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 「それが私の道です」(青木れいか)

 スマイルプリキュア!第37話「れいかの悩み!清き心と清き一票!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:青木さん道をみつける

 色々とTVシリーズのテーマが凝縮していると思われる映画版を観てきましたが、とりあえずそっちのコアネタバレは本編感想内ではしばらくは(1、2週間くらい?)なしの方向でいってみます。

 ただそう言いつつ少しだけ書いてしまうと、今話の他人に決めて貰うのではなくて自分の道(物語)を自分で決めるいうような話はやっぱり映画にも関係していて、その、よい映画だったのでお勧めです。

 民主主義は衆愚政治と紙一重的な話が思い起こされる今話。宿題なしとか、「怠惰なメルヘン」的なことを言ってるのはやはりバッドエンド勢力側なので、プリキュアたちが怠惰なメルヘンを終わらせる、高貴なメルヘンに変えて、あとはメルヘンから現実に出て自分の物語を生きていくという、ここ最近書いていた話が、今話も土台でブレていない感じです。

 そう考えると、青木さんが提唱した、めんどうでも色々律して「清く、明るく、美しい」学園生活を生きていこう、という話の方が、「いつか終わる高貴なメルヘン」側なんだろうなぁ。学園生活自体も、いつかは終わるメルヘン的な要素です。だったら、せめてそれをよいもの、豊かななものに出来たなら、という願い。これ、終盤でジョーカーさん(終わらない怠惰でよい)とぶつかるのはやはり青木さんだろうか。剣劇対決になるし。

 青木さんの個人エピソードとしては、能力的には超優秀なんだけど、自分自身の本懐が見つからない、自分の道が分からないという青木さんの物語に、ついに自身の道(物語)を見つけるという決着がつきました。いわく、「伝え続けること」。

 マニアックなことを書いてみると、コミュニケーションとか無駄で、気の合う人々とだけ集まって、あとは市場原理に任せた方がよいみたいな論もある中、あえてハーバーマス(哲学者の名前)方向のコミュニケーション大切です方面を目指す、みたいな感じか……。ある視点からは時代遅れとも言われそうなその心意気やカッコいい。共有体験を目指すんだというプリキュアシリーズの方向性とも合致する感じです。その共有体験はメルヘン時間的にやがて終わるものかもしれないけれど、糧になり続けるものかもしれないし、その時間に受け取ったものを次の誰かに伝えることができるものかもしれない。だからせめてその時間を大切に一緒にいられるように、地道に伝え続けよう。

 そして、そういう道を青木さんが見つけられたのはどうしてか、という話です。

 映画をもう見られた方はそっちの感想も合わせて読んでほしい感じですが、今話においても、みゆきさんや友達からの承認、だと思いました。折れそうで道に迷いそうになった時、誰かから受け取った、あるいは昔受け取っていた愛情や承認が道しるべになる。

 こうして青木さん本人の物語が始まって、続いていく。今度は青木さんが伝える側になっていたりもする。ハッピーエンドかバッドエンドかももちろん分からないけれど、書いていくのは当人で、それこそせめて清く、明るく、美しくをモットーに。

 個別エピソード決着回が始まっていると感じますが、次回が緑川さんと「子供になる」話で、家族時間(児童時間)もいつかは終わるメルヘンなのかも関係の話っぽい。これは、予告だけでボロ泣きしそうな感じがMAXです。あと、日野さんは前回のブライアンとのエピソードが「過程にも意味がある」テーマの決着回扱いだったのかなとも思いました(結果が伴わなくてもバレーの過程の努力に誠実であることに意味はあるのか? という所から個別エピソードが始まった人なので)。となると、緑川さん回のあとが、Twitterなどから推測するに境さんが担当してるっぽいやよいさん決着回か。第18話(リレー回)→第19話(やよいさんのお父さんとの記憶回)の順番再びとか(まだ分からないですが)、これも凄いな。当時少し書いたけど、個別テーマ上、緑川さんとやよいさんのテーマは補完関係にある気もしますしね。

 やがては終わるメルヘンだけど……に向かう中、盛り上がってきております。

→色々

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『映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』の感想はこちら

→前回:スマイルプリキュア!第36話「熱血!?あかねの初恋人生!!」感想へ
→次回:スマイルプリキュア!第38話「ハッスルなお!プリキュアがコドモニナ〜ル!?」の感想へ
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