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 「チキン300個完売」(大森ゆう子)

 ハピネスチャージプリキュア!第45話「敵は神様!?衝撃のクリスマス!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:大切な一人その1


 「めぐみはいつも人の幸せばかり気にしてるけど、めぐみだって幸せにならないとな」(相楽誠司)

 クリスマス・イブの今日も「幸せの王子」的に、街の人達に食べ物(『ドキドキ!』の「宝石」に相当するものとして、「食べ物」を届ける描写が豊富な作品でした。第35話(感想)のお弁当に飴など)を配る面々。

 「世界は救ったけれど、自分一人幸せになれなかったヒーローはどうなるのか」問題に突入してる『ハピネスチャージプリキュア!』ラスト。

 そうして今日も街の人達のため、世界のために宝石を配り続けるけれど、「幸せの王子」本人の幸せはどうなるのか。めぐみさんには誠司くんがいるから、ミラージュ様にはならない、というのが前回まで。今回は、「世界のための」贈り物とは別に、「個人的な」贈り物として、めぐみさんから誠司くんへのマフラーと、誠司くんからめぐみさんへのテントウ虫のブローチが描かれます。

 しかし、めぐみさんの幸せのために準じていた誠司くんだけど、めぐみさんは気持ちに気づかず、誠司くんは幸せじゃなかった所をレッドさんに突かれて、誠司くんダーク化。この、誠司くんからのテントウ虫はめぐみさんに届いてるんだけど、めぐみさんからのマフラーは地に落ちるというね。どちらも自己犠牲的な部分がある人だったのだけど、二人の関係は非対称だったのですね。全てが凝縮されている第1話でも、水に落ちそうになるめぐみさんを誠司くんが助けるけれど、誠司くんを助けてくれる人はいるのかと言ったら……。

 最後の一人の人間としての「幸せ」についての話、非対称に欠けていた部分を縫合しないと……という所で、いよいよ次回へ。しかし、前々からオタク業界というか、サブカル業界最前線の作品の要素が、少し遅れてプリキュアみたいな一般向け作品に反映されていくという話を書いていますが、「愛における非対称性を回復する物語」が最後の物語っていうのは、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』ですよね。

 何一人犠牲になってるの!? 私の気持ちはどうすればイイの!? から、「愛よ(キリッ)」までの物語。

『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の感想へ

 あと、メインブログの方で2014年に触れたアニメ作品のベスト10という記事を書いてますので、良かったらどうぞです。『ハピネスチャージプリキュア!』もランクインしております。↓

2014年ランゲージダイアリー的ベスト、「アニメ部門」

→「スイートプリキュア♪」「ドキドキ! プリキュア」の高橋晃氏の画集!



→プリキュアシリーズの映画、初期六作がBlu-ray化。音声特典として完全新作の「ミニオーディオドラマ」も収録



 『フレッシュプリキュア!』の新作ミニドラマって、僕的に事件なんじゃ……。

『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』の感想へ

→前回:ハピネスチャージプリキュア!第44話「新たなる脅威!?赤いサイアーク!!」感想へ
→次回:ハピネスチャージプリキュア!第46話「愛と憎しみのバトル!誠司VSプリキュア!」の感想へ
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