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 アニメ『アイカツスターズ!(公式サイト)』第6話「ROCK! ロック ガールズ!」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 「個性」や「セルフプロデュース」がキーワードの本作。

 そういう「自分」っていうテーマの視点から、ゆめさんは白鳥ひめにはならず、ゆめさんなりの「自分」になっていく……っていうお話なんじゃないのかと第一話から感じてるのですが。

 そうなると、作中に「劇組」要素があって、「演じる」というのがクローズアップされてるのはわりとストーリー全体でも重要要素なのかなと。「ありのままの自分」「本当の自分」といった方向が良いものと捉えられている一方で、「演じる」というのは「違う自分になる」という要素なので。

 今話も、すばる君からのアドバイスに従って胸を張って演じるという箇所も、すばるくんに素で対応していたらそれがそのまま採用されちゃうくだりも、ゆめさんは「ありのままの自分」を出しただけと描かれてるのですね。上手く行ったケースでは、一度もゆめさんは「演じる」ということをやってない。逆に「演じる」、「違う自分にな」ろうとするとガチガチになって低スペックになってしまう。ゆめさんは「ありのままの自分」が得意な側のキャラクター。

 一方で、今話から本格登場のオープニングにも出てる早乙女あこさんは、「演じる」のが得意というキャラクター……と、ゆめさんと対照になってる。ゆめさんとは逆に、素のまま、「ありのままの自分」状態の時は、ドジですばる君にも片思いで低スペックになる……というのもゆめさんと対照的に描かれていると思います。

 この第6話の構図がストーリー全体の圧縮になっていて、「ありのままの自分」でしかいられないゆめさんは、白鳥ひめさんのフォロワー、白鳥ひめさんの後追いを「演じる」ことをどこかでやめて、ゆめさんなりの「自分」の道に入っていく。

 逆にあこさんは、すばる君に関して自分はゆめさんに勝てないことを悟り、ゆめさんではない「演じる」自分の道に入っていく。ちょうど、劇組の如月ツバサ先輩が白鳥ひめには勝てないから劇組で「演じる」自分の道へと組変えした……というように。

 なんてことを想像してしまったりします。

 そんな流れで、次回はローラさんの「自分探し」エピソードの模様(滝業!?)。第2話(感想)で最初の夢の共有者だった小春さんとゆめさんが別の道を行くシーンに象徴されるように、またエンディング曲「episode Solo」の孤独を歌った歌詞のように。どこかで、本当の自分を求道していくことは孤独と繋がる(自分以外にはなれないということは他者とは切り離されるという要素を含む)ということも盛り込んでいる本作。ゆめさんとローラさんも、いずれ別々の道を行く展開が中盤辺りに来そうな気もしてるのですよね……。『アイカツ』は「I(自分)」カツでもあるのが本作なのだった。

→ちゃお




→主題歌CD



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