「私には無理だわ」(白雪ひめ)

 ハピネスチャージプリキュア!第4話「転校生はお姫様!!ひめの友達ゲット大作戦!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:一旦逃げても、また立ち向かう


 友達が欲しいという気持ちは抱くのだけれど、一回目はクラスメイトたちに囲まれた時、二回目は大森ゆう子さんと対した時、とそれぞれ一旦は逃げてしまうひめ。色々なものが凝縮されているであろう第1話&第2話で、一旦困難から逃げてしまったのと重なります。

 逃げてしまった後、第1話&第2話だと大使館、今話だと保健室のベッドの中に体育倉庫と、「閉ざされた場所」に引きこもってしまうのも共通。

 なのだけど、ひめのキーワードは技名の時にも口にするように「勇気」だと思われ、一旦逃げても、勇気を振り絞ってちょっとずつまた立ち向かっていく、という感じ。最弱で心情的に引きこもってるのに、サイアーク化した先生に向かって「助けなきゃ」って変身するという、弱弱しいけど「勇気」がひめの中にあるというのは良い。

 もう一つは第1話&第2話も今話も「友達の助け」で、こちらはめぐみが担当。今の所サポーター的なポジション。

 プリキュアシリーズの文脈からすると、「友達を作るために他者に話しかけられるまでの物語」ということで、『映画プリキュアオールスターズNS1』を思い出しました。ひめが坂上あゆみさんポジションで、めぐみさんが、それをサポートしてくれるプリキュアたちポジション。

 無敗だったり無謬だったりするのがプリキュア(と比喩されるヒーロー的な人たち)なのではなく、たとえば『ドキドキ!プリキュア』でも、一度もジコチューに染まらないのがヒーローなのではなく、一旦、あるいは時々はジコチューに染まっても、そこから立ち戻ることができる心の力や、それをサポートしてくれる関係性、それが大事なんだということが描かれておりました。そういう意味で、厳しい時は一旦逃げても、それはそれでプリキュアだ。でも、もう一度頑張ってみる小さな勇気を消さずにいたい、という第1話&第2話、今話は良い。

 もう一度頑張ってみる、立ち上がった「街の人」のハートは、次の「街の人」に伝導するという『ドキドキ!』理論から続いているような『ハピネスチャージ』理論。ひめが少しだけ立ち上がったので、そのハートが精神的に引きこもっていた学校の先生に少しだけ伝導。

 この、世界の全てがカビに染まってしまう前に、リソースを追加していきたい、ハピネスのチャージで対抗していきたい、という構図は『ドキドキ!』から繋がってる感じもしてたいへん面白いのです。

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 話題のプリキュア10周年歴代プリキュアさん企画。今回はムーンライトさん。これはもう、『ハートキャッチプリキュア!』の第33話の当時の感想にリンクを張っておくしかない。月影ゆり、キュアムーンライトに再び変身回ね。

 このコーナーに出てくるプリキュアさんは、まったくランダムって訳じゃなくて、ある程度その回のテーマとかモチーフと、かぶせられるならかぶせていそうなのを踏まえると、今話がムーンライトさんなのは、「孤独だったけど、仲間ができる」物語がある人だからかと思いました。

 『ハートキャッチ』の第33話&第34話は凄いですからね。「変わる」ことは素晴らしい、でも変われなかった頃の過去の自分も誰かに認めて欲しい、という、下手に描いたら「チェンジ」という作品の主題を否定しかねない物語を、ちゃんと描いておりました。そして、その「過去の自分を含有して進む」が第38話(感想)、のスーパーシルエット登場回で結実する物語構成を取っていました。


 「シャイで引っ込み思案な私も、大好きです」(花咲つぼみ)


 は名言。

 そう、プリキュアシリーズ的には、現在も「過去のプリキュアたちが力を貸してくれる」というコンセプトのオールスターズ映画を「NS」に入ってからも作り続けているのは、この時の流れで花咲さんが「過去を抱きしめて」くれたからなのですよ。チェリーフラメンコモードは最新の技術で描かれていて凄いけれど、私はナージャフラメンコドレスも大好きです!(え)

 次回のこのコーナーはキュアハッピーさん(公式サイトの次回予告に書いてあるのに気づいた。あるいは書くようになった模様)。あらすじを読んでみるに、何かしら「メルヘンを守る」話なのやもしれない。

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→前回:ハピネスチャージプリキュア!第3話「秘密がばれちゃった!?プリキュアの正体は絶対秘密!!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第5話「めぐみとひめ!仲良しおたすけ大作戦!!」の感想へ
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