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●『スマイルプリキュア!』 ジョーカーの正体はピーターパン?/ぷりそく!
内容はあり得るなと思いました。
そんでもってその流れでのTJさんのツイート↓。
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@tjtype1
なるほど、ピーターパンだったら永遠のメルヘンタイムを理想とするのも納得。星空さんがシンデレラで、ロイヤルクロックが12時になったらメルヘンタイム終了の鉄拳をぶちかますって感じか。
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前半の不満点が後半にテーマが解きほぐされてくると裏返ることが多い最近のプリキュアシリーズなんですが、ゆるかったり危機感が薄かったのはメルヘン時間の比喩だったというだけじゃなく、肉弾戦が薄くなったのも仕込みなのではとすら思います。メルヘン時間のバトルは、殴らない感じで。最後に12時が来た時は、ガツンと炸裂する、みたいな。もう、最終回はハートキャッチのオーケストラさんばりに鉄拳で行ってほしいよ。10周年企画は肉弾戦解禁する気がしてますし(無印とかへのリスペクトで)。
まとめると、
怠惰な永遠のメルヘン時間―時間限定のメルヘンであとは現実に戻って頑張る
物語を自分に都合よく改変―物語を尊重
引きこもり―コミュニケーション大切
っていう対立項なのか。現在描かれてるメルヘンランドに敵役がいない違和感は、現状では左側っぽい感じなんですね(そういえば第24話ではお菓子もいっぱいある。バッドエンドランドと同じ様に。)。ジョーカーさんは左側だとして、ロイヤルクイーン様が本当はどっち側なのかはまだ不明だと。ウルフルンさんたちに代表される「物語上の困難(敵役)」が排された(改変された)怠惰なメルヘンはやはりおかしい、という方に話が進みそう。12時が過ぎた後の厳しい現実では、困難との終わらない戦いなのだから。
左側の参照物語は『ピーターパン』のとくにネバーランドの位置づけ的な話で、右側は今の所『シンデレラ』(お姫様時間=メルヘン時間は12時までであとは現実へ)。
もう一つ作中でキーっぽく言及されてるのは『赤毛のアン』ですが、これは当人のメルヘン12時間が終わった後の話みたいなテーマかもと予想。第7話で、みゆきさんは自分のメルヘン妄想、メルヘン時間、アンとダイアナ時間はもう終わってることを受け入れて、幼少時の秘密の場所(児童時間の比喩)を次の世代の子供たちに譲ってしまう。
『赤毛のアン』も空想的な少女の話として有名ですが、結婚して子供が生まれてからの続編の評価も高い作品です。僕も続編まで全部は読んでないんですが、最終編は娘のリラの話なんだよね(『アンの娘リラ』)。いわば、ネバーランド的一時のメルヘン時間は終わった後も続いて行く現実の話でもある訳です。そうなるとスマイルの5人もいずれはアンの児童時代の友人たちとの関係みたいになっていくのかな、というのが寂しいのですが、これが、やがて終わりはくるけれど、が強く意識されてるスマイルという作品の道なのかな、と思います。

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