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「誰だってあるよ。迷ったり悩んだりすることくらい。マーメイドだけじゃないよ」(キュアトゥインクル)
迷ったり悩んだりするということ。一般的には弱さと捉えられがちな事柄なのですが、それもあるあるだよ、という優しいまなざしがある回。
これ、ただ優しいだけに留まらず、「大きい土台に思考を預けてしまう危うさ」に対する処方箋として、迷う事とか悩む事があるんだって描いてる気もするのですね。色々な所で『フレッシュ』的な要素がみられる作品だなぁということをちょくちょく書いておりましたが、自分を生み出した親のレールのまま自分のことを決めるというのは、行き過ぎるとメビウス様を信奉するイース様状態に行きついてしまうので、あんまりそっちなのはいかんとも描いてきたシリーズなわけで。今回戦うのがみなみさんとシャットさんなのも、「それまでの土台に沿うか、生まれてきた自分の衝動の方に進むか」で対照されてるのかな。みなみさんは、海藤家(父母や兄)というそれまでの土台にそうのか、大空博士からの影響の道を行くのか。シャットさんは、ディスピア様というそれまでの土台にそうのか、トワイライト様への気持ちという自分の道を行くのか。
きららさんとのエピソードともセットになってる構成と思われ、きららさんまとめ回は、前編で自分の夢よりも仲間(というか人との繋がり)を選び、後編で二つがミックスして次のステージへという構成でした。これ、みなみさんはきららさんとは逆の順番にするんじゃないかと。今回の前編で、仲間(というか家族との繋がり)よりも自分の夢をみなみさん選んで、そこから次回でミックスして次のステージへ的な。
また、作品のテーマ上、これまでのプリキュアシリーズへのリスペクト、継承要素がコンセプトとして大事な位置にあるであろう作品なので、『「青」のプリキュアは二択をブレイクして次のステージへ進む。』を、あえて今回&次回でやるというコンセプトな気もします。留学(夢)か、仲間かの二択をブレイクした『スマイル』の青木さん(参考:『スマイルプリキュア』第43話「れいかの道!私、留学します!!」の感想)とか、かるたか医者かの二択を昇華した『ドキドキ!』の六花さん(参考:『ドキドキ!プリキュア』第26話「ホントの気持ちは?六花またまた悩む!」の感想)とかですね。
このテーマ、個人的シリーズ最燃えは、『スマイル』の青木さんの、ジョーカーさんがほら、片方を選んで片方を切り捨てたと喜んだ所で、青木さんが不敵に「またの名を……」って返す(メルヘンと現実を行き来する境地が可能)回なので、次回にはそれくらいの熱さを期待したい。イルカと船の両方取り。船から謎の主砲が出てきて、イルカを発射くらいの展開でも熱くてよ。
●『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の感想へ
●『ドキドキ!プリキュア』のマナ×六花二次創作SS
→『フレッシュプリキュア!』のBlu-rayBOXがついに登場(TVシリーズ放映当時の当ブログのタイムリー感想)
アニメイトTVさんのこちらのキャストさんインタビュー記事がグっとくるものでした。↓
●『フレッシュプリキュア!』6年ぶりだから話せるカミングアウト!?/アニメイトTV
六年経っても再会できるという辺りに感動。作品という共有体験が、断絶するような出来事(2011年)があっても人を繋ぎ続けるという、その後のプリキュアシリーズや平成仮面ライダーシリーズのテーマの一つを地でいっておられる。
→前回:Go!プリンセスプリキュア第43話「一番星のきらら!夢きらめくステージへ!」感想へ
→次回:Go!プリンセスプリキュア第45話「伝えたい想い!みなみの夢よ大海原へ!」の感想へ
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