ドキドキ!プリキュア第24話「衝撃!まこぴーアイドル引退宣言!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:自分のためかつ他人のため
キュアエースさんの変身前の少女の名は円亜久里(まどか・あぐり)。名字に数字が入ってるシリーズ、円(0)、剣(1)、相(2)、四(4)、菱(6)とまとまった感じなのかな。エースだけあって、破格な感じ。うーむ、自己愛と他者愛は円環可能とか、そういう意味とかもありそう?
今話本編は、第13話〜第15話あたりの、自分志向と他人志向を融合させていくようなシリーズの(六花が他人志向としての親との約束と、自分志向としての競技かるたを折り合いさせたり、真琴が他人志向としての王女様のためのプリキュア業・歌による王女様探し業と、自分志向としての演劇に打ち込むことを折り合いさせたり……のあたり)、バージョンアップ版が描かれていると思いました。真琴、他人のためとしてアン王女様のために歌っていた所から、自身の本懐としての楽しいこととして、自分のために歌うという境地へ。そしてさらにそれが、ファンたち聞き手という他人のためにもなっているという、これまでの自分志向と他人志向の相克が、円環で解法されたがごとく。これをこの中盤でやっちゃうのか! 終盤はもう何段階か奥行があるということか……ドキドキさんの物語豊穣度は恐ろしい。
そしてRubygillisさんの第23話の感想を読んだのですが、ここしばらくは逆ハートキャッチ方式で、自ら問題を抱える主要四人(ハートキャッチのゲストキャラ相当)が、通りすがりのプリキュアたるエースさんという外部要因(ハートキャッチの花咲さんポジション)で、何かが開けていく……という構成なのはありそう。エースさんのノリも、ほとんど「私? 通りすがりのキュアエースよ!」のノリだし。急に上から目線で「プリキュアとは」とか説くのも、ディケイドのあのBGM(ちゃら〜)のシーンのフォーマットのごとしだし。最終的には、各々の物語である、という描き方もハートキャッチのテーマ仕様。
ドキドキ! は「仮面ライダーディケイド」的発想で、これまでのシリーズの要素をパートごとに組み込んでいるというのもだいぶあると思うのですよね。少なくとも、前回の中盤の山場でレジーナを一度喪失する流れは、舞台がわざわざ海である点、レジーナ視点からは自らの創造主との葛藤(満薫におけるアクダイカーン様との葛藤に対応)になってる点など、「Splash☆Star」を意識してるのは意図的にあるのだろうと想像します。そして、その前しばらくが主題的、構造的に「Gogo!」っぽかったのは僕の感想でも書いていた通りです。
そうなると「フレッシュ」がどこでくるかだよな……。や、僕が好きなシリーズだからというだけじゃなく、「幸せ」と「やり直せる」のテーマが来る所は、最重要ポイントっぽいじゃないですか!
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→次回:ドキドキ!プリキュア第25話「華麗な変身!ニューヒロイン登場!?」の感想へ
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