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 「あんなの相手してる暇ないし」(天ノ川きらら)

 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第4話「キラキラきららはキュアトゥインクル?」の感想です。
 ◇

 今回の見所ベスト1。


第1位:キュアトゥインクル


 もう、『Yes!プリキュア5』〜『Yes!プリキュア5GoGo!』に言及してついてきてくれる読者さんがどれくらいいるのか微妙ですが、アイドルでプリキュアで黄色にというお人に、春日野うららさんという子がおりました。

 『プリキュア5』のOP公開当時ラーメンどか食いに話題沸騰。だけど後に本編ではカレーがキーアイテム。一人だけ決め台詞が「はじけるレモンの香り」。圧倒的なる人気、商品化されるならレモ子さんから! というお人でした。RubyGillisさんも大ハマり、口を開けばレモ子、レモ子、と言っている状態でした(一部誇張的な表現があります)。

 で、『Yes!プリキュア5』〜『Yes!プリキュア5GoGo!』における春日野うららさんの物語というのが、個人の夢(である女優を目指す活動)を優先するか、(プリキュアメンバーたちとの)仲間との繋がりを優先するか、という物語だったのですね。『プリキュア5』序盤では夢を優先して個人活動中心なあまり友達がいなくて孤独だ、というエピソードが(第03話「はじけるプリキュアは誰?」の感想参照)。『プリキュア5GoGo!』では逆に、夢であるオーディションよりも優先して仲間を助けにきてしまう、というエピソード(第04話「うららの台本を届けろ!」の感想参照)があります。で、最終的には『GoGo!』終盤の個人エピソードまとめ回(第40話「うららの歌声を取り戻せ!」の感想参照)で、両方やる、両方で相乗効果でさらにステップアップできると描かれた春日野うららさんでした。

 で、天ノ川きららさんは上位互換うららっていうか、今話時点で自分の夢に一直線なんだけど、特に孤独も感じてない様子なんですね。ファッションショーのイメージスケッチに級友からの誘いを無視して没入する様は、『Splash☆Star』の絵の世界に没入して一人でいる美翔さん的な描写ですが、ここでもそれがそんなに孤独だという感じでもない。


 「あんなの相手にしてる暇ないし」

 「あたしの夢を邪魔するからだよ」



 と名言連発。うららさんも『映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』(感想)(←超絶傑作映画です。)で、「ドリーム(夢)が呼んでいるので」(だからあなたに構ってる暇はない)という趣旨の発言をしますが、きららさんは極右うららみたいな感じですよ(「らら」って似てるし)。自分の夢を邪魔するやつは、重機を操作して排除! 日本のアイドルは、重機くらい動かすよ!

 そこまで一途な夢に向かっての求道を見せてるので、クローズさんの「たいした夢じゃねーだろ」に対して、「たいした夢だよ」→星空をバックに、


 「天ノ川きららの夢はこの星空みたいにキラキラかがやいているんだから」(天ノ川きらら)


 と宣言。初変身のところは凄かった。歴代40人目にして凄いプリキュアきた感。

 第一話の感想で書いたけど、この夢とか口にしづらい時代に、よくこういうの堂々と描くよなと。暗闇の中の灯台みたいなものです。これは、さっそくTJさんがこんな絵描いてるけど、崇めたいとか、踏まれたい(え)とか、きらら巡礼者今年は出るよ。つらい濁世を、きららさんの星明りを灯台の火として、航海していくのです。『アイカツ!』が宗教っぽいって? プリキュアも宗教っぽいよ!

 とはいえ、いつも単独行動、クラスの友人の誘いも全断り、ついでにプリキュア稼業も全断り、というのはあまりに夢に対して極右過ぎるという描写かとも思うので、その辺りのバランスを得るのが最初の物語なのかも。ドーナツをはるはると一緒に食べるくだりは良いシーンだし示唆的だとも思いました。夢史上主義なら余剰なものなのだけど(それこそダイエットの問題とかもあるかもだし)、他人と一緒にドーナツ食べるあの時間が(夢を追う観点からも)悪いこととは思えない。最初から尖りすぎて至っていて、マイルド化がむしろ課題って、凄い子だな……。

 あえて言うなら、既に単体の個人としてそうとう至っているので、のぞみ×うららにあった、


 「でも夢を叶えるならそれもしかたがないのかなって。だから一人で頑張ろうと思ってるんです」(うらら)

 「一人じゃないよ。だって私達、もう友だちじゃない?」(のぞみ)

 「こーんなにいっぱい色んな気持ち話して、一緒にたーくさん遊んだんだもん。私たち絶対友だちだよ」(のぞみ)

 「夢原さん……」(うらら)

 「ううん。のぞみって呼んで!」(のぞみ)



 みたいな感じが足りない。

 Rubyさんがとか言ってたけど、僕ものぞうらSSとか書いてたな(Pixiv)。もうちょっと、弱さも持ってて、そこをはるはるが補填してる……みたいな関係でもよくてよ!

 つーか、これも古い例えになりますが、『Go!プリンセスプリキュア』の、全話『仮面ライダー555』第8話「夢の守り人」みたいな熱さなの凄い。第一話のはるかはまさにたっくんであったが、今話のきららの自分の夢は自分で守るみたいなのもカッコいいよ。その上で、井上敏樹先生的(え)背後に漂う破滅の香りとかよりは、この子らなら何とかするやもしれないというそこはかとない陽気さに満ちている。

 徳があるアニメです! 今年は、これを崇めよう!

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『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

→前回:Go!プリンセスプリキュア第3話「もうさよなら?パフを飼ってはいけません!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第5話「3人でGO! 私たちプリンセスプリキュア!」の感想へ
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