ドキドキ!プリキュア第19話「クリスタルをかけて!ジコチューのゲーム!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:ジコチューのリンク
チーム戦にてレジーナサイド敗北後、マナさんとの約束を覆す流れで言及されるのが、「レジーナがキングジコチューの娘である」ということ。何気に、マナさんとの(指切りに象徴される)リンクと、キングジコチュー様との親子の縁というリンク、どちらが強いのか? のシーソーゲームという構造だと思いました。レジーナ様の目が赤くなる例の描写は、キングジコチューという親から受け継いだ「ジコチューというリンク」という表現なんじゃないだろうか。作中で今まで「リンク」は「繋ぐことの是」がずっと描かれてきた表現だったのですが、ここにきて「断ち切る」ことの是非にまで踏み込んでいくなら、もう一層深い物語になっていく気がします。たぶん、手紙で繋いでいる菱川家の親子のリンクと、何かそういうんではない繋がりであるキングジコチューとレジーナの親子のリンクを対照させてるんだと思ってるんですが。
キングジコチューがなんか固まってるのと、アン王女が氷漬け(次回予告より)なのとは、プリキュアシリーズ定番の石化とか水晶化と同じディスコミュニケーション状態という比喩だと思われ。今話が「5DEチャンス」に似てるとかの表面上を超えて、この辺りのテーマがかなり「Gogo!」っぽい(そしてこのテーマは「Gogo!」以降のシリーズにはほぼどこかに入ってる、プリキュアシリーズとして一つは扱ってるようなテーマ)。ディスコミュニケーション状態の王女様ポジションの人から、少しだけ投げかけられるキュー。(解釈として)相手とのディスコミュニケーション状態のまま宝石を分け与えた『幸福の王子』を連想させつつ、せっせとクリスタルをまいていたらしいアン王女。劇中に、いくつかの物語縦軸として重要なリンクとディスコミュニケーションがある感じ。
アン王女−真琴
アン王女−岡田
アン王女−キングジコチュー
キングジコチュー−レジーナ
並べてみると、アン王女どんだけコミュニケーション能力に難アリなんだという感じですが。そして、この構図だと真琴と岡田で物語上の意味合いを変えないとと思うんですよね。真琴と岡田は象徴的なアイテムが両方とも剣(断ち切るもの)なのも意味深ですし。
リンクの守り人たるマナさんは大変そう。この上、「断ち切る愛もある」みたいなことも物語に盛り込まれだしたら、本当大変そう。
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