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 『魔法つかいプリキュア!(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第20話「ドタバタでヤバスギ!魔法界に生まれたエメラルド!」の感想です。
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 クルクルッキーとか、七変化するはーちゃんとか、スタイルチェンジするプリキュアさんとか、作中に「様々に見え方が変わる」要素が幾重にも描かれてる本作。

 そっちの要素と対照的に、この2クール後半まで、両サイドのトップ、校長先生とドクロクシー様は、何か「変化しない」感じの存在として描かれていました。校長先生は姿がずっと変わらないし、ドクロクシー様も何か動かないし喋らないし、そもそも骸骨だし。

 それが、今話にてようやく、しかもけっこう劇的にこの二人の「見え方が変わる」という要素が描かれます。若々しく見えていた校長先生はおじいさんでしたし、敵だと思っていたドクロクシー様は校長先生の友達でした。劇中のみらいさんとリコさん的にも、視聴者さん的にも、「こうだ」と思っていた硬直した「見え方」が変わる。

 (現時点での)この二人から感じるのは「停滞」とか「硬直」とかで、「新しく生まれる」とか「変化」みたいな本作で推してる要素とは逆の感じなのですが、元友達と明らかになったことで、この二人は「バッドエンドみらい&リコ」みたいな感じなのかなと。「手を繋げなかったみらいとリコ」みたいな感じ。

 前話で「独りで抱え込む」という要素を指摘された校長先生ですが、今話でも「命に代えても」とか、なんかもう、本当一人なんですね。「いずれ訪れる大きな災い」に関しても、そのために一人で力溜めてたとか、これはプリキュアシリーズ的には孤独要素でダメな方向の要素です。

 なので、みらいさんとリコさんが、いや、校長先生も一緒に帰ろうよって言ってくれるところはとても良かったです。自棄に走ろうとする人を留めるのは、常世の縁なのだった……。校長先生の方は、バッドエンド回避できそう?

 また、過去に「繋がり」があったんだけど、今では(特には心が)離れてしまった存在として、校長先生とドクロクシー様の関係は、第1クールのリコさんとリズ姉さんの関係のリフレインになっていると感じます。「孤独」要素が見え隠れする(した)のもリコさんと校長先生で同じ。↓


●参考:リコ(=Record)が過去を赦して未来に目を向け始める〜『魔法つかいプリキュア!』第1クールのエッセンス


 例年TVシリーズの方のテーマのエッセンスにもなってるオールスターズ映画、今年の『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!(感想)』からすると、ソルシエールさんと魔法使いさんの関係もこれに重なります。

 リコさんとリズ姉さんのように、「見え方を変える」ことで過去を受け取り直せるか。リコさんから見るリズ姉さんが「プレッシャーを感じる競争相手」から「実は変わらずに愛情を抱いてくれていた」と変わったように、今では離れてしまった(戦う相手、競争相手になってしまってるのも同じです)ドクロクシー様(というかクシィさん)の「見え方」も何か変わり得るのか? というドラマが一つ生まれていると思うのですが。

 さすがに、ドクロクシー様はもう死んでいるから厳しいだろうか。このまま、欲望(最近は「闇」というワードがこれに近い感じで描かれてる)に飲まれると、受け取り直せるかもしれない過去も受け取り直せなくなるよ、というバッドエンドバージョンになってしまうのだろうか。リコさんは、本当リズ姉さんが生きてる間に過去を受け取り直せて良かったな……。

 魔法界の中心は大樹。そして、大樹から杖が生まれ、杖は一人(一つの生命)に一本……みたいな背景設定の上で、リンクルストーン・エメラルドはやはり大樹関係っぽいと、世界観設定の方面からも色々繋がって盛り上がってきました。何となく伝えたいことはもう分かる感じ。既に広報されてる次々回登場という三人目・キュアフェリーチェさんの決め台詞が「あまねく生命に祝福を!」ですしね。もう正座して視聴する心持ちでいるので、はーちゃん変身は感動させてほしいなー。

→ボーカルアルバム

魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ
アニメソング
Marvelous Entertainment Inc.LDC(PLC)(M)
2016-07-13


→『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!(感想)』のBlu-ray特装版



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→前回:魔法つかいプリキュア!第19話「探検&冒険!魔法のとびらのナゾ!」の感想へ
→次回:魔法つかいプリキュア!第21話「STOP!闇の魔法!プリキュアVSドクロクシー!」の感想へ
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