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ハートキャッチプリキュア!第14話「涙の母の日!家族の笑顔守ります!!」の感想です。
今回の見所ベスト3。
第3位:脚本が凄い
母の日エピソードなのに、ゲストキャラのななみ・るみ姉妹のお母さんは既に他界。プリキュアさんはゲストキャラの問題に深くは介入できない、プリキュアに変わっても何でもできる訳ではないというのを描いているフシがあるハートキャッチですが、今回も前提からしてどうにもならない。死んだ人は生き返らないというスタート地点。
デザトリアンになって願望(Desire)を叫んでも充足しようがない状況なんですが、ただ脚本が凄かった。思い出すとツライから心に鍵をかけていた(お母さんの写真も顔は映っていない)ななみさんが、「心の鍵が外れる→フォルテウェーブで静まる」のプロセスを経てみたら、鍵で閉じこめていた死別した辛さだけじゃなくて、お母さんの言葉(ななみさんが笑っている理由)も思い出した(お母さんの写真にも顔が映る:心理的には問題が昇華される)という流れになっている。初めてストーリー(基本的には何らかの心の問題の決着までを描く)、デザトリアン設定の意味、フォルテウェーブの意味、全部ががっちりハマったんじゃないだろうか。
来海が「言葉にしないと分からないよ」ということをずっと言っている訳ですが、これもしかして、デザトリアン設定は別にネガティブ要素じゃないのか。時には解放されてDesireを言語化しまくるのも必要、的な。今回など、サソリーナさんがデザトリアン化を行って鍵を外してくれなかったら問題が解決しなかった(ツラサと一緒に笑顔の理由も封じ込めたままなので)。また、鍵だけ外して暴走状態のDesireを花咲さんがフォルテウェーブで鎮めなかったらそれもまたダメだった。それでいて、「プリキュアさんでもゲストキャラの問題にコアには介入できない、プリキュアに変わっても何でもできる訳じゃない」というこれまでのフォーマットも保持している。これは凄い脚本だ。
第2位:ななみさんが凄い人
「ハートピカピカ磨いていれば 暗闇も照らしてくれる光になる」というエンディングの歌詞を地で行っておられる人だった。
暗闇は絶対来る(今回ならお母さんとの死別)。それはどうしようもないけれど、ハートを磨いていれば(今回はこの「笑顔でいる」の部分が死別したお母さんの言葉とリンクしている。それは「変わらない」もの。この話をしている時の花咲さんは眼鏡)、そんな状況でも何かを照らしてくれるかもしれない。
初めて内面を伴って外見も変化に向かった(ファッション部に入部)キャラクターじゃないだろうか(生徒会長さんはまだストーリー的に保留と判断。次回の話がそれっぽい?)。ファッション部設定も初めてレベルで、ストーリー状意味がある形で生かされた。
今までやる気なかった訳じゃなくて、今回から第2クール突入なので、元からこの辺りからストーリーの諸々を転調させはじめるシリーズ構成だったんだと思う。
第1位:母の日のプレゼントのレベルが高い
来海のカーネーションのコサージュも、花咲さんの自作エプロンも、プレゼントとしてレベルが高い。
今更だけど、このふたりはロースペックではないんだよな。さすが「ふたりは」への原点回帰(なぎほのも咲舞も、それぞれの分野では凄い人)。
ぎゃ、逆に夢原さんと桃園さんの基本ロースペック設定が何だったのかという話だよな。夢原さんはでも何だか神々しい方向で実は凄い人ってもっていくためだったと思うんだけど、桃園さんとか、唯一の料理スキルも、ピルンのおかげではいピルンピルンって感じになるのが凄い。まあハンバーグ作れるだけの人でも、せつなさんも世界も救ってみせたというのが熱い部分なのですが。
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