ブログネタ
Go!プリンセスプリキュア に参加中!
 『Go!プリンセスプリキュア(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第42話「夢かプリキュアか!?輝くきららの選ぶ道!」の感想です。
 ◇

 トップモデルになるという自分の夢か、プリキュア(と関連する友達とか他者との関係性)かの二択が問われて、前編で一方を選び、後編で両方を昇華するようにステップアップするという構成が、最初のきらら回の第4話(感想)&第5話(感想)と同じ構成と思われる、きららさん個人エピソード決着回。初期回では前編で「夢」をとったのに対して、まとめ回は今回の前編で「プリキュア(と関連する友達とか他者との関係性)」を取ったのも、シンメトリーで綺麗な構成。これは、来週凄そう。

 母ステラからきららさんへ。きららさんから明星かりんさんへと「夢」が伝導していくのは、ここ最近のシリーズで顕著な、『宝石を配って回った幸せの王子と宝石を受け取って立ち上がる街の人達』モチーフ。昔カナタ王子や『花のプリンセス』、母親から受け取ったものを元に、はるかさんが次の「幸せの王子」になるがごとく、きららさんも昔はステラさんから受け取る立場だったのが、いつしか自分自身が次の人に「夢」を与える「幸せの王子」ポジションになっていたのでした。

 なのだけど、今回の前編時点では、自分の「夢」を犠牲にして他人を助ける、『ドキドキ!』文脈でいう「バッドエンド幸せの王子」状態で「つづく」になっているのでした。それだけではいけないというのは、これまでのシリーズで伝えていたことなので、次回はテーマがもう一歩進むと思われます。やっぱり、『ドキドキ!』終盤や今作の「プリキュアじゃない普通の人でも立ち上がる」(前回ゼツボーグ破りをしようとしたゆいさんなど)を受けて、かりんさんが何らかの形で立ち上がるのでしょうか。

 それはそうと、「りんりんの夢を返せー」の所でBGM開始のところはグっとくるものがありました。はるか復活回の第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」(感想)の今のはるかと幼はるかとも重なるのですが、「幸せの王子」から夢を受け取って輝き始めたかりんというのはきららにとって過去の自分なのですよね。だとしたら、過去の自分の信じたものを守るために、今の自分は助けにいかないといけない。それ(過去の信じた「夢」)が嘘だというなら、今の自分も嘘になってしまうから。「昔自分を助けてくれたメルヘンを、今度は今の自分が守る」のスマイル文法と同じ。形のない大切なものを守るってことを、途切れずに描いているシリーズ作品群。第1話の感想でこのご時世でそれでも「夢を追う」っていうの描くのは大変だろうなと書きました。格差。大介護時代。下流老人。などなど。現実の未来像は厳しくて、「夢」とか一笑にふされがち。なのだけど、たとえば「幸せの王子と街の人」との関係は、「親と子」の連想にも特に今作ではリンクしてると感想で書いてきました。自分の子ポジションの人が、夢とかもう追えなくて絶望してるとしたら、一言言ってやりたい、「夢を返せ」と。

 きららさんのどっちを取るか問題もそうなのですが、解法の一つは『ドキドキ!プリキュア(感想)』よろしく「リソースの追加」と予想。「愛」「幸せ」「夢」などは伝播するという『ドキドキ!〜ハピネスチャージ〜Go!プリンセス』理論。伝導を通して、立ち上がれなかった人が徐々に立ち上がり、また次の人へと伝導させて……の過程を通して、徐々に問題に対応するリソースを追加していこう作戦。一般人の平野君が傷を負っても自分の舞台を全うすると立ち上がる第37話「はるかが主役!?ハチャメチャロマンな演劇会!」(感想)。自己犠牲の果てに記憶喪失になってたカナタ王子(元・幸せの王子)も復活する第39話「夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!」(感想)。少しずつ、少しずつ増えている。今こそ『映画プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち(感想)』のキャッチコピーの意味がもう一段深化する時。「わたしたちは、ひとりじゃない」。

(あの映画。最近の「自己犠牲になった元・幸せの王子も復活」っていうストーリーラインも鑑みると、一度マナさんに託して水晶になってしまったみゆきさんが、「次の人」であるマナさんの助力で復活して再び戦線に加わるっていうのもテーマにそった展開だったのですね……。)

『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の感想へ

『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS

→『フレッシュプリキュア!』のBlu-rayBOXがついに登場(TVシリーズ放映当時の当ブログのタイムリー感想





→前回:Go!プリンセスプリキュア第41話「ゆいの夢!想いはキャンバスの中に・・・!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第43話「一番星のきらら!夢きらめくステージへ!」の感想
Go!プリンセスプリキュア感想の目次へ