用で「桃園さんと出会ったから」なので、第1話での出会いが本当奇跡のような感じになっています。「無印ふたりはプリキュア」からの伝統だなー。第1話の何気ない出会い(S☆Sは一応再会だけど)が、とても大きい意味を持ってくる。そういう意味で、フレッシュには少なからずラブとせつなの「ふたりはプリキュア」要素もあったと言えるのでした。バッドエンド的世界、人生に向かっているとしても、変えることができるとしたら、半分間違って進んでしまってもやりなおせるのだとしたら、それはやはり人との出会い以外にない。

 そんな劇的なキーパーソンである桃園さんが、ただ愛情をたっぷり注がれて育てられただけの人間というのも泣ける。ハイスペック的な要素は何もなし。ハンバーグが作れるとかそれくらい。ただおじいちゃんからラブという名前を貰って両親からも普通の愛情で育てられたので、ハートに愛情だけはともっていて若干溢れている。結局そんな桃園さんがイース様の人生を変え、バッドエンド的世界をやりなおせるだけのキーパーソンになった。ラビリンス突入時のお父さんの台詞は本当カッコいいな。「世界を頼んだぞ。ラブ」。

→劇場版DVD、3月17日発売

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