第8話に並ぶ名話と名高い第42話『二人はひとつ! なぎさとほのか最強の絆』をようやく視聴。
噂通りの名話でした。
「プリキュアと戦う時は分断すればいい」という昨今のプリキュアシリーズでは定番になったネタを、敵さんがマジガチで仕掛けてきて、なぎさとほのかがコアに分断されてしまう回。改めてお互いの大切さに気付く、という話なんですが。
序盤の日常パートのメップル達の「ループするしりとり」が伏線で、ほのかがいなくなった世界でなぎさが一人ループするしりとりで孤独世界に没入。「ほ」で終わる→「ほのか……」の流れで立ち上がる所が何重にも色々詰まっていて凄かった。
「ほ」で終わったんだから「ホワイト」でもいいはずなんだけど、ここは敢えて「ほのか」。第8話の「あなたとはプリキュアってだけで……」のアンサー(ここから続く第43話、第44話が藤P先輩話だったりもして、シリーズ構成的にも明確に序盤の課題の回収に入っている)、プリキュアのパートナーのキュアホワイトというだけじゃなくて、雪城ほのか個人の存在が40話分の物語を通してなぎさには大きくなっている(なぎほの同衾イベントがあるちょっと前の第40話でもそんな意味のふたりの会話がある)。
この後も、変身状態にもかかわらず、この回に限り始終お互いの呼び方はブラック、ホワイトではなく、なぎさ、ほのか。
フレッシュプリキュア! でもせつなさんが変身状態でもあえて「ラブ」って呼ぶシーンとかあるし、それを言うとS☆Sとかその他にもあったんだけど、「お互いの絆が意識される大事なシーンでは変身していてもお互いを個人名で呼ぶ」というシリーズ文法はここから来ていたのか。
ほのかの名前を呼びながらザケンナー軍団を殴り倒して助けに向かう美墨なぎさの絵は大変感動的でありました。
◇◇◇
結局他人を求める気持ちは一人では何もできない人間の弱さだ、自分のためなんだから自己満足なんだ、というしつこい敵さん達の糾弾にも、ほのか個人を思い出してからは、「自分のために他人を求めることの何が悪いの!?」と美墨さんブチ切れているのも良い。確かに考えすぎずにそういう解答でいい気がする。ハートキャッチ第4話で花咲さんが他人を求める気持ちは大切でしょとブチきれていたのも思い出しました。ブチ切れネタも元祖は美墨さんか。シリーズの色んな原点ネタがやっぱり無印「ふたりはプリキュア」にはあります。
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