「この程度のピンチ大凶ではありません」(青木れいか)

 スマイルプリキュア!第13話「修学旅行!みゆき、京都でドン底ハッピー!?」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:通天閣と間違う

 もともと地頭がよい上にがっちり京都について予習してのぞんでいる青木さんとの圧倒的な知力差が面白かったです。青木さんも青木さんで、遠足前でウキウキ的衝動を予習という形にしか方向づけできないのが可愛い。

 ほか、清水や金閣といった名所でさわぐ、マクラ投げ、深夜の女子トークと、修学旅行の「やっちまった」感が十分に詰まった回でした。秘密基地回に次いで好きかも。


第2位:憧れの人はピーターパン

 これ、トークが先生の乱入で中断された展開といい、ガチ伏線っぽいよな……。現実を過酷と思いながらメルヘンする星空みゆきさんという主人公的に、使い古された表現ながらピーターパンシンドローム関係は話の核になり得る。ずっと憧れてはいられない、でもメルヘンが無意味とも思えない、みたいな。


第1位:大凶ブレイク

 おみくじの大凶=バッドエンドの予感的アンハッピーを、ブレイクしてみせる話でした。全話を通してもかなりの重要回だったのかもしれない。

 要因は改めて、仲間、友だちの存在。大凶感漂う出来事も、友だちといっしょなら何とかなる。

 二話の時の距離感の延長のように、みゆきさんアンハッピーな自分さえ独り離れればとちょっと思うんだけど、仲間の方から手をさし延ばすのに関係性の発展を感じました。そういえば今はまだ強い絆とかないけど、とか言ってたのも日野さんだった。日野さんをはじめ、アンハッピーとか関係ないからとナチュラルにみゆきさんを受け入れていく面々に1クール分の厚みを見ました。

 アンとダイアナの話も関わってくるんだけど、「友だち」は改めて重要っぽい。キャンディがプリキュアの条件に友だちを大事に想うことを今回は言語化して述べてるし、映画オールスターズNSにもそれ関係のテーマはありました。

 たとえば、なぎさとほのか、咲と舞のような運命感はないし、響と奏のように幼少から幼馴染とかの設定もない。本当に、ごく普通の「友だち」な人たちと過酷な現実や予感されるバッドエンドに立ち向かってみる話なのかも。

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