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ハピネスチャージプリキュア!第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」の感想です。
今回の見所ベスト1。
第1位:ファントム
・ファントムは苦しんでいるミラージュ様にずっと連れ添っていた。
・現実に摩耗して夢(プリキュア)狩る大人ファントムになっていたのを、児童時間的純真な気持ち(ミラージュ様の笑顔)を思い出して、姿もファンファン(子供的)に。
と、解決できない苦しさを抱えた人に併走する(劇場版のつむぎさんへの解法)、子供の頃のイノセントな気持ちを思い出す、と、最近の作品二大要素をファントムさんは担っていたのだった……。
リアルに置き換えてみると、長年連れ添っていたパートナー(ミラージュ様)がゲス(ブルー)に手ひどい仕打ちを受けて鬱病に。世界を壊すとか言い出す。
↓
自分が治してあげられればいいのだけれどそれも叶わず、厳しい現実に。そんな所にプリキュアたち(児童時間的夢の象徴)が夢だ希望だと言いながら襲ってきたので、やむを得ず、自分自身が、現実は苦しいんだよと夢とか希望とかを狩る側に。
自分達自身も昔は夢とか希望のプリキュア側だっただけに、そういうことを否定する側に回らないといけない苦々しさは中々リアルです。子供:「夢・愛・希望・ハピネスだよ!」大人:「(イラッ)(鬱病の介護してるのに……)そんなものは幻だ! 現実は苦しいんだ!」の構図です。
「願い」、目的が、本来は鬱病の治療のはずが、何だか世界を壊すお手伝いに入れ替わってしまっていたのもリアル。また、映画の流れ的に、抜本的に鬱病を治療する特効薬とかはなく、「寄り添う」ことを続けるしかないのもリアル。
そんな、介護疲れで破綻寸前だったファントムさんの所に、女神ハニーさんが降臨。自分一人ではどうしようもなかったパートナーの治療、手伝ってくれるとのこと。実際涙が出るシチェーションです。ハニーさん女神。
序盤のエピソードから敵側との共有体験を探ってたフシのあるゆう子さん。ミラージュ様も元プリキュアです。『スイート』が「悲しみ」の共有体験がキーだったのに対して、『ハピネスチャージ』は「子供の頃の純真性」という共有体験がキーという感じでしょうか。『スイート』の方の共有体験は震災が意識される作りでしたが、今度は、「子供の頃の純真性」っていうのはプリキュアシリーズという作品や、東映が作ってきたようなヒーロー作品全般が連想されます。この三年での変化は、今の時点では好ましい。災害の記憶が共有体験というのも大事ではあるけれど、子供の頃観てた作品を(共有体験としての)媒介に分断された中を交流できるような世界の方が、まずはありがたいのだった。
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→前回:ハピネスチャージプリキュア!第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第42話「幻影帝国の決戦!プリキュアVS三幹部!」の感想へ
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