スマイルプリキュア!第7話「どこなの?わたし達のひみつ基地!?」の感想です。
今回の見所ベスト4。
第4位:れいかさんのテンションがおかしい
富士山にて「道」の掛け軸を手に独自の何らかの価値観を力説。ついにチームに知力が加わったのは嬉しい。嬉しいんだけど、頭良すぎて世俗とちょっとズレてるタイプの人だった。
のだけど、5人がそれぞれの秘密基地観を披露していくのは、5人が変身していく過程でも触れられていた、「その人にとっての価値」というパートだった。今の所バッドエンドな方々は、一方的一律的な感じでそんなものに価値はないと言い、プリキュアサイドはあなたには分からなくても当人にとっては価値あるものなの、と反論して戦いになる、というのが一つのフォーマット。今回は少女二人にとっての森の価値。これまでなら日野さんにとってのバレーの努力、黄瀬さんにとっての絵、緑川さんにとっての家族、青木さんにとっての人形劇、という当人にとっての価値。それを勝手に否定しないで、と叫びたくて戦ってみる。
のだけど、ただそれぞれの価値観を尊重だけだと、押し進めると自分だけの価値観が強すぎて他者とは解りあえない断絶現象、相対主義の問題点現象に突入してしまうので、ラストではスイート的な価値の共有体験が描かれる。5人の価値観の一致として、不思議図書館に5人が共有する秘密基地が決まる。
『赤毛のアン』に憧れたというメルヘン、だけど思い出のその場所は新しい世代の場所になっていたという現実、その現実を受け入れた上での、デコルを使った再メルヘン、と、秘密基地が決まるまでにメルヘンと現実を行き来した物語がある。
そして、最終的に決まったシーンも、「今そこにある価値の再発見」というような結び方になっている。「熊本再発見!」ならぬ、「不思議図書館再発見!」。そしてやるなっと感じた点に、こういうテーマが、何気ない曲がり角に胸躍らせることができる、みたいなテーマが『赤毛のアン』にもある。ちょっと『ポリアンナ』も入ってる気もしたけど。うまい。
第3位:ウルフルンさんの「u」の発音
「ウルッフッフ」って笑う時に、ルが「ルゥ」な感じでエラク巻き舌っぽくなってるので、「プリキュア!」っていうときに、「プ(pu)」の「u」もエラク「プゥリキュア!」みたいに巻いてる感じになってるのが何か微笑ましかった。巻き舌は語学系職種の通り道。
第2位:未来の尊重
現実は厳しいけど未来はハッピーにしたいと願う人たちなので、未来世代の住人である、森の秘密基地の新しい住人になってた少女二人をみゆきさんは尊重する、というくだりは良いシーンだった。世代交代の肯定と、でも確かにある世代を繋ぐ何か。公開中の映画もこの辺りが一つフォーカスされておりました(昨日初日に観てきました)。今年のコンセプトの一つと感じます。夢原さん最終回から表現されていた部分ですが、この時期、この時代に改めて、という感じ。OPの番宣映像も、前回、今回と映画連動テーマに合わせてちゃんとコンセプチュアルになってます。この流れで、ハートキャッチ&フレッシュ、初代&エコーって流れになっていったりしたら個人的には綺麗だなーと思ってたりです。
第1位:ひみつ基地
問答無用でワクワクする要素があったお話でした。なんか、この回だけ単巻でDVD買いたいくらい。
今の子どもたちも秘密基地作りするのかはちょっと分からないんですが、僕は幼少時、思い出すだけで4か所持ってた。で、地域に秘密基地になりそうな場所なんてそんなにないので、地元の他のチームの秘密基地とかぶったりしてるのw。劇中で秘密基地にしたいと思った場所が他の人たち(や生物)の場所でもあったりして、という展開がリアル。そういう「あったなぁ」も感じた話で、大人視聴者の郷愁感も刺激される話でありました。すごい、よいエピソードだったね!
→色々

映画プリキュアオールスターズ New Stage みらいのともだち オリジナル・サウンドトラック

プリキュア シンドローム!〈プリキュア5〉の魂を生んだ25人【描き下ろしポストカード3枚付き】
→『映画プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』の感想へ(ネタバレ注意)
→前回:スマイルプリキュア!第6話「チーム結成!スマイルプリキュア!!」感想へ
→次回:プリキュア雑記(スマイル第7話感想補遺/映画の話)へ
→次回:スマイルプリキュア!第8話「みゆきとキャンディがイレカワ〜ル!?」の感想へ
→スマイルプリキュア!感想の目次へ