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 「精神を集中させて一気に決めます」(来海えりか)

 ハートキャッチプリキュア!第15話「なんと!生徒会長がキュートな服着ちゃいます!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:シプレとコフレが働いている

 さりげなくハートリンク作りという労働を割り当てられていました。これは、「働かざるもの食うべからず」的な交渉があったんだろうな……たぶん来海の方と。

 「腹ペコナッツを救え!」以降、プリキュア界では、マスコットキャラは何もしなくても居候できてお世話もして貰える……という前提が崩れました。人間だろうとマスコットだろうと、とりあえず労働は必須。以来、アクセサリショップ経営に教師業、ドーナツ屋さんの客引き、などなど、人間界の労働の色んな部分に謎生物労働力が投下されることに。ガマオ君は討伐され、シプレとコフレも働く夢(げんじつ)いっぱいの世界がプリキュアシリーズです。

第2位:花咲さん&来海、生徒会長の物語に介入す

 今回はちゃんと花咲さんと来海が生徒会長の問題解決に役立っていました。特に来海の歩く本音マシーン設定は大きい。「もっと可愛い物置かないんですか?」「会長センスいい!」などの本音全開モードで接するということが、自然と生徒会長の「可愛いもの好き」の方の本音を上手く引き出していた。

 何度か触れているように、来海の歩く本音マシーン設定(何度も「言葉にしないと分からないよ?」と来海は言っている)と、デザトリアン化すると本音をブチ撒けてしまうという設定は同じ意味合いで作中に盛り込んであるんだと思うんですが、どっちにしろ時には本音を出すこと、生徒会長話だったら、可愛いもの好きの女の子的な側面も持ち続けているんだという本音をブチ撒けてしまうことも、問題解決には必要な時もあるという風になっています。

 思うに、ゲストキャラ回は2回(あるいはそれ以上)で構成されているのか(生徒会長話は今回2回目)。1回目は花咲さん・来海は深く介入せずに終了し、問題解決にあたっての本音ブチ撒け療法はデザトリアン化が担当。2回目以降は花咲さん・来海が徐々に介入していって、実際に二人も役に立ち始める。そして、本音披露は、ゲストキャラ(生徒会長)本人の意志によって行われる(今回のラストシーン)。また武道家の気持ちも女の子の気持ちも本心だと生徒会長さんが今回ラストに言えたのは、要素的にもデザトリアン化に頼らず、花咲さん・来海との交流がちゃんと意味があったようになっているというような。みうら君レベルのゲストキャラまで2回構成かは分からないけれど、オープニングにも出てる写真部の娘辺りは、丁寧に2回で描いてきそう。

第1位:クモジャキーVS明堂院いつき

 みうら君、生身でスナッキーに立ち向かう……のアップデート版的な熱さ。一般人、敵幹部とガチ戦闘。

 また、前回ゲストキャラの問題解決にはサソリーナさんが一役買っていたように、今回もいつきさんの問題解決にはクモジャキーさんが一役買っている。クモジャキーさんがいなかったら、いつきさんは女の子の方の側面の自分の本心には気付いたかもしれないけれど、同じくらい武道家としての自分も本心からのアイデンティティとして持っているという点には気付けなかった。2クール目に入ってから、砂漠の使徒側も問題解決に一役買い始めるようにシリーズの構成が転調した気が既にしています。毎シリーズ敵と味方が徐々に両義的に描かれていくたいへんプリキュアシリーズ的な展開。

 また、2クール目に入ってから、前回と今回と、「内面も伴って外見も変化」を描くようになってきました。1クール目はどっちかだけではダメだよということをしつこく描いていたのに、前回ななみさんは内面の強さも伴ったまま外見を変えるファッション部に入部したし、今回いつきさんは、可愛いもの好きの女の子の内面を持ったまま武道着(外見)を纏ったとも言えるし、逆には武道家の心をもったまま、可愛い服(外見)も着た、という話になっている。ちゃんと、1クール目から大きい流れで2クール目は物語が進展している。この調子で、花咲さん・来海にも、オマエらも内面(&実力)伴って変わらないと(プリキュアに変身しないと)ダメなんだよ的な展開がやがてくる予感がしております。熱い展開に期待です。

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