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校長先生に「一人で抱え込む」要素が指摘されたのは、プリキュアシリーズ的には、校長先生は救済対象ですっていうシグナルだよなぁ。
クルクルッキーとか、七変化するはーちゃんとか、スタイルチェンジするプリキュアさんとか、作中に「様々に見え方が変わる」存在が幾重にも描かれてる一方で、両サイドのトップの校長先生とドクロクシーさんは対照的に(今の所)「変わらない」要素が強いという話をこれまでの感想で書いておりました。校長先生は長いこと姿が若い頃のまま変わらないし、ドクロクシーさんも何か動かない感じで、「変化」という概念から遠い感じがするので。
その流れの中、今話でドクロクシーさんが「喋る」と、これまでよりも「変化」したようなシーンがちょっと描かれます。
なのだけど、このシーン、「変化」だ、やった! という方向とはちょっと違う印象を受けるのですよね。
というのも、この「ドクロクシー様が喋って声をかけてくれた」というイベントにより、これまで「ドクロクシー様に疑念を抱く」という「変化」の兆候を見せていたバッティさんが、また「ドクロクシー様こそが絶対」という、「見え方の固定化」に揺り戻ってしまったから。これは、これまで「様々な見え方があるからイイ」で一本テーマを通してきた『魔法つかいプリキュア!』という作品的に、(今話時点で)バッティさん残念な方向に揺り戻ってしまった感じ。
自分のルーツ(というか自分の形成に影響を与えた存在)を「どう見るか」という点に関して、リコはリズお姉ちゃんの見え方を受け取り直せた(変化させた)んだけど、今話時点のバッティさんは、ドクロクシー様の見え方を変えられなかった……っていう描き方だと思うのですね。↓
●参考:リコ(=Record)が過去を赦して未来に目を向け始める〜『魔法つかいプリキュア!』第1クールのエッセンス
バッティさんはまだ生存してるので、ここから何か逆転するのか、このまま「見え方が変えられなかった存在」として散華されてしまうのか。
そんな流れで、校長先生もドクロクシーさんもなんか「変化しない」感じで過去に囚われていてどんよりとしている(何かが硬直し、停滞している)ところ、めちゃめちゃ「見え方が変化」するプリキュアさんとはーちゃんさんがどう動くのか、という感じで、予告されている三人目キュアフェリーチェ登場回まであと三話。停滞と硬直を吹き飛ばす、とても変化して、新しいものが生まれるんだって感じで盛り上げていってほしい。
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→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る(初代〜ドキドキ!へのリンクまとめ)
→前回:魔法つかいプリキュア!第18話「魔法界再び!リンクルストーンを取り返せ!」の感想へ
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