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パチパチ花、ナシマホウ界の校庭の花壇の花、などなどに加えて、今話では蜜柑の元気のなさとかも分かるというはーちゃん。
これ、変身後はおもむろに植物モチーフだし、はーちゃんは植物の象徴で、前回の感想で書いた通り、これは「草木国土悉皆成仏（そうもくこくどしっかいじょうぶつ）」的なことを表現したいのだろうと、マジで思います。
●前回の感想：草木国土悉皆成仏を唱えてモフルン師匠にブッダが宿る〜魔法つかいプリキュア！第36話「みらいとモフルン、ときどきチクルン！って誰！？」の感想（ネタバレ注意）
異文化間の人間と人間との出会いからお互いの「情」の繋がりを深めていったみらいさんとリコさんの段階から、人間と植物との繋がりの話まで射程が及び出していると。
行き過ぎた合理主義にしろ、グローバル化にしろ、そういう襲来してくるものに対して、ジャパニーズ的な草木国土悉皆成仏（そうもくこくどしっかいじょうぶつ）的な価値観で相対している物語段階だと。
「冷凍みかん」は上手いのですよね。最初は謎の冷凍みかん推し！？ って思ったけど、まず、今話のようにみんなの繋がりの象徴になってる。これは、敵側が行き過ぎたグローバル化とかそういう感じなので、人間の孤立化をもたらす側です。それに対して、みらいさんが「ずっといっしょ」を掲げる……という構図に特に後半2クールがなってきているので。「冷凍みかん」、持ち運べる大きさだから、最終戦の最中とかにも使えそう。みんなで食べることで「つながり」とか「和」を象徴させるなら、「鍋」が一番でしょとは、個人的にTJさんの鍋プリ本の頃から言ってるんだけど、鍋、重いから最終戦の最中とかには使いづらいんですよね（え）。さすが、プロは考えているということか……。
続いて、「みかん＝植物」扱いで、日本的なアニミズム（ざっくりとは八百万の神様的な世界観）とかの象徴とも捉えられると思います。みかんにも情とか、もっといって仏性とか宿るよというのが日本古来の価値観側なので。うむ。感謝して食べよう。
そして、第一クールでは「過去」に焦点があたって、その「見え方」「捉え方」を変えるというのが主題だったという記事を以前書きました。
●リコ（＝Record）が過去を赦して未来に目を向け始める〜『魔法つかいプリキュア！』第1クールのエッセンス
その上で、後半二クールは「未来」に焦点があたっていて、それは「過去の延長線上にない、思いがけない未来を選ぶ」というような話なんじゃないかとは、ここ最近の感想で書いておりました。
「過去」は尊重して踏まえた上で、暗い「未来」じゃなくて、ハッピーな「未来」をここから選ぶよ、みたいな物語ですね。
人魚の里回の第7話「人魚の里の魔法！よみがえるサファイアの想い！」がことの他エッセンスが詰まっていて重要回だったんじゃないか、という話を最近書いておりますが、今回も、みかんが元気ない……と暗い「未来」、「大いなる厄災」が意識されるシチェーションで、ドラゴンの溜息という「過去」の延長線上の方法から飛躍して、「恋の溜息」を使うという、「思いがけない」解決法を取る話です。それは、水の中を泳ぐと思っていた人魚が、空を飛ぶ的な発想の飛躍なわけです。そして、そんな「思いがけなさ」こそが、近年人工知能（AI）とビッグデータと合理で、計算可能だと解体されかけている「人間」にとって、けっこう最後の方まで残る「人間らしさ」なんだという、アンナ・ハーレント等を参照した言述がある、という話なんかも最近の感想では書いておりました。
デウスマスト・大いなる厄災は、リアルの比喩にあてはめるなら、またいつかは来る大きい災害、金融破たん、戦争、もろもろ等に置き換え可能かもしれません。みんな、現在世界にはリーマンショック時の百倍規模の爆弾が複数存在してたりするから、金融・地政学の情報とかも追おうな……。
そんな、「過去」の延長線上から導かれる帰結としては、また大きい厄災・破綻がやってきそうだとしても、それを、「過去」の記述にはなかったアレキサンドライトスタイルを爆誕させたり、人魚が空を飛んだり、恋の溜息で冷凍みかん作ったり、「思いがけない」飛躍をやってやって（というか、これがテーマだからたぶん「ミラクル」なんだよね）ハッピーな「未来」を選んでやるよという作品なのではないかと。
この「思いがけない」展開。モフルン変身は既に秋の『映画魔法つかいプリキュア！奇跡の変身！キュアモフルン！（公式サイト）』で広報されてるのですよね。TVシリーズは、それを超える隠し玉を用意してくれてると信じて、ワクワクもんで待機ですよ。
あと、プリキュアさんの話とも関連するコラム的記事をメインブログの方に書いてましたので、そちらもよろしくです。↓
→Blu-ray
→Amazon・ビデオでプリキュアシリーズを観る（初代〜ドキドキ！へのリンクまとめ）
→前回：木国土悉皆成仏を唱えてモフルン師匠にブッダが宿る〜魔法つかいプリキュア！第36話「みらいとモフルン、ときどきチクルン！って誰！？」の感想へ
→次回：魔法つかいプリキュア！第38話「甘い？甘くない？魔法のかぼちゃ祭り！」の感想へ
→魔法つかいプリキュア！感想の目次へ
パチパチ花、ナシマホウ界の校庭の花壇の花、などなどに加えて、今話では蜜柑の元気のなさとかも分かるというはーちゃん。
これ、変身後はおもむろに植物モチーフだし、はーちゃんは植物の象徴で、前回の感想で書いた通り、これは「草木国土悉皆成仏（そうもくこくどしっかいじょうぶつ）」的なことを表現したいのだろうと、マジで思います。
●前回の感想：草木国土悉皆成仏を唱えてモフルン師匠にブッダが宿る〜魔法つかいプリキュア！第36話「みらいとモフルン、ときどきチクルン！って誰！？」の感想（ネタバレ注意）
異文化間の人間と人間との出会いからお互いの「情」の繋がりを深めていったみらいさんとリコさんの段階から、人間と植物との繋がりの話まで射程が及び出していると。
行き過ぎた合理主義にしろ、グローバル化にしろ、そういう襲来してくるものに対して、ジャパニーズ的な草木国土悉皆成仏（そうもくこくどしっかいじょうぶつ）的な価値観で相対している物語段階だと。
「冷凍みかん」は上手いのですよね。最初は謎の冷凍みかん推し！？ って思ったけど、まず、今話のようにみんなの繋がりの象徴になってる。これは、敵側が行き過ぎたグローバル化とかそういう感じなので、人間の孤立化をもたらす側です。それに対して、みらいさんが「ずっといっしょ」を掲げる……という構図に特に後半2クールがなってきているので。「冷凍みかん」、持ち運べる大きさだから、最終戦の最中とかにも使えそう。みんなで食べることで「つながり」とか「和」を象徴させるなら、「鍋」が一番でしょとは、個人的にTJさんの鍋プリ本の頃から言ってるんだけど、鍋、重いから最終戦の最中とかには使いづらいんですよね（え）。さすが、プロは考えているということか……。
続いて、「みかん＝植物」扱いで、日本的なアニミズム（ざっくりとは八百万の神様的な世界観）とかの象徴とも捉えられると思います。みかんにも情とか、もっといって仏性とか宿るよというのが日本古来の価値観側なので。うむ。感謝して食べよう。
そして、第一クールでは「過去」に焦点があたって、その「見え方」「捉え方」を変えるというのが主題だったという記事を以前書きました。
●リコ（＝Record）が過去を赦して未来に目を向け始める〜『魔法つかいプリキュア！』第1クールのエッセンス
その上で、後半二クールは「未来」に焦点があたっていて、それは「過去の延長線上にない、思いがけない未来を選ぶ」というような話なんじゃないかとは、ここ最近の感想で書いておりました。
「過去」は尊重して踏まえた上で、暗い「未来」じゃなくて、ハッピーな「未来」をここから選ぶよ、みたいな物語ですね。
人魚の里回の第7話「人魚の里の魔法！よみがえるサファイアの想い！」がことの他エッセンスが詰まっていて重要回だったんじゃないか、という話を最近書いておりますが、今回も、みかんが元気ない……と暗い「未来」、「大いなる厄災」が意識されるシチェーションで、ドラゴンの溜息という「過去」の延長線上の方法から飛躍して、「恋の溜息」を使うという、「思いがけない」解決法を取る話です。それは、水の中を泳ぐと思っていた人魚が、空を飛ぶ的な発想の飛躍なわけです。そして、そんな「思いがけなさ」こそが、近年人工知能（AI）とビッグデータと合理で、計算可能だと解体されかけている「人間」にとって、けっこう最後の方まで残る「人間らしさ」なんだという、アンナ・ハーレント等を参照した言述がある、という話なんかも最近の感想では書いておりました。
デウスマスト・大いなる厄災は、リアルの比喩にあてはめるなら、またいつかは来る大きい災害、金融破たん、戦争、もろもろ等に置き換え可能かもしれません。みんな、現在世界にはリーマンショック時の百倍規模の爆弾が複数存在してたりするから、金融・地政学の情報とかも追おうな……。
そんな、「過去」の延長線上から導かれる帰結としては、また大きい厄災・破綻がやってきそうだとしても、それを、「過去」の記述にはなかったアレキサンドライトスタイルを爆誕させたり、人魚が空を飛んだり、恋の溜息で冷凍みかん作ったり、「思いがけない」飛躍をやってやって（というか、これがテーマだからたぶん「ミラクル」なんだよね）ハッピーな「未来」を選んでやるよという作品なのではないかと。
この「思いがけない」展開。モフルン変身は既に秋の『映画魔法つかいプリキュア！奇跡の変身！キュアモフルン！（公式サイト）』で広報されてるのですよね。TVシリーズは、それを超える隠し玉を用意してくれてると信じて、ワクワクもんで待機ですよ。
あと、プリキュアさんの話とも関連するコラム的記事をメインブログの方に書いてましたので、そちらもよろしくです。↓
→今年は久々にドラマパートが収録されてるCDが発売過去が今と繋がる時、熊のぬいぐるみは変身し、赤いあいつは蘇る - ランゲージダイアリー https://t.co/37WPVGNeUT …ブログ更新です。画像はTJさん（@tjtype1）の同人誌からの引用扱いでご容赦をば。 pic.twitter.com/8htqVmqs43
— 寂しいシロクマ(相羽裕司）/仙台市太白区 (@sabishirokuma) 2016年10月11日
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→前回：木国土悉皆成仏を唱えてモフルン師匠にブッダが宿る〜魔法つかいプリキュア！第36話「みらいとモフルン、ときどきチクルン！って誰！？」の感想へ
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