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 「それでゆいちゃんの夢が守れるのなら」(春野はるか)

 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第1話「私がプリンセス?キュアフローラ誕生!!」の感想です。
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 今回の見所ベスト1。


第1位:お覚悟はよろしくて?


 世の中マイルド化してるというかインスタント化してるというか、ガチよりは変則、じっくり観るより隙間時間を利用、みたいな雰囲気を感じなくもない昨今。

 その流れとマッチしてるのかどうなのか、ハピネスチャージ! も後半は戦い中に歌いだしたりしていたし、世のアイドルアニメ隆盛も闘争とかよりは歌とダンスとかなのかな……今作のコンセプトは「プリンセス」らしいし、お姫様は闘争とか、しないかもな……何か今年は新しい試み色々やるみたいな話もあるし……

 とか、漠然と開始前は考えていた所、いざ始まってみたら、雄たけびをあげて鉄拳パンチで敵を吹き飛ばしていたので安心しました。あ、ああ、うん、そこはいつものプリキュアなんだ!

 もう一つのコンセプト「夢」の方も、公式サイトが公開された日から、このご時世でそれでも「夢を追う」っていうの描くの大変だろうな、制作陣覚悟完了してるな……と思っておりました。個人的には社会状況は『プリキュア5』の時よりも悪化してるという認識。

 なもんで、「自分の夢を口にしづらい」というはるかの冒頭のコンセプトは良い感じ。女児視聴者視点で共感を呼べるように「恥ずかしいから」が理由としては押し出されていたけど、大人視聴者としてはその背後にある、夢を追えない理由は経済的な問題だったり(公式サイトの最初の文章には「格差」への言及もありました)、大高齢化社会で未来に希望が持ちづらい構造だったり……まで考えてしまう所でした。そういう背景で「夢なんて叶わないさ」があるから、そんな叶わないようなものを口にするのは「恥ずかしい」になる。

 なもので、一旦前半で恥ずかしくて口にできないで「タメ」ておいて、後半、とはいえ友達の夢までバカにされた所で、ブチ切れ、自分の夢をシャウト! → 初変身! の所は熱かった。なんか、これぞプリキュアだ! って感じでした。


 「言ってみろ。笑ってやるぜ」(クローズさん)


 いやー、もうクローズさん、パンクロッカーの夢とか持ってたんだけどお金の問題とか介護の問題とかで諦めた的なポジションなのか? まで早速想像してしまって、そういう自分の負を他人を落とすことに転換してくる人、その背後にあるそういう人を生み出す世界に対して、フっ切ってカミングアウトしてみせるのカッコいい。


 「ビシッと言ってやるロマ」(アロマ)


 そんな夢をバカにするようになってしまった大人、というか、夢を追いづらい、口にするのも大変なふぁっきん世の中に対して、ビシっと一言。何を言うのかなと思ったら「お覚悟はよろしくて?」で、めっちゃ格闘戦したり鉄拳食らわせたりもするんだけど、とりあえず言葉は(エレガントな方向での)プリンセス風味な辺りも、なんか、この「変な感じ」がますますプリキュアだよな〜と。

 国にお金は無くなり、格差の固定化は進み下に入ったら逆転は難しいと言われ、夢の向かう先の十年後とかは大老人介護大国になってて、夢っていうかL型に属するような広い母数の人達にとっては仕事自体がなくなって少ない搾取労働すら奪い合わなくてはならないような未来予測ってのが現状だけど、あえて夢大事だって言うよ、お覚悟よろしくてよ、と、プリンセスだけど相変わらず立場はレジスタンス。また一年間の戦いが始まったのでした……。

→キューティーフィギュア



→「スイートプリキュア♪」「ドキドキ! プリキュア」の高橋晃氏の画集!



『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

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→次回:Go!プリンセスプリキュア第2話「学園のプリンセス!登場キュアマーメイド!」の感想へ
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