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ハピネスチャージプリキュア!第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:幸せハピネス
・めぐみさんのお母さんも服薬しながら生活していける。まりあさんも復活して世界の援軍に。……と、守られる立場だった「街の人たち」が立ち上がってくれたならリソースは世界に波及するという話。実際、世界情勢がプリキュア有利になってきたということ。(「幸せの王子」から愛が伝導して「街の人達」が立ち上がる『ドキドキ!ハピネスチャージ』理論。)
・物語開始当初は引きこもりだったひめが、外の世界で幸せを感じるように変わってること。カナ、海藤くんなど、新しい人間関係が強調されていること。(引きこもってるだけじゃなくて、外の世界とのリンクを。)
・自分たちがファッションで変わって幸せを世界に配ったら、子供が花を返してくれたこと。(愛や幸せの相互チャージ。子供の頃の純真性をもう一度纏う。)
と、これまで描いてきた是の要素がてんこ盛りで、めぐみさんも「幸せハピネス」を連呼。なんというか、今話時点での「成った」というのが描かれている一話。
そして、だからこそ、ここからそうは言っても幸せを受け取れない人々。劇場版におけるつむぎさんポジション。本編での代表はクイーンミラージュ様、そういう人たちはどうするのか、という段階に入っていく。めぐみさんが「幸せハピネス」を連呼する影で排斥された人たちがいて、彼・彼女らの恨み・つらみは重いのであった……。最後の一線で幸せを拒否する三幹部たちから、次回、恋愛をこじらせて世界の方をブっ壊そうと引きこもっていたクイーンミラージュ様が怒りの出陣。熱い展開です。
前作『ドキドキ!プリキュア』の感想の時にも書いたけれど、ゼロ年代ADVみたいなコアなオタク向けコンテンツの題材が、一定期間遅れてプリキュアみたいな一般向け作品に導入される傾向があると思ってるのですが、『ドキドキ!』が『Fate/stay night』のセイバールート(Fate)っぽかったとするなら(自己犠牲で全員救済するのは正しいのか)、『ハピネスチャージ』は凛ルート(Unlimited Blade Works)っぽいのであった。現実に摩耗した大人のif自分(クイーンミラージュ様)VS子供の頃の純真性を信じ続ける今ここにいる自分(めぐみさん)。
特に、クイーンミラージュ様を救済するには、自分の否定を伴うと気付いた時に、めぐみさんがどうなるのか。クイーンミラージュ様の救済にブルーからの「一人に向けられる愛」が必要だとすると、めぐみさんは失恋するしかないですからね。そこで、誰かが幸せになる背後で、誰かが排斥されてるって、こういうことだったのか、と気づく構造になってるのに、今話では「幸せハピネス」を連呼するめぐみさん。映画観て改めて気づいたのだけど、この構成は、とても好き。
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●『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』の感想へ
→前回:ハピネスチャージプリキュア!第39話「いおな大ショック!キュアテンダーの旅立ち!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」の感想へ
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