鬼の構成力に今なお惚れ惚れしているフレッシュプリキュア! ですが、若干まだ想像を広げられたかもしれないと思ってる要素の一つが、クローバーボックスのギミック。
 例えばタイムリー感想時にも書いたんですが、子守歌オンリーじゃなくて、4人それぞれに対応した楽曲を4人それぞれの最終メイン回に流したりもできた気がする。
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 せっかくなので思いつくままに考えてみる。



●桃園さん=子守歌

 これは鉄板過ぎて動かしようがないので、桃園さんに対応する歌はこれで。

 作中の母性役に加え、ラブという名前にも大変子守歌はマッチしています。



●美希たん=応援歌

 ここからが妄想ですが、基本的に全部名前に絡めていってみる(フレッシュのメイン4人の名前は基本的に「幸せに必要なもの」)。

 完璧と言いつつ全然完璧じゃないから、希望だけでも持ち続ける、みたいな意味だったと思うので、心的なパワーを鼓舞する感じで。

 ストーリー上の絡み方は、「私、全然完璧じゃない……(ダウンパート)」→「応援歌」→「絶対、諦めない!(復活)」みたいな流れとか。



●ブッキーさん=賛美歌

 祈里という名前からの連想一点勝負で。

 一応ブッキーが通ってる学校はミッション系っぽい描写もあった気もしますが、宗教色を出すと言うよりも、パインフルート供給回みたいな感じで、「絶対絶命過ぎて祈るしかない」みたいな展開で流れれば結構絵になった気がする。



●せつなさん=カノン

 上の3つと概念上のジャンル分けがだいぶ違いますが、思いつくままにざっくりと書いているのであまり気にしないで頂けたらと。

 「同じ旋律を繰り返しながら、少しずつ進んでいく(大雑把な説明です)」という形式が、せつなさんのテーマっぽい。終わらないやり直しの過程を表現しているようだし、一つの旋律=一つの世界と解釈すれば、フレッシュ世界のif世界だったラビリンス世界という終盤のパラレルワールドネタにも繋げて味わうことができます。フレッシュ世界も同じ旋律として、バッドエンドだった旧ラビリンス世界を繰り返すのか? いや、同じようでいて何かがきっと進んでいるはず(桃園さんが頑張ったので)という問いかけ。

 旋律自体は繰り返しているからこそ、その中の「今、ここ(=せつな)」が大事なんだと、名前ネタにも絡められる気がします。



 ちなみに、プリキュアフォーメーション時の、桃園さんがポーズを取るとクローバーボックスから謎パワーが供給されてくるシーンはとても好き。これぞ販促。

 クローバーボックスの謎パワーは結局何だったのか謎は解明されないまま終わった気がするんですが、未だにきっとシフォンの真・母経由のパワーなんだ説を唱え続けてみる。だって、真・母から疑似母に音楽と謎パワーが届けられるってシチェーション、考えただけで爆涙ものじゃん!

フレッシュプリキュア! 幸せのクローバーボックス
フレッシュプリキュア! 幸せのクローバーボックス