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 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第26話「トワ様を救え!戦うロイヤルフェアリー!」の感想です。
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 「幸せの王子(象徴的にはカナタ王子)」不在の状況(OPからも消えている)で、普通の人達が傷ついたトワさんに何ができるのかシリーズ。はるか、きらら、みなみと来て、今回はパフ&アロマ回。

 スペック的には低いパフだけど、病気中のトワさんの側にいることはできる。


 「こうして一緒にいてくれるのが、どれだけ嬉しいことか」(紅城トワ)


 個人的にも親をずっと介護してるので分かる。一般視聴層的には、病気になった子供に付き添うお父さん・お母さんの視点で分かる。まず、こういう人間一人が弱ってる時、一人でも側にいてくれるのと、誰もいないのとでは全然違うのですよ。

 ここ四話のまとめの台詞とも感じます。はるかも、きららも、みなみも、印象的にトワと一緒にいるシーンが描かれておりました。今回のスペック的には弱いパフでも一緒にいてくれるだけで有り難いことがある……も良かったけど、第22話(感想)のはるかの「一緒に強くなろう」のシーンが一番好きかな。

 このトワさんと「一緒にいる」という一連のエピソード、みんな、カナタ王子の代替品として描かれていると思うのです。トワさんが一番一緒にいたくて、一番トワさんを救えるのはカナタ王子。だけど、その「本物」がいないから、「偽物」の普通の人達が自分たちなりにできる事をしながらトワさんに寄り添っていく。

 現在の世界はキュレーション大好きで、一握りの「ホンモノ」だけが意義があって人を救うんだって思ってる人も多いのですけど、一流レストランのシェフじゃなくても、震災の時は惣菜を作るパートのおばちゃんが人を救っていたみたいな話で、「本物」クラスの人間の「代替品」だとしても人はヒーローになれるっていう、ここ数年の東映作品の熱いメッセージ。みんな、『仮面ライダーディケイド』を観よう!(え)

 という流れで、象徴的には「クローズさんを倒すには、プリキュアたちだけじゃなくて一般人の七瀬さんの助力が必要だった」が描かれる第11話(感想)にエッセンスが詰まってると思うのだけど、プリキュアとか、「幸せの王子」とか、そういうヒーロー的な凄い人たちだけじゃなくて、誠実に生きる市井の人間たちの共闘が描かれてる感じで、七瀬さん、今回のパフとアロマとか、みんなでこの苦しい現実と戦っていく方針。アロマ砲でゼツボーグ(絶望)に一撃加えるパフのシーンは熱かった。新オープニング絵の、プリキュア四人が歩いてる背後に、バーッと市井の人達の絵が流れていくの良いよね。

 そして、世界には幸せが似合う、って言う新エンディングへ。トワさんを排斥しなかったミクロな話が、世界の幸せみたいなマクロな話へ。相変わらず良い作品を作っておられる……。

→上北ふたご先生コミックス版『GO! プリンセスプリキュア』第1巻が予約開始



→ボーカルアルバム

Go!プリンセスプリキュアボーカルアルバム1
アニメソング
Marvelous Entertainment Inc.LDC(PLC)(M)
2015-07-15


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