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 「ファンとかいるんだ!?」(春野はるか)

 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第7話「テニスで再会!いじわるな男の子?!」の感想です。
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 『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』は公開初日に観てきて感想もアップ済みですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。

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 今回の見所ベスト1。


第1位:「花のプリンセス」は存在する


 幼少時ははるかの夢をバカにしていた藍原ゆうきくんが、はるかの努力とキュアフローラに助けられたイベントを通して、「花のプリンセス」は実在する、だったらはるかもなれるのかもと認識を改めるまでのお話。

 主人公と幼少時に縁があった絵本……という設定が重なる点もありますが、『スマイルプリキュア!』(感想)なんかとやってることは近いと感じて、厳しい現実の中では実在しなくなっちゃうような存在を、いや、存在するよ! っていうことをやりたいのかなと。『スマイルプリキュア!』の時はそれが「メルヘン」だったし、今作では「プリンセス」だと。

 作品としての『プリキュアシリーズ』なんかもそういう存在としてかかってるのだと思うし、今作的には「夢」なんかもですか。そんなものは実在しない、と言われれば確かに実在しないのだけど、やっぱり頑張ってももうダメかなという地点で、ギリギリの所で夢を助けてくれるような存在はいる(『プリキュアシリーズ』という作品に限らず、各々が糧にしてる小説とか何でもイイ)。そういう意味で、「花のプリンセス」的なものは存在する。

 はるかさんの物語は、「花のプリンセス」の存在証明をかけて、己が本当の意味での「プリンセス」にならないといけない、というのがありそう。それこそ、一旦は「メルヘン」は虚構に過ぎないと散々に落としてから、みゆきさん自身が「メルヘン」を体現する、だから実在する、ともっていった『スマイルプリキュア!』みたいに。

 また、はるかさん視点からすると、逆風すら味方につけるというような話でもある。藍原くんとか、はるかの夢をバカにしていたはるかにとっては逆風のポジションの人だったのだけど、そんな人でも助ける。夢をバカにされる痛みを知ってるからと、自分に痛みを与えた当人ですら助ける。それくらい、「夢」が非実在になってしまうのはダメ、「夢」というものの存在を守りたい、という主人公像。

 オープニングの徐々に行軍しているメンバーが増えていくのも、如月さんを初め、最初は逆風だった人たちも参加していくのですよね。あれ、「花のプリンセス」的な、虚構的、夢的なものの実在を認めた人たち(=はるかを認めた人たち)が加わっていくのかな、と思っています。虚構的、夢的なものの実在を認めたタイミングで、リアルで考えれば虚構存在であるアニメ―ションのキャラクターが増えていくっていう演出。ともすれば厳しい現実では存在を認めて貰えないような人たちが、徐々に虚構でも実在さ! と増えていくんだと思うと、あの妖怪大行軍(え)みたいなオープニングは大変に熱いですね。

→2011年に出た『プリキュアぴあ』の2015年版



→「スイートプリキュア♪」「ドキドキ! プリキュア」の高橋晃氏の画集!



『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

→前回:『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』の感想へ
→前回:Go!プリンセスプリキュア第6話「レッスンスタート!めざせグランプリンセス!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第8話「ぜったいムリ!?はるかのドレスづくり!」の感想へ
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