どうも、相羽です。

 RubyGillisさんが一人再燃してたので、便乗して少し語ってみる。

 作品の主題自体も輪廻や未来視の是非とかを扱っていて深いんですが……
 ◇◇◇

 僕的にはコスプレについて語りたい作品です。

 いや、やっぱりその前に作品の主題の話とかもしてみると、震災の際にもCLAMP描きおろし&丹下さくらさん撮り下ろしでニコニコ動画にアップされた応援メッセージ、たぶん100年経っても漫画とかアニメとか好きな人は何となく知ってる台詞として残っているだろう、さくらの「絶対、だいじょうぶだよ」は、作品の内容的に未来視を扱っているからなお深い、という点があります。

 本当に未来視を発動させて、未来を知ってる上で言っているんだったら、これはただの事実確認の言葉で何も響いてこない。

 のだけど、この作品の場合は未来視で絶望した人の苦悩なんかを淡々と背後に描いてきた上で、未来のことなんか全然知らないさくらが使うから、名台詞になるのです。言語学的に言えば、コンテクストの産物。

 絶対絶命の状況を覆せるかどうかなんて分からない。自分が小狼くんと結ばれるのかなんて分からない。だって、未来は分からないから。だからせめて呪文のように、唱えてみる、「絶対、だいじょうぶだよ」と。そういう文脈の台詞。

 さて、コスプレの話ですが(えー)、有名な話として、やっぱり魔法少女なんで、さくらは毎回変身して何らかの変身フォーム的な衣装を纏うのですが、『カードキャプターさくら』の凄い所は、お話ごとに毎回その衣装が違う点。

 二段階変身! とか、スーパーフォーム! とかで喜んでいる場合じゃないんですよ。毎回違う!

 劇中でさくらに恋愛感情を抱いている(注・女の子です)知世ちゃんの、さくらにコスプレさせたい願望がそうしているという設定の裏付けもちゃんとあったりなんですが、それにしても凄いです。

 ちなみに、『ハートキャッチプリキュア!』 では、プリキュア文脈の中では、衣装を着るだけじゃなくて、自分達で衣装を作るという能動的な要素が入ってきたのが新しかったですが、少女作品的には、既に『さくら』の知世ちゃんがそんな役割だったり。「なかよし」的想像力は、受け継がれている!

 自分でも絵を描くようになると、如何にあれクラスの衣装を短期間で沢山起こすというのが、神業かというのが、分かります。ぶっちゃけ、漫画やアニメで制服や定番ユニフォームが作中で多用されるのには、記号的統一性を出すというだけではなく、作画労力を抑えたいという側面も普通はあるので。

 CLAMPがチームの漫画家集団だからこそできたすご技という面もあるかと思いますが、それにしても、1巻から12巻まで、ずらっと並ぶ、全部違う衣装のさくらの単行本表紙は凄いです。今でも時々本棚から取り出して眺めてしまいます。

 最近海外のコスプレイヤーさんのサイトとか眺めてるんですが(えー)、衣装を作って、自分で纏う!(あるいは誰かに着せる!) という行為には、何かしら文化に左右されない、人間としての普遍的な欲求に根ざした娯楽要素がある気がします。そして、さくらをはじめ、海外のレイヤーさんの間では、少し前の少女アニメの衣装も結構未だ人気。ぴっちや東京ミュウミュウもあるよ!

 という訳で、すでに仮面ライダー関係の劇中衣装とかをバンバン販売しているわれらの東映さん&バンダイさんが既にその道を歩みはじめている感がありますが、コスプレ産業で外貨を獲得して日本経済を立て直そう案を提案して(えー)この文章は終わりにしたいと思います。

 僕も、今年の冬こそはディケイド冬の映画で士が着ていたコートを手に入れられるかな……。

カードキャプターさくら(1) (KCデラックス (743))
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