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「鳥に裏切られるのだけど、それでも信じる」という劇中の絵本『花のプリンセス』。
中盤でトワイライト様(トワ様)=不死鳥=鳥の比喩で使われていましたが、クローズさんも鳥モチーフなんで、改めて『花のプリンセス』の物語をかけて、プリンセス性が問われる展開の模様。
トワイライト様の時と違うのは、前回は「幸せの王子」=カナタ王子がはるかを助けてくれたけれど、今回はカナタ王子は記憶を失っており、むしろ「プリンセスになんて、なるな」と、はるかの夢を否定する役回りになってる点かなぁ。今回は、「幸せの王子」不在状態。ある種の「幸せの王子」の庇護下からの脱却状態。「幸せの王子」超えのようなものが試されると。
中盤で自分の身を犠牲にしてみんなを救ったカナタ王子は、『ドキドキ!プリキュア(感想)』でいうと、一人犠牲になって溶鉱炉行きになった「バッドエンド幸せの王子」の方なので、はるかはどこかでそことは道を分かち、別ルートのヒーローにならないといけないのですよね。
昔、助けてくれた「幸せの王子」は本当にありがたかったのだけど、そのフォロワーをやってるだけでいいのか、という。
以前の感想から、昔助けてくれた「幸せの王子」=「親」の連想が入ってる気がすると書いてましたが、今回、みなみときららは、「親」関係ではるかの元から去ってるのですよね。みなみは「親」の海藤グループのお仕事関係、きららは「親」と同じステージに立つという自分の夢のため。「親」、「幸せの王子」ポジションの人のフォロワーのままでイイのか? っていう物語は、みなみだとこの前の第36話(感想)で「親」文脈の海藤グループの後を継ぐのか、北風あすかさんのような別の道の可能性もあるのかという物語が入ってきているし、きららに至っては第5話(感想)から母ステラのフォロワーか別の何かか? という物語がずっとあったりです。
「幸せの王子」や「親」ポジションの人と、完全に別離して自立だやった! という作風ではないと思うので、『ハピネスチャージ』方式の、それでも昔貰った愛・幸せ・夢はホンモノだ! って形・関係性を少し変えて再契約する展開ですかのう。今話ラストのはるかは、昔貰って信じてた「夢」が、過酷な現実の前に敗れかかって「絶望」してる状況ってことで、『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ(感想)』冒頭のつむぎさん、あるいは、児童時間の理想だけではつむぎさんを助けられないと知っためぐみさん……という状況だと思うのですね。絶体絶命の状況、夢を追うゆえにみんな離れて行って孤独になって、心の支えだった児童時間の「幸せの王子」からは否定され、でもそれでも、残ってる真実性・ホンモノ性があるのだとしたら。
いよいよ、本作の「プリンセス」性の核心に迫るエピソードのようで次回楽しみです。ニセモノの我が身に、ハートだけはホンモノの火を灯して戦うのかのう。熱いですのう。
RubyGillisさんの、ドキドキにおけるマナさんと六花さんの関係に例えた話は面白い。
『ドキドキ!』でマナさん(幸せの王子)が「バッドエンド幸せの王子」にならなかった分岐点は、第2話(感想)で一人で抱え込まずに、その時点では一般人だった六花(ツバメ)に対して「手伝って」と助力を求めたからなのですが、カナタ王子=マナさん、はるかさん=六花という連想で行くと、今話のシチェーションは、マナさん(幸せの王子)が六花さん(ツバメ)に、あなたが傷つくくらいなら助けなくて良いよって言っちゃったみたいなシチェーションなんですよね。それを言ってしまう現時点のカナタ王子は、やっぱり「バッドエンド幸せの王子」だよなぁと。
春のオールスターズ映画よろしく、過去シリーズからの「受け継ぎ」要素も顕著な本作。『ドキドキ!』も含め、過去シリーズでも色々描いているところではあります。自己犠牲で他人の夢だけ守ってるのはやっぱり何か違うわけで、マナさんとかめぐみさんとか、そういうこれまでの文脈の主人公たちの想いも込みで、はるかさんには次回万感の想いで復活してほしい。
●『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』の感想へ
●『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS
→Blu-ray
東映アニメーションオンラインショップのサイト様によると、
■中谷友紀子描き下ろしイラスト色紙 応募者全員サービス応募券(vol.1〜vol.4 全巻購入特典)
アニメ彩色ではなく、中谷友紀子自らの手書き仕上げの美麗描き下ろしイラスト色紙を応募者全員にサービス!
(2016年5月20日消印有効)
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(2015年11月30日消印有効)
が付く模様。
中谷さんのイラスト色紙とかそんなん俺だって欲しいわ!ってかイベントって初めて聞いたけどなんだこれ?俺も応募していいやつ…?
— タナカリオン (@tanakarion) 2015, 10月 18
設定資料集ライブラリーは、BD買ってわざわざ特典まで見てくれる人たちなんてそうそういないのでにそれなりにそれ用のコメントにしたつもり。雑誌取材なんかで聞かれたら答えようと思ってたけど別に聞かれなかったからここで言っておこう的なそういう感じ。
— タナカリオン (@tanakarion) 2015, 10月 18
→こんな雑誌も出る模様
→前回:Go!プリンセスプリキュア第37話「はるかが主役!?ハチャメチャロマンな演劇会!」感想へ
→次回:『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」の感想へ
→Go!プリンセスプリキュア感想の目次へ