- ブログネタ:
- ハートキャッチプリキュア! に参加中!
ハートキャッチプリキュア!第12話「ドッキドキです!プロポーズ大作戦!!」の感想です。
今回の見所ベスト5。
第5位:永遠に枯れない花と着飾る女性
今話の「変わる-変わらない」要素。永遠に枯れない花、プリザートフラワー(「変わらない」花)で変わらない愛を告白しようとする男性(ユウトさん)と、表面を着飾ることで(「ファッション」は今作では「変わる」の象徴。生徒会長の男装、もも姉のファッション着、みうら君のブルースリージャージと同じような比喩的な意味が、今回の女性がフェアリードロップ経由で身につけた衣服にも込められているのはほぼ明らか)恋人の愛を取り戻そうとする女性(リサさん)。
今話も「変わる-変わらない」対決。「変わらない」側の話をユウトさんが延々としている間、花咲さんは眼鏡状態と、象徴演出も徹底してます(「眼鏡」は今作では「変わらない」側の比喩)。
第4位:吊り橋効果作戦
それでプロポーズ成就しても意味ねぇだろ! という視聴者の全力突っ込みを華麗にスルーして本当に吊り橋に二人を連れ込んでみる女、花咲。
真面目には、後述する「ゲストキャラの問題解決にはプリキュアさん達は今作では関与しない。むしろ心の問題をプリキュアさんが強制解決してはダメ」というフォーマット上のお話の展開だった気が。もう、花咲さんとか来海さんがゲストキャラにやることは問題の本質を解決することにはほとんど繋がらないようになってるんですよ。今の所。
第3位:傍観者状態
玩具、「ハートキャッチプリキュア! ほんとに撮れちゃうハートキャッチムービー」(実際に商品化されてますw)で、画面越しに傍観者としてユウトさんとリサさんを見ているしかない花咲さん・来海、という、徹底した「今作のプリキュアさんはゲストキャラの問題解決の本質に関しては脇役」というここまでのお話作りのフォーマット。
ただ、これは中盤くらいで「それでも本当に大事な人の大事な場面では関与しなくちゃならない」に作劇が転調する「タメ」だと思っているので、この話数ではこれでイイ気も。そ、そう考えると「ほんとに撮れちゃうハートキャッチムービー」で傍観しながらキャッキャ言うしかない今の花咲さん・来海というのは作品全体の中ではネガティブパートとも捉えられるんだけど、うむ、作中のネガティブ表現に使うアイテムも商品化って熱いな。
それ以上に、今話では写真やビデオ撮影のような、「外見を永遠に留めておくもの」は意味がないという風な感じの役割になっていました。何故なら、リサさんが外見だけ変わったためにユウトさんにプロポーズされても意味はない、というお話だったから。
第2位:デザトリアン状態にプロポーズ
という訳で、「変わる」側の象徴にして、「外見だけ変えても無意味」の象徴でもあったフェアリードロップのファッション着をリサさんが着ている所ではなく、むきだしの本音をバラまいてるデザトリアン状態にユウトさんプロポーズ。
これは熱かったね。着飾った外見だけじゃなく、どろどろした内面の不安やら願望やら込みで永遠の愛を誓わないと意味ないのが結婚イベントなんで。
ますます今回男を見せたのはユウトさんであって、前回のハートを燃やしてスナッキーと戦ったのはみうら君……と同じく、プリキュアさんは直接的には問題解決に関係しない作劇。
夢原さん→プリキュアさんに任せていれば万事大丈夫。みんなで応援しよう(視聴者は応援しよう)。ドリーム! ドリーム!
桃園さん→応援してるだけじゃなく、あなたもプリキュアになれる。というか例えなれなくても、「いつものあなた」があなた(視聴者)の人生の主役。
花咲さん→プリキュアさんはサポートだけはしますので、問題解決にはあなた(視聴者)自身が頑張ってください。
徐々に視聴者の負担が重くなっている。く、ユーザーに成長まで促すなんて、顧客教育要素が入っている万全のビジネスコンテンツだ!(顧客が成長しないと顧客がお金を払ってくれないので(成長がある顧客じゃないと商品を買うお金も稼げない)、ビジネスは潰れます。)
でもフレッシュプリキュア! 第39話(沖縄回)の「いつものあなたでいいと思う」をメッセージとして発展させていくなら、こっちの方向に進んでいくしかないよなぁ。
ただこれもおそらく中盤で転調する作劇。ゲストキャラやあなたの人生のサポート役だけじゃなく、プリキュアさんにはプリキュアさん当人の人生の山場がある。「ほんとに撮れちゃうハートキャッチムービー」で撮影してる場合じゃなく、本当の当事者として戦わなきゃならない時がある、という話になるはず。
『仮面ライダーディケイド』夏の映画のテーマだと言えば伝わる人には伝わります。他人の世界の傍観者役・サポート役はそれはそれでいいとして、「自分の世界」で本気で戦わなきゃならない時もある。花咲つぼみは花咲つぼみ自身の問題のため、本気でプリキュアさんやらなきゃならない時が来る。
今はそういう展開に入っていくための「タメ」なんだろうと。
第1位:祝福のピンクフォルテウェーブ
ユウトさんの永遠の愛の誓いに感動した花咲さん、来海ごと祝福のピンクフォルテウェーブでデザトリアンを浄化。
「デザトリアン」には「dessert(砂漠)」ももちろんあるでしょうが、「Desire(願望)」もおそらくあります。今までのゲストキャラ達、だいたいが、何らかの願望を持ってるんだけど、それが充足しないという状態でデザトリアンになっています。今話だったら、「綺麗な服を着たユウトに愛される私」というのがリサさんの願望。
で、その願望が暴走した状態を、もとに戻して上げるのが基本的にはフォルテウェーブの役割。
徹底してるのは、「願望が成就して解決」にはならないこと。むしろ、「元に戻って」解決となる場合が全部です(着飾らないままのリサさんをユウトさんは愛してる)。ここも「変わる/変わらない」ネタを絡めてるんだろうな。「変わる」っていう心情の動機にそもそも何らかの願望がある訳ですが、願望に任せて変わればいいというものでもないという。
「もも姉みたいになりたい」という願望を暴走させた来海ももも姉みたいになった訳じゃないし、「来海のようになりたい」と願ったもも姉も別に本当に来海みたいになった訳じゃない。「暴走した願望を鎮める」という、やけに地味な必殺技がフォルテウェーブっぽいです。
ちなみにキルケゴールという哲学者が、この願望を叶えた理想の自分と、そこに至らない現在の現実の自分とのギャップで苦しむのを「絶望」という言葉で定義していたりして、そういうことも考えると、花咲さんも夢原代から継いで「絶望」と戦っているとも言えます。とにかく、今作の作中正義の「心」は概念が広い。「夢」も「幸せ」もある意味「心」に含まれるからね。
しかしこのキルケゴール定義でいくと、『迷い猫オーバーラン!』を読んでツンデレ幼馴染みが欲しくなったけれど(願望)、「幼馴染み」属性だけは今からの努力では獲得不可能(至らない現実の自分)というのに苦しんでいるここ数日の僕も「絶望」しているのだろうか。
こんな絶望でも花咲さんは花咲語録を炸裂させた上でフォルテウェーブで浄化してくれるだろうか。
僕:ツンデレ幼馴染みがいない現実なんて、いやだ〜。(←デザトリアン化)
サソリーナさん:キモいわね!
花咲さん:キモくなんかありません。ツンデレ幼馴染みは、浪漫(ロマン)です!(←花咲語録)
みたいな。
壮絶に<閑話休題>。
今話は前回から続いている(というか要所要所で描かれている)、外見だけ変わっても無意味、無意味というかそこが決定的要因じゃないという話だったんですが、リサさんとユウトさんを通しての、世の婚活女性に対する、「外見を着飾ってプロポーズされてもダメっぽい」という強力なメッセージだったのだと思いました。な、なんだってー。
→「変わらない」・状態を留めておくための玩具。

ハートキャッチプリキュア! ほんとに撮れちゃうハートキャッチムービー
→「変わる」(変身する)ための玩具。

ハートキャッチプリキュア! 変身香水 ココロパフューム
→前回:第11話「アチョー!!カンフーでパワーアップします!!」感想へ
→次回第13話「真実が明かされます!キュアムーンライトの正体!!」の感想へ
→ハートキャッチプリキュア!感想の目次へ





























