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 「ブルーは何を言おうとしたの?」(クイーンミラージュ)

 ハピネスチャージプリキュア!第38話「響け4人の歌声!イノセントプリフィケーション!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:イノセント


 最近の子供の頃の純真性と、厳しい現実に摩耗した大人という話からすると、既に大人サイドとして描かれていたクイーンミラージュ様と敵になってる間のキュアテンダーの二人がいて、彼女ら二人のまだ純真な子供時間相当だった頃(二人ともプリキュアだった)に重なる存在として、めぐみさん、というかキュアラブリーが描かれていた感じ。


●クイーンミラージュ様

 「ブルーと会う」、というのがミラージュ様とめぐみさんで同じ。既に大人時間でやらかしてしまった(主には恋愛沙汰)ミラージュ様はブルーと会って不幸だとイイ、まだ子供時間の純真性を纏ってるラブリーはブルーと出会えて幸せなことばかりだ、という。そういうイノセントな気持ちはその昔ミラージュ様も抱いていたものなので、余計にミラージュ様を苛立たせるという構図。逆の視点から言えば、ミラージュ様はこの後厳しい大人の現実に直面して摩耗することになる、未来のめぐみさんのif。

●キュアテンダー

 「いおなを庇う」というシーンが純真だった頃のキュアテンダーとキュアラブリーで重ねて描かれる。これもキュアテンダーというかまりあさんからしたらめぐみさんは昔の純真なプリキュアだった頃の自分の姿だし、逆にめぐみさん視点から行けば、このあとめぐみさんも自分の大事な人を傷つけてしまうこともあるのかもしれない、という感じ。


 ◇◇◇

 クイーンミラージュ様はめぐみさんの未来のifだし、「閉じこもってる」「当初思い描いていた理想的な未来が破れている」「めぐみさんに抜本的に救出する手段がない」という点などから、劇場版のつむぎさんに重なるポジションでもある。

 ミラージュ様とめぐみさんを分ける分岐がどう描かれるのか、劇場版も、毎年TVシリーズラストは劇場版の一歩先を行くので、「限界が露呈したプリキュアに出来ること」の「先」をどう描くのか、楽しみ。

 神様のみんなを愛さないといけないから一人を愛せないというのは、これもリソースの分配の問題なので(他の沢山にリソースを分配しないといけないので、一人に注力するわけにはいかない)、「街の人たち」ポジションのみんなが立ち上がって、神様不要になる感じなのかな。作劇上は、終盤にこれまでの人々とか各地のプリキュアたちが立ち上がる展開になりそうなので、この辺りは楽しみ。『ドキドキ!』好き的には、残っていたジョー岡田さんの問題を乗り越えようとしてるようでもいて熱い。レジーナと亜久里の両方が生きられた、世界の人々も幸せになった、でもアンは俺一人を尊重してはくれなかったというポジションの岡田さん。岡田さん、というか以前に『ドキドキ!』の感想にも書いてた比喩だと、ババ抜き的世界観では押し付け合わないといけない「ジョーカー」をどう救済するかっていう(詳しくは『ドキドキ!』第46話の感想に書いております)、熱い作品なんだよ!

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