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 『魔法つかいプリキュア!(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第1話「出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!」の感想です。
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 すごい初代っぽい!

 手繋ぎ変身とか、これお祖母ちゃんも魔法関係者でしょとか、正統なところでもそうなんだけど、何か変な主題歌とか、結局殴るとか(え)、「妙な」番組感がすごい初代っぽい。『Go!プリンセスプリキュア』がすごい「隅々まで行き届いている」方向で完成感がある作品だったので、この「変」な感じを入れてきてくれるのは楽しい。うまくフックになって、近年の視聴者のハートにも引っかかるとイイなぁ。

 今作は異世界交流要素を押してきてるということで、「話をする」「手を繋ぐ」といった部分が第一話では強調されてるなと思いました。前半パートではリコさんの魔法でネコが喋れるようにはならないんだけど、ラストではモフルンは魔法で喋るようになるという。この辺りの(一話内でも描かれる)物語上の段差に、今作の「魔法」観があるのやも。

 そういった、まず言葉が通じるか。「話す」という異世界交流の重要要素にスポットを当てつつ、違う世界から来た二人が同じもの(同じペンダントに象徴)を持っていた→手を繋ぐことでプリキュアに変身へという流れはすごいプリキュアだ! という感じ。手を繋いだところで、なんか地球規模の演出が入るのが、手を繋ぐっていうのはすごいことなんだ。今作ではココを大事なこととしていくよと宣言してるようでカッコいい。(今作のテーマは「手をつなぐ」というのは東映の方の公式サイトでの内藤圭祐プロデューサーのコメントにもあるところです。)


 「お話、してみたいんだ」(朝比奈みらい)


 その頃その時の現実の世情も常に反映してきたプリキュアシリーズ。世の中国際化が叫ばれて久しいですが、去年2015年は日本を訪れる観光客が爆増したり、いよいよ仕事でプライベートで、海外の方々と触れ合うということが、「ガチで」普通になってくる局面になってきました。そんな2016年、ここで、異世界交流もの作品、もう一度やっておこう。

 「駅」という「境界領域」で、「こちら」と「あちら」を横断したところで次回へ。リアルの「初めて異国を訪れた時のワクワク」みたいな感覚を、アニメーション表現として切り取っているのはさすが。

 思うに、滅びたりして大変になってる「あちら」の国を「こちら」の普通の女の子がプリキュアに変身して救う……という、ともすればこれまでのシリーズにあったフォーマットを超えて、「あちら」と「こちら」が同格で交流していくみたいなのをやっていきたいのかもな、と。そういう意味では、『ドキドキ!』のエンディング(二つの世界の交流が始まる所で終劇)の続きが、ようやく本格的に始まった感があります。

 定番の異文化交流ネタ(好き)に想いを馳せつつ、この世情の中、どう相互に尊重しながらお互いに進んでいくのか、そういう部分も、他ならぬプリキュアシリーズでどう描いていくのか。などなどと、やっぱり毎年プリキュアの第一話は面白いなーと思った初回だったのでした。

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→小説版『フレッシュプリキュア!』はなんと本編から一年後の後日譚!



→前回:Go!プリンセスプリキュア第50話(最終回)「はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!」感想へ
→次回:魔法つかいプリキュア!第2話「ワクワクの魔法学校へ!校長先生はどこ!?」の感想へ
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