ハピネスチャージプリキュア!第10話「歌うプリキュア!キュアハニー登場!!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:伝わっているのか問題
引き続き『ドキドキ!プリキュア』から繋がってると思われる、「幸せの王子と街の人達」モチーフにそってると感じた一話。正体を明かさずに歌を届けてるキュアハニーが、正体を明かさずに宝石を配って回った「幸せの王子」っぽい。そして、今話のキュアハニーの歌に感化(笑)されてた劇中人物たちが「街の人達」。
そして、『ドキドキ!プリキュア』と同じように、「幸せの王子」の宝石、愛が、ちゃんと「街の人達」に伝わっているのか? 一方的じゃないのか? という部分が焦点になっている。歌は自分が気持ちよければ良いというホッシーワさんや、合唱において自分の理想を一方的に押し付けてしまうひとみさんは、ドキドキ! 用語的に言えば「自己中」にふれてるバッドエンド「幸せの王子」側で、歌は心というキュアハニーさんは他者の存在も前提にしているトゥルーエンド「幸せの王子」側だと。そして、キュアハニーを「幸せの王子」と取るなら「街の人」ポジションだったひとみさんの「自己中」が改められて「立ち上がり始めた街の人」になった所でひとまず幕。
キュアハニーさんは、「破綻の予感を感じさせない陽気な幸せの王子」って感じがします。宝石を配ってる(象徴的には飴を配ってる、歌を歌って届けてる、など)点は『ドキドキ!プリキュア』の愛を届けるマナさんと同じだけれど、『幸福の王子』バッドエンド問題は『ドキドキ!』で物語として乗り越え済みなせいか、あんまり未来に破綻の予感、とかの物語は今の所感じない。それでも、「街の人」から「幸せの王子」へのリプライはあるか? は『ドキドキ!』と同じく気にしてるみたいで、今話ラストでひめがやっぱりハニーの歌イイって言った所で、もうハニー(というかゆう子)はリプライは受け取ってる感じ。『プリキュア5GoGo!』の頃は絶望的に難しいと描いていた(館長とフローラ様、館長とアナコンディさん、など)「相互コミュニケーション」を、あっさりと楽し気に達成してしまってる辺りは面白い。
「配る宝石」にある程度普遍性がないとと思うのだけど、『ドキドキ!』のマナさんの「愛」はまあ普遍的だとして、ハニーは「ご飯は美味しい」ですからね。まぁ真面目な観点からも普遍的だけど、ストーリー本筋にもそれで絡んでいくのだとしたら面白い。山場でみんなでご飯食べるとかね。これは、先見性があり過ぎたTJさんの「鍋プリ」本を買ってみんな予習しておきたい。みんなで鍋を食べれば、世界は救われる!(くわっ)。
→キュアブロッサム
→ムック
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