「そのせいかウサギ仲間と馴染めなくて」(八嶋さん)

 ドキドキ!プリキュア第36話「ラケルはりきる!初恋パワー全開!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:ラケルも次の通りすがりのヒーローになる

 「ラケル君は私のヒーローだよ」(八嶋さん)

 幸福の王子から愛を受け取った者が立ち上がってくれたなら……理論に基づき、第29話のシャルルに続きラケルも「次の通りすがりのヒーロー」になる、というようなお話。リンクを伝導して通りすがりのヒーローがどんどん増えていけば、リソースが追加されていけば、世界は「幸福の王子バッドエンド」を回避して、楽しい未来を選べるはず。第32話の後夜祭のような。

 ラケルに愛を伝導していたのは誰かっていう点は、やっぱり六花なのかもしれないし、今回の八嶋さんの言葉だけで、十分に何かを受け取ってラケルは次の通りすがりのヒーローとして立ち上がれるようになったのかもしれない。

 「池は守ったケル」(ラケル)

 複雑なんですが、「バッドエンド解釈の『幸福の王子』の、それでも王子にあった意義」みたいなのを物語としてやってるのかと思うのですね。ラケルの気持ちは(少なくとも恋愛感情としては)八嶋さんに届かなかったし、八嶋さんは池を守ったのがラケルだとは知らない。そういう意味で伝導は一方方向的で、これはディスコミュニケーションで宝石を配った街の人達には王子の愛は届いてなかったんじゃ? という、その点だけを見ると『バッドエンド幸福の王子』っぽい。だけど、そんな『幸福の王子』にも意味はあったんじゃないか、というのも同時に汲みだそうとしてるのかなと。少なくとも、ラケルは池は守ったんで。その点で、ちょっとだけ世界を良くした通りすがりのヒーローとして胸を張って良いわけで。ダビィじゃないけど今日のラケルは称えたい。入れ込み過ぎという描写なのかと思いきや、そのままアタックでジコチューを撃破。通りすがりのヒーローナメるな。

 ただこのままだと、次の通りすがりのヒーローとなったラケルが配った宝石、愛に八嶋さんは気づいてない感じでもあるので(八嶋さんは最初に兎の件でマナさんに助けを求めてきてるように、今話時点では「幸せの王子」に頼る「街の人」側の側面が強そう)、後半何かしら八嶋さんがリプライを返す。さらに八嶋さんも立ち上がる。的な展開は入るのかもしれない。プリキュア組を「文化祭の時助けてくれた人たち」と認識していたのも伏線っぽいし。公式サイトのキャラクター紹介欄、けっこうなサブキャラまで項目あるのですよね。終盤で街の人達も次の通りすがりのヒーローとして跋扈するみたいな展開になったら熱いですね。

 シャルル、ラケルときたので、これランスにも「次の通りすがりのヒーロー」になるエピソード入るのだろうか。最弱感漂ってるだけに、それでも通りすがりのヒーロー的なものにはなれる、というような話だったら熱いので地味に期待。

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