「特製ジャンボソース煎餅はいかがですか？」（大森ゆう子）
ハピネスチャージプリキュア！第8話「友情の危機！！ミスフォーチュンの不吉な予言！！」の感想です。
ハピネスチャージプリキュア！第8話「友情の危機！！ミスフォーチュンの不吉な予言！！」の感想です。
◇
『映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』は先日観てきて感想もアップ済み（こちら）ですが、毎回のごとく、うちのブログとしては、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で（軽くは触れちゃいます）。その後は普通に言及していきます。
◇
今回の見所ベスト１。
第１位：沢山のリソース
大森ゆう子さんから購入した「特製ジャンボソース煎餅」を友達と分け合うひめの姿が印象的だった今話。
特にここ数作のプリキュアシリーズでは、リソースを分け合うこと、助け合うことの是として、象徴的な行為として食べ物を分かち合うシーンがちょくちょく出てきます。『ドキドキ！プリキュア』でもオムライスを分け合うとか、カレーを分け合うとか、ありました。
で、ドキドキ！ の時はオムライスもジャンボオムライスだったし、カレーも沢山作れてたからイイのですが、思い出すのは『スマイルプリキュア！』の第31話（感想）ですよ。同じようにクッキーを分け合うシーンが描かれるのですが、このクッキーが、エラく小さいのです。明らかに分け合うリソースが足りてないんです。作り手もおそらくそれくらい現実は厳しいと意図して描写しているのです。それでも分け合って、でも足りないから。それでも厳しい現実に立ち向かわないといけないのだったら「気合だ！」と。それが『スマイルプリキュア！』。今話の「特製ジャンボソース煎餅」はけっこう大きいのを鑑みるに、わずか二年弱前が、いかに厳しかったかが思い起こされます。なんか、とりあえず今ならリソースをちゃんと追加していけば「特製ジャンボソース煎餅」くらいは作れるんじゃないかという実感が持てるくらいにはなった現在に感謝。一番厳しかった頃、リソースゼロで気合で頑張っていたみんなに感謝。そんなことを思ったりしましたよ。
そして、僕の感想だと特にドキドキ！ の頃から「リソース」という言葉をよく使っていたのだけれど、『ドキドキ！プリキュア』本編を観ても、現在公開中の『映画プリキュアオールスターズNS3 永遠のともだち』を観ても、それは一つには「人的リソース」のことであるらしい。
その辺りと連動してるかのように、今話から、敵味方ともに、色々と人的リソース、というか新キャラクターたちが登場。ボンバーガールズプリキュア！ とか、メルシープリキュア！（チーム名なのか、単にプリキュアにMercy（ありがとう）と言っていたのか若干不明）とか、ちょっと聞き取れなかったけど中東圏（インド圏？）のプリキュアっぽい人たちとか、プリキュアだけでも色々登場。そして、ひめの新しい友達として、一般人としても高野れい、椎名えれな、吉田かな、りん、と登場。これ、公開中のオールスターズ映画を観るに、「プリキュア以外の普通の人」が今作はキーになりそうなので、今話で出てきた四人とか、けっこう重要そうだな……。
敵側もオレスキー将軍（子安さんボイス！）が出てきましたし、キュアフォーチュンの中の人と思われる氷川いおなさんも登場、と今回新キャラ乱舞です。
そして、上記リソースを追加していこうの流れから、オレスキー将軍が新敵として追加！ →ひめとめぐみで対応→サイアークが実は二体いた（敵側のリソース追加）のでピンチに→こっちもキュアフォーチュン登場で逆襲！ の流れは面白かった。ドキドキ！ 風に言えば、「幸せの王子」をチャージした方が勝利する。
氷川いおな（ミス・フォーチュン）さんが、
「人の未来は一つじゃない。鏡に映る無数の可能性の中から、もっとも強いあなた達の運命を選択するわ」
と、一種の「可能世界」の話に言及してるのは何なんだろうな。今作も、ドキドキ！ のバッドエンド『幸せの王子』の示唆のごとく、なにかしらのバッドエンド未来が可能性として想定されて、それを覆すような物語構造があるのやもしれない。
また、変身アイテムにもなってる「鏡」モチーフ的には、今作的には、ファッション、つまり鏡に映る自分の姿、っていうのは、「可能性の中から選択した（する）自分」の意味合いになってるのかもしれない。だとしたら、同じファッション要素でも、「チェンジ」の主題だったハートキャッチ！ と差別化してるようで好感。フラメンコドレスもヒップホップ衣装も、ジャージも可能性としての選択肢なんだけど、では、自分はどれを選ぶのか、みたいな話。ミス・フォーチュンは今話では、強い運命を選択するだろうと言ってるんだけど、さてはて、みたいな話でしょうか。
◇◇◇
話題のプリキュア10周年歴代プリキュアさん企画。今回はパインさん。これも、ブッキーさんの象徴台詞「私、信じてる」が劇中で初めて登場する『フレッシュプリキュア！』第13話「シフォンが病気！？パインの新しい力！！」の感想にリンクを張っておいてみます。
今回の台詞に「私、信じてる」が入らなかったのは、それで良いのやも。ブッキーさんの「私、信じてる」は、「もう信じるくらいしか、祈るしかないくらい現状は厳しい」の裏返し的な意味合いがあるので。現状、「プリキュアシリーズの今後をよろしく」と言うにあたって、そこまで絶望的な背景ではない感じなので。
繰り返し観た回数では『フレッシュプリキュア！』が一番なんで、ブッキーさんだけで語り倒せる勢いです。「本当は仲間に入りたいのに言い出せない」点を第3話とリフレインで重ねながら、ブッキーさん密かにせつなさんのジャージも作ってた→せつなさん心開く……の第26話「４つのハート！私も踊りたい！！」もイイよ。ブッキーさんとせつなさんでちょっと踊ってみる所、何度も巻き戻して観たよ……。
→キュアパイン
→大ずかん
→前回：『映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』の感想へ
→前回：ハピネスチャージプリキュア！第7話「友情全開！！二人の新たなる力！！」感想へ
→次回：ハピネスチャージプリキュア！第9話「空手でオッス！！プリキュアパワーアップ！？」の感想へ
→ハピネスチャージプリキュア！感想の目次へ
『映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』は先日観てきて感想もアップ済み（こちら）ですが、毎回のごとく、うちのブログとしては、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で（軽くは触れちゃいます）。その後は普通に言及していきます。
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今回の見所ベスト１。
第１位：沢山のリソース
大森ゆう子さんから購入した「特製ジャンボソース煎餅」を友達と分け合うひめの姿が印象的だった今話。
特にここ数作のプリキュアシリーズでは、リソースを分け合うこと、助け合うことの是として、象徴的な行為として食べ物を分かち合うシーンがちょくちょく出てきます。『ドキドキ！プリキュア』でもオムライスを分け合うとか、カレーを分け合うとか、ありました。
で、ドキドキ！ の時はオムライスもジャンボオムライスだったし、カレーも沢山作れてたからイイのですが、思い出すのは『スマイルプリキュア！』の第31話（感想）ですよ。同じようにクッキーを分け合うシーンが描かれるのですが、このクッキーが、エラく小さいのです。明らかに分け合うリソースが足りてないんです。作り手もおそらくそれくらい現実は厳しいと意図して描写しているのです。それでも分け合って、でも足りないから。それでも厳しい現実に立ち向かわないといけないのだったら「気合だ！」と。それが『スマイルプリキュア！』。今話の「特製ジャンボソース煎餅」はけっこう大きいのを鑑みるに、わずか二年弱前が、いかに厳しかったかが思い起こされます。なんか、とりあえず今ならリソースをちゃんと追加していけば「特製ジャンボソース煎餅」くらいは作れるんじゃないかという実感が持てるくらいにはなった現在に感謝。一番厳しかった頃、リソースゼロで気合で頑張っていたみんなに感謝。そんなことを思ったりしましたよ。
そして、僕の感想だと特にドキドキ！ の頃から「リソース」という言葉をよく使っていたのだけれど、『ドキドキ！プリキュア』本編を観ても、現在公開中の『映画プリキュアオールスターズNS3 永遠のともだち』を観ても、それは一つには「人的リソース」のことであるらしい。
その辺りと連動してるかのように、今話から、敵味方ともに、色々と人的リソース、というか新キャラクターたちが登場。ボンバーガールズプリキュア！ とか、メルシープリキュア！（チーム名なのか、単にプリキュアにMercy（ありがとう）と言っていたのか若干不明）とか、ちょっと聞き取れなかったけど中東圏（インド圏？）のプリキュアっぽい人たちとか、プリキュアだけでも色々登場。そして、ひめの新しい友達として、一般人としても高野れい、椎名えれな、吉田かな、りん、と登場。これ、公開中のオールスターズ映画を観るに、「プリキュア以外の普通の人」が今作はキーになりそうなので、今話で出てきた四人とか、けっこう重要そうだな……。
敵側もオレスキー将軍（子安さんボイス！）が出てきましたし、キュアフォーチュンの中の人と思われる氷川いおなさんも登場、と今回新キャラ乱舞です。
そして、上記リソースを追加していこうの流れから、オレスキー将軍が新敵として追加！ →ひめとめぐみで対応→サイアークが実は二体いた（敵側のリソース追加）のでピンチに→こっちもキュアフォーチュン登場で逆襲！ の流れは面白かった。ドキドキ！ 風に言えば、「幸せの王子」をチャージした方が勝利する。
氷川いおな（ミス・フォーチュン）さんが、
「人の未来は一つじゃない。鏡に映る無数の可能性の中から、もっとも強いあなた達の運命を選択するわ」
と、一種の「可能世界」の話に言及してるのは何なんだろうな。今作も、ドキドキ！ のバッドエンド『幸せの王子』の示唆のごとく、なにかしらのバッドエンド未来が可能性として想定されて、それを覆すような物語構造があるのやもしれない。
また、変身アイテムにもなってる「鏡」モチーフ的には、今作的には、ファッション、つまり鏡に映る自分の姿、っていうのは、「可能性の中から選択した（する）自分」の意味合いになってるのかもしれない。だとしたら、同じファッション要素でも、「チェンジ」の主題だったハートキャッチ！ と差別化してるようで好感。フラメンコドレスもヒップホップ衣装も、ジャージも可能性としての選択肢なんだけど、では、自分はどれを選ぶのか、みたいな話。ミス・フォーチュンは今話では、強い運命を選択するだろうと言ってるんだけど、さてはて、みたいな話でしょうか。
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話題のプリキュア10周年歴代プリキュアさん企画。今回はパインさん。これも、ブッキーさんの象徴台詞「私、信じてる」が劇中で初めて登場する『フレッシュプリキュア！』第13話「シフォンが病気！？パインの新しい力！！」の感想にリンクを張っておいてみます。
今回の台詞に「私、信じてる」が入らなかったのは、それで良いのやも。ブッキーさんの「私、信じてる」は、「もう信じるくらいしか、祈るしかないくらい現状は厳しい」の裏返し的な意味合いがあるので。現状、「プリキュアシリーズの今後をよろしく」と言うにあたって、そこまで絶望的な背景ではない感じなので。
繰り返し観た回数では『フレッシュプリキュア！』が一番なんで、ブッキーさんだけで語り倒せる勢いです。「本当は仲間に入りたいのに言い出せない」点を第3話とリフレインで重ねながら、ブッキーさん密かにせつなさんのジャージも作ってた→せつなさん心開く……の第26話「４つのハート！私も踊りたい！！」もイイよ。ブッキーさんとせつなさんでちょっと踊ってみる所、何度も巻き戻して観たよ……。
→キュアパイン
→大ずかん
→前回：『映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』の感想へ
→前回：ハピネスチャージプリキュア！第7話「友情全開！！二人の新たなる力！！」感想へ
→次回：ハピネスチャージプリキュア！第9話「空手でオッス！！プリキュアパワーアップ！？」の感想へ
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