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 「そうなったらきっとセイレーンはハミィと一緒に泣いてくれるニャ」(ハミィ)

 スイートプリキュア♪第21話「ドックン!奇跡のプリキュア誕生ニャ!」の感想です。
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 今回の見所ベスト4。

第4位:糖分を取る

 ハミィ、セイレーンさんとの件は今回が山場になると判断するや否や、黙々と奏さんのカップケーキを食します。「本気出す時はまずエネルギーとしての糖分」感が面白かったです。奏さんのケーキは美的に味的にこだわって作ってあるんですが、この時ばかりは単純なエネルギー源。実際「歌う」のは体力がいるのでさもありなん。これ、今後も続けて欲しい。最終決戦の前はみんなで延々と糖分としてのスイーツを貪り食らう、的な。


第3位:ハミィとセイレーン

 「そうなったらきっとセイレーンはハミィと一緒に泣いてくれるニャ」(ハミィ)

 殺し文句きました。許すでも許さないでもなく、悲しい世界でもあなたが一緒に泣いてくれるならそれでイイ。

 謎の耳に当てる防音壁(ディスコミュニケーション装置としての比喩なんだと思う)すら無効化して、孤独病のセイレーンさんの胸に突き刺さります。ちくしょう、ネコ同士のドラマなのに見ててグっと来たよ。

 現実でも、例えば経済格差が問題なのではなかったりする。より深刻に苦しいのは絆格差・関係性格差のようなもの。お金がない、よりも、苦しい状況で一緒に悲しんでくれる人がいない、の方が、事は深刻だったりする。

 元々の事の発端は、「伝説の楽譜の歌い手」という栄光の座に関する事。そこから陥落することはツライことかもしれないけれど、実際の所悲しい世界になった時に一緒に悲しんでくれる人がいないよりは、何段階もマシ。そういう意味で、セイレーンさんは何を失っても、ハミィはいる。

 ようやく折り返しに来て、「悲しい音楽」の意味合いが劇中でも分かりやすく明かされた箇所でもあります。例えば「一緒に悲しむ」というような、悲しみのSuite(組曲)もあり得る。本当に虚無的なのは、悲しい音楽にしろ、楽しい音楽にしろ、分かち合う人が誰もいないことだった。

 響と奏も、ハミィとセイレーンさんも、悲しい世界があり得ることが前提で関係性が作られているのが良い。何というかガチだよね、彼女らの関係性は。今回は片方が悪に染まっても見捨てないという形で表現されてたけど、彼女らは片方が深刻な病気になったりしたら見捨てないで看病するんだろうなくらいなリアルな絆を感じますよ。


第2位:キュアビート

 セイレーンさんを助けるはずが、セイレーンさんの方が覚醒という「第五章の両儀式」状態で、キュアビート発動。生まれる鼓動=最初の鼓動=心臓の音=音楽の始まりなど色々かかっているのが熱い。例え耳が塞がれていたとしても、自分の内部の鼓動は、ちゃんと聞こえている。


第1位:相変わらずドドリーがエラそう

 「本当は分かってるドド」(ドドリー)

 ずっと価値観が揺れていたセイレーンさんなので、見透かしたようなミューズの言葉が重い。音楽の神様がセイレーンさん自身の本質の鼓動について語っているという神託的な絵なんですが、喋ってるのがドドリーなので、くどまゆさんのお告げ的な妙な面白さがあります。くどまゆボイスで、「あなたは何々ドド」とか言われると、一瞬「そうなのかも!?」と信じかけそうです。

 「三本目の桜も解釈次第で異なる」「モノは使い方、見方次第で良くも悪くもなる」といった主題をそのまま表現していたような、外見上は何にでも変身できるというセイレーンさんの設定。この設定はただの認識によって見え方は違うでしょという相対主義に留まらず、一つ重要な点があります。相手側の認識によって色々なものに見えるのはそれはそれとして、自分は自分自身をどうアイデンティファイするのか? という問題です。次週、自分の本質がプリキュアだったと知ってギターを振り回すセイレーンさんが楽しみです。ギターて。今までクラシックな感じのノリだったじゃん。他人からの見え方と、自身の本質はかくも違うものなのか……。

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