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 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第28話「心は一緒!プリキュアを照らす太陽の光!」の感想です。
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 本当は言いたいんだけど、恥ずかしくて言えない(笑われてしまうかもしれないから)ことを、ちゃんと言う。というのが、第一話のはるかと、今話のトワで重ねて描かれてるのかな。その言葉を受け止める先がゆいなのも重ねられている。

 「幸せの王子(劇中で象徴的にはカナタ王子)」不在の状況の中、一般人はトワさんのような傷ついた人に何ができるのかシリーズ。はるか、きらら、みなみ、アロマ&パフときて、ラストはゆい。全員において共通していた事柄だけど、今話では総括的に分かりやすくトワが言葉にしてみんな一緒にいてくれたとのこと。スペック的に「幸せの王子」とかヒーローとかプリキュアとか真のプリンセスにはなれない普通の人たちだとしても、傷ついた人の側にいることくらいはできるさ……という、去年の劇場版『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ(感想)』のメッセージを継いでる趣でもありました。

 ラストをかざる今話のゆいに関しては、明確に自分はプリキュアにはなれないって言ってるのですが、それでも観測者として一緒にいて、次に伝えるだけでも意味はあるってもっていってるのですね。メタに、プリキュアという作品における視聴者の立場がゆいという構図を作ってるとも感じました。つまり、僕も今度出るTJさんのアンソロ本に2ページ寄稿してるけれども、プリキュアを観て(観測者=視聴者)創作に起こして伝えていく行為には意味があると(最近唐突に挿入されるアンソロ本の宣伝)。仮面ライダーディケイドも出てくるアンソロだけど、まあOKだと(え)。

 もともと、この『ドキドキ!プリキュア(感想)』から始まってる「幸せの王子」と「街の人」モチーフ、当初から、「幸せの王子」からの宝石(愛情など)とかを伝達するツバメのポジションの人(リンクを繋ぐ人)の大切さは描かれ続けていたところでした。ゆいちゃんは、プリキュアの愛を、絵本に起こして伝導する人って感じですかね。望月ゆめ先生の絵本「花のプリンセス」が、時代を超えて愛を伝導していて、ちゃんと次の代のはるかに伝わっていたエピソードが、ちゃんと土台として機能している感じなのでした。望月ゆめ先生も自分自身がプリキュアになって戦ったりはできない「偽物」なんだけど、伝道者として絵本を描き、学園を作り、己のできることを全うしてきた人だということなのだとしたら熱いな。

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『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

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