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ハートキャッチプリキュア！第46話「クモジャキー！コブラージャ！あなたたちを忘れません！！」の感想です。
◇
今回の見所ベスト３。
第３位：コブラージャVSキュアサンシャイン
意外な組み合わせでの決着にして、コブラージャさんが作中の「外見の美しさ」テーマを、クモジャキーさんが「本当の強さ」のテーマをそれぞれ担当して全てが繋がってまとまった、まとまってみせたというパワフルな脚本。
いつきさんの物語は「外見」の女の子らしい可愛さ（美しさ）を望む心を受け入れる、というものだった（そして実際キュアサンシャインは外見も美しく可愛い）。
↓
結果として外見の美しさ主義のコブラージャさんからは高評価。
↓
しかし、サンシャインさんの美しさは「外見」だけではなく、その内面の心の美しさによるものだった（はいつくばっていても美しい）。
↓
コブラージャさん、心の美しさというものに気付いてしまう（敗北）。
の流れは完璧でありました。
第２位：クモジャキーVSキュアマリン
「本当の強さ」テーマ、あの強いクモジャキーさんがマリンタクトごときに破れるという形で決着。オーケストラさんの鉄拳すらかなりの線まで耐えられる強きクモジャキーさんに、作中では地味めで最弱感が漂うマリンタクト召還で挿入歌という演出はくるものがあった。
しかし、今回一番涙腺にきたのは、コフレを頭に乗せたままマリン猛攻をみせる、の絵。伊達や酔狂で頭に乗せてたと思ったのか？ 的熱さ。ファッションだけどファッションじゃないんだよ、的熱さ。クモジャキーさん的な分かりやすい強さではなく、最弱でも大事な人を守るために立ち向かうハートを持ったコフレの強さを認めているという、来海さんはエラい子だったのです。
本当の強さは守るための心だという来海さんの台詞からいつきさんに繋がっていく映像も良い。そもそも今回の「外見の美しさ」と「強さ」が、いつきさんの両面（可愛い好き要素と武道要素）だった訳ですが、確かに、いつきさんの強さは武道で身につけた分かりやすい強さだけではなく、絶体絶命の状況でもお兄さんを守るために立ち向かおうとしたハートの強さだ、という描き方をしていた。いつきさんはあんまりメイン回もないはずで、変身した時点で全ての解答を体現してしまっていた。クモジャキーさんとコブラージャさんが担っていた主題は、番組の折り返し時点で、いつきさんの物語で決着が付いていた。
外見コンプレックスだった来海さん、だけど分かりやすい強さではなく（花咲さんは最弱だった）つぼみに代わりはいないと言い切った来海さんと、武道で身につけた分かりやすい強さも精神性の本当の強さも、そして可愛い外見を求める心も受け入れかつ実際に美しいいつきさんで、シリーズに１本あった「外見か内面か」、「本当の強さ」のテーマをここで決着させていた。
クモジャキーさんが何故それほど強さを求め、コブラージャさんが何故それほど外見の美しさを求めたのかは明示的には描かれなかった（サソリーナさんの時のような幹部としてデザトリアン化する前の本体の物語の示唆がない）。けど、来海さんといつきさんが相手だったことで、擬似的に分かると言えば分かる。物語初期のいつきさんが強さを求めたように、来海さんが姉妹コンプレックスから外見の美しさを求めたように、クモジャキーさんとコブラージャさんにもそれぞれの何かがあったんだろう。だけどサソリーナさんの時もそうだったけど、今年のプリキュアさんは各人の物語の核心までは知らずに戦っている。知っても深く介入できないし、たぶん助けられもしないし……。ただ、やれるだけのことはやってみた。
第１位：ダークプリキュアVSキュアムーンライト
しかし物語は続く。
本当の美しさも、本当の強さも分かった。だけど、ちゃんと本当の意味での外見の美しさも強さも兼ね備えていた（ムーンライト復活時の予告参照）キュアムーンライトでさえ、心の花は枯れてしまっていた。それだけでは、人間ダメなのでした。ダークさんだって強さは勿論、外見も十分美しい。けれど、それでも幸福とは言えない。本当に困った。どうすればいいんだと最後のお話に入っていく。
この問題に関して、花咲さんがお祖母ちゃんの「ゆりさんとサバーク博士を戦わせないで」という言葉を受け取って駆けつけようとしているというのも熱い。この問題に関しては、最後の希望は一度も心の花を萎れさせなかった花咲さんしかいないのです。何故なら、最後に描こうとしているのは、物語冒頭時点でこの子は既に十分に受け取っていたものだから。
また、そうは言っても花咲さんも相変わらず部外者なのも熱い。いや、本当そんな家庭の事情よく分からないですし。ダークさんって敵じゃなかったんですか。正直な所、私が深く介入してどうこうなる問題でもないですし。
ただそうは言っても、何かちょっとは助けになるかもしれないので、走ってみる。私ですか？ 通りすがりのプリキュアです！
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→前回：第45話「もうダメです…世界が砂漠になりました…」感想へ
→次回第47話「嘘だと言ってください！サバーク博士の正体！！」の感想へ
→ハートキャッチプリキュア！感想の目次へ
今回の見所ベスト３。
第３位：コブラージャVSキュアサンシャイン
意外な組み合わせでの決着にして、コブラージャさんが作中の「外見の美しさ」テーマを、クモジャキーさんが「本当の強さ」のテーマをそれぞれ担当して全てが繋がってまとまった、まとまってみせたというパワフルな脚本。
いつきさんの物語は「外見」の女の子らしい可愛さ（美しさ）を望む心を受け入れる、というものだった（そして実際キュアサンシャインは外見も美しく可愛い）。
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結果として外見の美しさ主義のコブラージャさんからは高評価。
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しかし、サンシャインさんの美しさは「外見」だけではなく、その内面の心の美しさによるものだった（はいつくばっていても美しい）。
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コブラージャさん、心の美しさというものに気付いてしまう（敗北）。
の流れは完璧でありました。
第２位：クモジャキーVSキュアマリン
「本当の強さ」テーマ、あの強いクモジャキーさんがマリンタクトごときに破れるという形で決着。オーケストラさんの鉄拳すらかなりの線まで耐えられる強きクモジャキーさんに、作中では地味めで最弱感が漂うマリンタクト召還で挿入歌という演出はくるものがあった。
しかし、今回一番涙腺にきたのは、コフレを頭に乗せたままマリン猛攻をみせる、の絵。伊達や酔狂で頭に乗せてたと思ったのか？ 的熱さ。ファッションだけどファッションじゃないんだよ、的熱さ。クモジャキーさん的な分かりやすい強さではなく、最弱でも大事な人を守るために立ち向かうハートを持ったコフレの強さを認めているという、来海さんはエラい子だったのです。
本当の強さは守るための心だという来海さんの台詞からいつきさんに繋がっていく映像も良い。そもそも今回の「外見の美しさ」と「強さ」が、いつきさんの両面（可愛い好き要素と武道要素）だった訳ですが、確かに、いつきさんの強さは武道で身につけた分かりやすい強さだけではなく、絶体絶命の状況でもお兄さんを守るために立ち向かおうとしたハートの強さだ、という描き方をしていた。いつきさんはあんまりメイン回もないはずで、変身した時点で全ての解答を体現してしまっていた。クモジャキーさんとコブラージャさんが担っていた主題は、番組の折り返し時点で、いつきさんの物語で決着が付いていた。
外見コンプレックスだった来海さん、だけど分かりやすい強さではなく（花咲さんは最弱だった）つぼみに代わりはいないと言い切った来海さんと、武道で身につけた分かりやすい強さも精神性の本当の強さも、そして可愛い外見を求める心も受け入れかつ実際に美しいいつきさんで、シリーズに１本あった「外見か内面か」、「本当の強さ」のテーマをここで決着させていた。
クモジャキーさんが何故それほど強さを求め、コブラージャさんが何故それほど外見の美しさを求めたのかは明示的には描かれなかった（サソリーナさんの時のような幹部としてデザトリアン化する前の本体の物語の示唆がない）。けど、来海さんといつきさんが相手だったことで、擬似的に分かると言えば分かる。物語初期のいつきさんが強さを求めたように、来海さんが姉妹コンプレックスから外見の美しさを求めたように、クモジャキーさんとコブラージャさんにもそれぞれの何かがあったんだろう。だけどサソリーナさんの時もそうだったけど、今年のプリキュアさんは各人の物語の核心までは知らずに戦っている。知っても深く介入できないし、たぶん助けられもしないし……。ただ、やれるだけのことはやってみた。
第１位：ダークプリキュアVSキュアムーンライト
しかし物語は続く。
本当の美しさも、本当の強さも分かった。だけど、ちゃんと本当の意味での外見の美しさも強さも兼ね備えていた（ムーンライト復活時の予告参照）キュアムーンライトでさえ、心の花は枯れてしまっていた。それだけでは、人間ダメなのでした。ダークさんだって強さは勿論、外見も十分美しい。けれど、それでも幸福とは言えない。本当に困った。どうすればいいんだと最後のお話に入っていく。
この問題に関して、花咲さんがお祖母ちゃんの「ゆりさんとサバーク博士を戦わせないで」という言葉を受け取って駆けつけようとしているというのも熱い。この問題に関しては、最後の希望は一度も心の花を萎れさせなかった花咲さんしかいないのです。何故なら、最後に描こうとしているのは、物語冒頭時点でこの子は既に十分に受け取っていたものだから。
また、そうは言っても花咲さんも相変わらず部外者なのも熱い。いや、本当そんな家庭の事情よく分からないですし。ダークさんって敵じゃなかったんですか。正直な所、私が深く介入してどうこうなる問題でもないですし。
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