「また別の人助けしてる」(純くん)

 ドキドキ!プリキュア第12話「マナの決意!あたし弟子をとります!」の感想です。
 ◇

 今回の見所ベスト1。


第1位:当人の物語を頑張る

 前回、マナさんの生き方を見たソフトボール部員の一年生が自分のできること(ピッチャー)を頑張るという話だったのから続いてる感じで、じゃあマナさんの生き方を見て憧れたとして、通常人はマナさんになれるのかという話だと思いました。最近は超スペックのマナさん自体がメルヘンを体現してる存在みたいな感じなのかなと思ってるので、昨年の『映画プリキュアオールスターズNS1』〜『スマイルプリキュア!』の流れを思い出します。プリキュア(メルヘン)はすごい。では、プリキュアじゃない通常人たる自分は何もできないのか。本棚の高い所にある本を高い、遠いと見上げる純君の姿に、最近のシリーズで印象に使われてたステージの上とステージの下の比喩を思い出しました。高い所にいる人を、下から見上げるだけの通常人は、どうすればいいのか。

 通常人の純君にできること、せめてもの矜持として、黒色化したプシュケーを抑え込む→キュアハート奮起の流れは、音楽が流れ始めるタイミングなんかも相成って良かったですよ。肥大化するジコチュー的な心と、せめて通常人なりに戦いたい。

 結局マナさんに自分はなれないと悟った少年、園芸という自分の道で頑張る、というオチも普通ながらとても自然。マナさんが、お花とか、最初運動後から音楽とか、絵本とか、「自分の物語」属性を持ってない主人公だけに、なんか切なくてよい。『幸福の王子』比喩といい、今回も自分の分のパンは忘れてた描写といい、マナさんのおかげでみんな自分の物語を頑張れるようになりました。でも、マナさん本人の物語はありませんでした。みたいな主人公なのかな。『仮面ライダーディケイド』のDVDを貸してあげたい(え)。

 引きは新幹部と思われるレジーナさんが登場で盛り上がってまいりました。やっぱり満薫とか、イース様とか、同世代女子と殴り合ってみる要素が、必要なんですよ!(くわっ)

→ドキドキ!プリキュアのBlu-rayBOXが予約受付中

ドキドキ! プリキュア 【Blu-ray】vol.1
ドキドキ! プリキュア 【Blu-ray】vol.1 [Blu-ray]

→スマイルプリキュア!のBlu-ray最新巻も今月発売

スマイルプリキュア!  【Blu-ray】Vol.3
スマイルプリキュア! 【Blu-ray】Vol.3 [Blu-ray]

→前回:ドキドキ!プリキュア第11話「めざめよ!プリキュアの新たなる力!」感想へ
→次回:ドキドキ!プリキュア第13話「ついに発見!?王女様の手がかり!」の感想へ
ドキドキ!プリキュア感想の目次へ