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 『魔法つかいプリキュア!(公式サイト@朝日放送公式サイト@東映)』第39話「今日はハロウィン!み〜んな笑顔になぁれ!」の感想です。
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 『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』は公開初日に観てきて感想もアップ済み(こちら)ですが、毎回のごとく、二週くらいは感想記事中で映画の「コアな」ネタバレはなしの方向で(軽くは触れちゃいます)。その後は普通に言及していきます。

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 クルクルッキーとか変化するプリキュアさんのスタイルとか七変化するはーちゃんとかにかけつつ描いてきた「見え方」が変わるというテーマを、ハロウィンの仮装(みんな「見え方」を変えてる)にかけて描いている、愉快な中でもけっこうテーマ推しな一話。

 この「見え方」が変わるテーマは、到達点が映画のクライマックスで観られるので、みんな本当映画観て。モフルン師匠の勇姿観て。

 あの世とこの世が交わった境界線上でお祭りをやりつつ悪い霊は追い払うというハロウィンのコンセプトが、魔法界とナシマホウ界が交わった境界線上の風景でベニーギョさんを追い払う構造とリンクしているという、構成美も感じられるお話。

 そこに、「過去」の「見え方」が変わるテーマもリンクしてきさえしている。校長先生とみらいのお祖母ちゃんの再会のシーンね。もう本当、この記事に書いた世界観です。↓


過去が今と繋がる時、熊のぬいぐるみは変身し、赤いあいつは蘇る/ランゲージダイアリー


 映画の解釈を加えても、明らかに「死別」を扱ってる作品でもあって、今回のハロウィンは死んだ人々の霊と再会するお祭りというコンセプトも繋がっているとすると……

 TJさんの同人誌がまたドンピシャだったと恐れ入るよ(え)↓

 前回、かぼちゃ鳥さん側の受け取り方に言及するのがシャーキンスさんなのに次いで、今回はーちゃんがベニーギョさんに対してコスプレしてるみたいな解釈をしてるのが、やはりフラグに感じられます。我々はコスプレしてるみたいなもので、みんな「見え方」が変わり得るのは、ナシマホウ界の人々も魔法界の人々も、謎存在のはーちゃんとモフルンも、そしてベニーギョさんたちも同じなのかもしれない。

 映画観るとだいぶ分かっちゃうのですが(毎年、だいたい作品のテーマの収斂、帰結の先取りになってるので)、ベニーギョさんたちが封印されてる設定からしても、デウスマストは、「かつて輪(和)の中から排斥された存在」の比喩なのだと思います。そういう存在の怨念とどう向かい合うか、という、その点も映画を観るとだいぶ見えてきます。

 映画マジ良かったですよ。まだ余韻に浸ってる。クライマックスの盛り上がりもすごいんだけど、なんか現在、みらいさんの名前が「みらい」というだけで泣けてくる。

 現在は厳しく、大事な存在を失って、まだまだ危機は続くよという状況だとしても、我々は「キュアップラパパ!」と叫んで歩き続けるしかないのであった……。

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→前回:魔法つかいプリキュア!第38話「甘い?甘くない?魔法のかぼちゃ祭り!」
→前回:「映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」の感想へ
→次回:過去と未来、現実と想像は「シンデレラ」で「和(=プリキュア)」に至る〜魔法つかいプリキュア!第40話「愛情いっぱいのおめでとう!リコの誕生日!」の感想へ
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