「まだ終わってへんってことか」(日野あかね)

 スマイルプリキュア!第24話「プリキュアが妖精になっちゃった、みゆ〜!?」の感想です。
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 今回の見所ベスト3。

第3位:家を食らうプリキュアたち

 お菓子の家にめっちゃ食らいつくプリキュアたち。自分は今妖精の姿だから、よそからの目を気にせず食らいついてよい、という精神です。人間として多少自省するのかと思いきや、めっちゃかじりついてたのが面白かった。

 一応、食を共有して、続く異文化交流パートに繋がっているんだとは思うんですが。


第2位:メルヘンの国の異文化交流

 引きこもり状態国家ゆえのバラバラ感がメルヘンランドの課題ですが、案の定人間体のプリキュアさんたちには外見の点からして拒絶反応気味。国防力が人見知りという引きこもり仕様です。

 でも、意外と早かった。スイート文法的には同じ姿での共有体験、一緒に過ごす時間、同じものを食べる時間を過ごした後、人間体に戻ってもネコさんとお菓子を分かち合う関係にまでは進展。青木さんの口からも異文化交流の言葉が語られます。

 しかし、このパートのすぐ後にバッドエンド王国パートに繋がっていくあたり、このシーンには確かに異文化交流だけど、物語の味方役ばかりで集まった欠けた異文化交流である、という含みがおそらくある気がします。物語の花形、味方役たちが異文化交流をうたってる間に、オオカミさんたちは打倒されてうずくまってるという段階。ハッピーエンドが、敵役との交流の断絶の上に成り立ちながら、異文化交流の美しい風景でめでたしめでたしの符を打とうとしている。ハッピーエンドじゃなかったの? という台詞が印象的でした。


第1位:エンド後も続く物語

 そういう訳でウルフルンさんを筆頭に、バッドエンド幹部さんたち続投。敵役を討伐してめでたしめでたしに見えた後も、物語は続いていく。終わらせない、という台詞が印象的。

 今年のプリキュアさんたちは今までにもましてエラク普通の人たちですが、「終わらない日常」とか揶揄されがちに語られていた日常こそが当人たちの物語であった、という最近考えていたことを思い出したりしました。危機はまた来るからこそ、一旦戻る、後半の日常パートが楽しみです。

→色々

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