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『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』は公開初日に観てきて感想もアップ済みですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で（軽くは触れちゃいます）。その後は普通に言及していきます。
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ゆいさん。三度ゼツボーグ化させられるも、今度は自力で脱出しかける。
というわけで、「別にプリキュアでもない普通の人」の立ち上がる様・強さが描かれていた回だと思います。ゆいさんに関しては、第11話「大大大ピンチ！？プリキュアVSクローズ！」（感想）で既に、今作のコンセプトの中核であろう、「プリキュアたちだけでは困難を乗り越えられなくて、勇気を持った普通の人の助力が必要」の、「普通の人」を代表してくれている感じでした。ゆいさんの夢も加わらないとクローズさん撃破できなかったからね。
『ドキドキ！プリキュア（感想）』〜『ハピネスチャージプリキュア！（感想）』と繋がる「宝石を配って回った幸せの王子と、宝石を受け取って立ち上がる街の人達」モチーフ。
『ドキドキ！』が「幸せの王子オブ幸せの王子」である相田マナさんでも一人では世界を救えなくて、マナさんから宝石を受け取った「普通の人達」が立ち上がってくれるまで。『ハピネスチャージ』が、「幸せの王子」から宝石を受け取った普通の人が、「次の幸せの王子（劇中ではプリキュア）」になった側の視点からのお話。とすると、本作『Go!プリンセス』は、「普通の人」には「普通の人」のなりの強さがあり得るんだ、みたいな感じでしょうか。
「普通の人」はゆいさんが代表として描かれているけれど、途中の学園のモブメンバーたちが夢を追いかけているパートをゆいさんが見て回るパートが入ることで、本当に一人一人にその強さが宿っているというのを表現していた感じです（OPの、プリキュアたちのバックに関わった市井の人達がバーっと流れていく箇所相当という感じですね）。特に、演劇部の平野君をもってきたのは上手い。彼も、第37話「はるかが主役！？ハチャメチャロマンな演劇会！」（感想）にて、幸せの王子（当時のカナタ王子）の助力を借りずとも、傷ついていたとしても自分で自分の役（＝人生）を演じきった人ですからね（もちろん仲間の助力は借りながら）。今話のゆいさんととても重なるポジションの人です。
ゼツボーグ化。絶望してからの復活過程は、夢の原点は「かわいいから」といった何気ないものだった（ゆいさんの児童時間の頃のifの青空絵画教室の女の子との交流）。→でもその夢が導いた縁・人々との関係性があることに気づく（はるかさんたちが助けにきてくれたのに気づくくだり）。→自分自身の本懐（自分の本当に描きたい絵を直覚する）に至り、自分で立ち上がる（立ち上がろうとする）……と、第39話「夢の花ひらく時！舞え、復活のプリンセス！」（感想）でのはるかさんの復活過程とほぼ同じ。
やっぱり、この辺りに「普通の人」の真実性を見出してるのでしょうね。我々の大部分である「普通の人」は、『ドキドキ！』の相田マナさんみたいな「幸せの王子オブ幸せの王子」にはなれない。のだけど、そんな「普通の人」なりに自分の本懐を「夢」として追ってコツコツ生きてると、その道中で様々な人たちと縁や関係性ができていく。そしてそれは、自分が絶望した時に、もう一度立ち上がる助けをくれる類のものである。あ、ということは、大塚監督と田中監督には何か受け継がれてるものを感じてたりするのだけど、『スマイルプリキュア！』第47話「最強ピエーロ降臨！あきらめない力と希望の光！！」（感想）の「希望は友だち」を改めてやってるとも言えそうなのか。絶望に落ちてなお立ち上がれるとしたら、拠り所となるのは友達、他者との縁・関係性だったりするという……。
そうやって、「普通の人」が絶望に落ちたりしてもまた立ち上がれるようになってくると（絶望自体はなくならないっぽい）、『ドキドキ！』理論的には、困難な現実に立ち向かう「リソースが増えて」いくのです。秋の映画の、市井のカボチャ系謎生物たちが次々と絶望の檻を壊していく辺りが、象徴なのだと感じます。これは、TVシリーズ本編終盤も、普通の人であるゆいさんが釘バットで絶望の檻壊したりするのかな（え）。
●『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の感想へ
●『ドキドキ！プリキュア』のマナ×六花二次創作SS
→『フレッシュプリキュア！』のBlu-rayBOXがついに登場（TVシリーズ放映当時の当ブログのタイムリー感想）
→前回：Go!プリンセスプリキュア第40話「トワの決意！空にかがやく希望の虹！」感想へ
→次回：Go!プリンセスプリキュア第42話「夢かプリキュアか！？輝くきららの選ぶ道！」の感想へ
→Go!プリンセスプリキュア感想の目次へ
『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』は公開初日に観てきて感想もアップ済みですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で（軽くは触れちゃいます）。その後は普通に言及していきます。
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ゆいさん。三度ゼツボーグ化させられるも、今度は自力で脱出しかける。
というわけで、「別にプリキュアでもない普通の人」の立ち上がる様・強さが描かれていた回だと思います。ゆいさんに関しては、第11話「大大大ピンチ！？プリキュアVSクローズ！」（感想）で既に、今作のコンセプトの中核であろう、「プリキュアたちだけでは困難を乗り越えられなくて、勇気を持った普通の人の助力が必要」の、「普通の人」を代表してくれている感じでした。ゆいさんの夢も加わらないとクローズさん撃破できなかったからね。
『ドキドキ！プリキュア（感想）』〜『ハピネスチャージプリキュア！（感想）』と繋がる「宝石を配って回った幸せの王子と、宝石を受け取って立ち上がる街の人達」モチーフ。
『ドキドキ！』が「幸せの王子オブ幸せの王子」である相田マナさんでも一人では世界を救えなくて、マナさんから宝石を受け取った「普通の人達」が立ち上がってくれるまで。『ハピネスチャージ』が、「幸せの王子」から宝石を受け取った普通の人が、「次の幸せの王子（劇中ではプリキュア）」になった側の視点からのお話。とすると、本作『Go!プリンセス』は、「普通の人」には「普通の人」のなりの強さがあり得るんだ、みたいな感じでしょうか。
「普通の人」はゆいさんが代表として描かれているけれど、途中の学園のモブメンバーたちが夢を追いかけているパートをゆいさんが見て回るパートが入ることで、本当に一人一人にその強さが宿っているというのを表現していた感じです（OPの、プリキュアたちのバックに関わった市井の人達がバーっと流れていく箇所相当という感じですね）。特に、演劇部の平野君をもってきたのは上手い。彼も、第37話「はるかが主役！？ハチャメチャロマンな演劇会！」（感想）にて、幸せの王子（当時のカナタ王子）の助力を借りずとも、傷ついていたとしても自分で自分の役（＝人生）を演じきった人ですからね（もちろん仲間の助力は借りながら）。今話のゆいさんととても重なるポジションの人です。
ゼツボーグ化。絶望してからの復活過程は、夢の原点は「かわいいから」といった何気ないものだった（ゆいさんの児童時間の頃のifの青空絵画教室の女の子との交流）。→でもその夢が導いた縁・人々との関係性があることに気づく（はるかさんたちが助けにきてくれたのに気づくくだり）。→自分自身の本懐（自分の本当に描きたい絵を直覚する）に至り、自分で立ち上がる（立ち上がろうとする）……と、第39話「夢の花ひらく時！舞え、復活のプリンセス！」（感想）でのはるかさんの復活過程とほぼ同じ。
やっぱり、この辺りに「普通の人」の真実性を見出してるのでしょうね。我々の大部分である「普通の人」は、『ドキドキ！』の相田マナさんみたいな「幸せの王子オブ幸せの王子」にはなれない。のだけど、そんな「普通の人」なりに自分の本懐を「夢」として追ってコツコツ生きてると、その道中で様々な人たちと縁や関係性ができていく。そしてそれは、自分が絶望した時に、もう一度立ち上がる助けをくれる類のものである。あ、ということは、大塚監督と田中監督には何か受け継がれてるものを感じてたりするのだけど、『スマイルプリキュア！』第47話「最強ピエーロ降臨！あきらめない力と希望の光！！」（感想）の「希望は友だち」を改めてやってるとも言えそうなのか。絶望に落ちてなお立ち上がれるとしたら、拠り所となるのは友達、他者との縁・関係性だったりするという……。
そうやって、「普通の人」が絶望に落ちたりしてもまた立ち上がれるようになってくると（絶望自体はなくならないっぽい）、『ドキドキ！』理論的には、困難な現実に立ち向かう「リソースが増えて」いくのです。秋の映画の、市井のカボチャ系謎生物たちが次々と絶望の檻を壊していく辺りが、象徴なのだと感じます。これは、TVシリーズ本編終盤も、普通の人であるゆいさんが釘バットで絶望の檻壊したりするのかな（え）。
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