ドキドキ!プリキュア第26話「ホントの気持ちは?六花またまた悩む!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:六花のビート
ドキドキ!はディケイド方式で各シリーズの要素を取り込んでるであろう話、シチェーション的には河川敷で敵側の少年との葛藤という「無印」回でありつつ、テーマ的には「スイート」の「自分のビート」回であったと思いました。敵だけど助けたいものは助けたい、という六花さんの場面が、例えば敵だけど今ハミィを守りたいものは守りたいんだとビートさんに覚醒するセイレーンさんの場面と重なる感じ。ディケイド方式はうまいな。六花さんの話を見つつ『劇場版スイートプリキュア♪』を思い出して感動という謎体験でしたよ。最後に残るのは、自分のビートだ!
引き続きここ数話のパワーアップ回のフォーマットのごとく、自己愛と他者愛を折り合わせる話でもありました。第14話までは、他者(お母さん)が動機で他人のためにやる仕事としてのお医者さんと、自分のやりたいこととしての競技かるたが対照になってシーソーゲームしていたのが、今話で誰であろうと傷ついた人は助けたいという本然に到達した結果、自分のやりたいことで、かつ他者愛(お母さんとの約束)であり、沢山の他者(傷ついた人たち)のためにもなる、という、自己愛と他者愛が両方ハマった境地に六花さんも到達。真琴とありすといい、この中盤ちょいでみんなこの境地に辿り着いていくのは、終盤何やるの!? という感じで戦慄を覚えます。第13話〜第15話と最近の第24話〜第26話が個別テーマ回として対応していて(マナさんはたぶん主人公ストーリーがもう一層ある)、最近のエピソードは以前のエピソードのステップアップ回というのも構造美を感じます。
また、主要メンバーが自己愛と他者愛が循環する境地に到達していくタイミングで、敵幹部との関係もステップアップし始めている。ガチメインはマナとレジーナの関係の物語なんだけど、マーモさんやイーラともどうなっていくのか楽しみ。今回はハートキャッチの「深い事情は存じないけどちょっとだけ救済」ともスイートの「共有体験が実はあった」とも違う解法っぽいよな。今の所ここ数話共通して感じるのは、ドキドキ!メンバー側もマーモさんイーラ側も、自分のやりたいこととして行動した結果人助けにも繋がってるって辺りですが。今話のイーラも、善悪判断というよりは、ただ自己中的、自己愛的にそうしたくなったから、ちょっとプリキュアを助けてみたって感じ。この辺りの描き方は面白い。中々遠い高みの領域ですが、もしやりたいこととやれることとやるべきことが一致した時、きっと世界は輝きますからね。
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