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 アニメ『アイカツスターズ!(公式サイト)』第1話「ゆめのはじまり」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 現代消費文明のグローバル化が、みんなが同じ服を着て(ユニクロとかの話で言われてる事柄)同じものを食べて(マクドナルドとかの話で言われてる事柄)同じ製品(スマートフォンとかの話で言われてる事柄)を使うという「均質化」の流れを世界中にもたらし、その反動でそういった同質性に流れない「自分」という人間のオリジナル性・ユニーク性というものを見つめ返すという動きも出てきてるこのご時世、改めて「個性」というものに焦点をあててるなーと感じた第1話でした。歌&ダンスパートの表現(歌詞含む)も含めて物語表現になってる作品だという理解ですが、主題歌の歌詞的には、誰かの真似なんて退屈なだけだし、ひとりひとり違うから奇跡だし……という感じの「個性」、理想です。

 その上で、遅刻も個性でOKなのか(ローラさんのパート)? とか、色々と「個性」についてもう一歩踏み込んで掘り下げていく模様。

 個人的には、ゆめさんの夢が「S4になりたい」で始まっているわけなんですけど、単純に「S4」の、憧れの白鳥ひめさんのフォロワーになるだけで、それは本当にゆめ自身の「個性」なのか、という物語がもう仕込まれてる気もします。

 そんな感じで、改めて「個性」の価値をあぶりだしていった後で、作品タイトルが「スターズ(複数形)」だし、「S4」も一人の強者ではなく四人組なのがキーっぽいし、劇中歌の歌詞には「星座」ワードも出てくるしで、「個性」同士がリンクして描かれる「次の」可能性のようなものまで志向していく作品の模様。

 すべてがキラキラしていて眩しいです。ただ、リアル世相も綺麗事と一笑にふさずに、その人なりの「個」というものを核にセルフプロデュースしていくのが何かと大事になってきてたりするのですよね……。表層の外圧でそれまで歪められていた己自身の「個」に還っていく気持ち良さ(それでいて自己中心的ではなく、他者の「個」との連携を重んじる)を是として描くというのは、とてもタイムリーと感じます。

→主題歌CD



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→次回:『アイカツスターズ!』第2話「ふたりはライバル!」の感想へ
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