ネタバレ注意です。
「個性」や「セルフプロデュース」がキーワードと思われる本作。
「ミラクルめでたい焼き」のプロモーションガールという一つの枠をめぐっての「競争」が描かれる今話ですが、途中途中で助け合いの精神が描かれたりも。
これも、第7話(感想)と同じく、四ツ星学園の「外の世界」でもアイカツイズムは通用するのか? 的な展開だよなぁ。
それぞれの「個性」とか言っていられるのは四ツ星学園の中、アイカツ世界の中だけで、外の厳しい現実世界は骨肉の競争社会でしょ、という背景。そんな中でも不得手な部分で遅れている人に手を指し伸ばすという、(アイカツイズム的)善性のようなものが描かれます。
そこは踏まえた上で。
知力はローラさん優勢、体力はゆめさん優勢、天運(ジャンケン)は互角……ときて、最後はステージ勝負で白黒はっきりつけるのは面白かったです。勝者は、ローラさん。めでタイ焼き!
これ、地味に勝者は一人という方に焦点があたってるのではなくて、負けた方にも別の道がある……という方に焦点があたってる作品なんだと思うのですよね。
第3話(感想)時点(たいてい作品のエッセンスを忍ばせてる段階)でツバサ先輩の、「ひめには敵わないから劇組に組み替えして本領を発揮した話」が出てくるのがずっと印象に残っていて、今話もゆめさんはローラさんには(今回の枠組みの中では)敵わなかった話なのですよね。
なので、現在は同じ歌組なのですが、ゆめさんとローラさんはどこかで道が別れそうな予感。これは、同じ美組の小春さんと真昼さんにも感じています。こっちはこのまま真昼さんが勝ち抜いても、単純に夜空さんのフォロワーとして大成したら「個性」のテーマからするとどうなのって感じですしね。
全体的には、ノリノリで司会するゆず先輩と、イロモノなCMにも抵抗がないローラさんが可愛い回でした。競争の果てに勝ち取ったものがたい焼きコスプレとか、これが日本だからね。
→挿入歌CD
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