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ハピネスチャージプリキュア!第12話「めぐみピンチ!プリキュア失格の危機!!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:自分の価値観を提案してみる
前回、ハニーが「飴はいかが?」と自分側の価値観(ご飯と平和)をナマケルダさんに提案して引き込もうとしていたシーンがけっこう印象に残ってます。前話では、ナマケルダさん、ハニーから提案された価値観を拒否。
で、今話は逆にナマケルダさんが「勉強意味ない、怠けるの最高」という自分側の価値観にラブリーを引き込もうとしてるシーンがあったと思いました。そして、今話ではラブリーが「友達の存在」を理由にナマケルダさんから提案された価値観を拒否。
プリキュアシリーズ的には「解り合えない」切なさっていう以前に、お互い自分側の価値観に引き込もうとしてる図がわりと新鮮。幻影帝国に浸食されてしまう前に、「立ち上がった街の人」リソースを追加して押し返そうみたいな部分を感じてるのだけど、武力だけで勢力図の塗り替え合いをやってるのみならず、価値観の浸透度でも押し合いをやってる的なイメージが今の所あります。
そして、『ハピネスチャージプリキュア!』は一人の超人的な「幸せの王子」、スーパーヒーロー的なプリキュアというよりは、そういう存在から「宝石」を受け取って立ち上がる「街の人達」側に視点があるようで、そういうポジションの人達としてはまずは「勉強」と。
「世界も大事だけど、めぐみの人生も大事だ。」(ブルー様)
いきなり世界を救うスーパーなプリキュア目指すので、目の前の勉強はイイです。というのは違うだろ、という作風なんですね。
『ドキドキ!プリキュア』の第24話(感想)とか、第26話(感想)って、「やりたいこととやるべきこと」が一致する話だと思ってるのですよね。六花だったら、やりたいこと(競技かるた)とやるべきこと(医者になるための勉強)で揺れていたのを、「人助け」で一致させて本格的にお医者さんを目指そうと思う話。
でも、そういう境地に達することができてる人っていうのはやっぱり『ドキドキ!』組的な「幸せの王子」、スーパーヒーロー的な人なのであって、まだ立ち上がりはじめの「街の人達」としては、やりたいこと(野球・プリキュア)とやるべきこと(勉強)があったとしたら、まずちゃんとやるべきことクリアしようよ、みたいな。誠司くんが少し先んじていて、「勉強が野球に役に立つ」という、「やりたいこととやるべきことの一致」に既に踏み込んでいる辺りが良い感じ。
世界を駆ける立ち上がり始めた街の人達の徒党、みたいな作品なのかなと思い始めているので、序盤で印象的に言及されてる出張中のめぐみさんのお父さんとか、長距離運転手やってる誠司くんのお母さんとか。まずは「やるべきこと」をちゃんとやってる大人たち。そういう人たちなりのヒーロー像。
これ、めぐみさんは最後は「幸せの王子」になるのかな。一人でラスボスを倒したりはできないし、「やりたいこととやるべきこと」も中々一致させられないような、それでも何とか頑張ってる「ちょっと立ち上がった街の人」なりのヒーロー像、というのも観てみたい気がするのですが。
→キュアハート
→まんがえほん
→前回:ハピネスチャージプリキュア!第11話「謎のメッセージ!キュアハニーの秘密!!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第13話「強敵登場!キュアフォーチュンVSプリキュアハンター!」の感想へ
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